Arm、IoTのイノベーションを解放する、BLEのBluetooth 5拡張規格に準拠したオープンソースのソフトウェアスタックを提供開始
[18/09/27]
提供元:PRTIMES
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※本資料は英Armが2018年9月18日に発表したニュースの抄訳です。
英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は、オープンソースでBluetooth 5の認証を完全取得し、量産品質を確保した世界初のソフトウェアスタックである「Arm Mbed Cordio Stack」(*1)の提供を発表しました。
1*) https://www.arm.com/products/silicon-ip-wireless/wpan-software
発表の主な内容:
Bluetooth 5認証の「Mbed Cordio Stack」が、35万人以上のMbed開発者エコシステムに最新機能を提供
Mbed OSと事前統合済みかつ移植可能なオープンソースの「Cordio Bluetooth 5 Stack」を通じて、ArmがIoT開発の迅速化と柔軟性向上を実現
物流、スマートビルディング、スマートシティ、小売などの分野でIoT変革を実現する上で、Bluetooth 5は非常に重要な存在に
Bluetooth Low Energy(BLE)は現在、スマート照明、スマートシティ、資産追跡など、低コスト、低消費電力、省実装面積が基本要件となる多種多様なユースケースを対象に、モノのインターネット(IoT)のコネクティビティ・プロトコルとして急速に採用が進んでいます。「2018 Bluetooth Market Update」(*2) によると、Bluetoothデバイスの出荷数は2022年には50億個を上回り、その97%がBLE技術を採用すると予想されています。Bluetooth 5技術のこうした進化とBluetooth Meshの導入(*3)は、ビルオートメーション、センサー・ネットワークなどのIoTソリューションを対象に、新たな市場機会の原動力となっています。
*2) https://www.bluetooth.com/markets/market-report
*3) https://community.arm.com/iot/b/blog/posts/next-generation-cordio-bluetooth-ip-bluetooth-world-2018
しかし、さらなる普及のためには、企業や開発者がBLEをより簡単かつセキュアにIoTデバイスに追加できる環境作りを、業界として今後も行っていく必要があります。開発者が自社の用途や市場に合わせて適切なIoTコネクティビティ・ソリューションを実装できるよう、「Arm Cordio BLE Stack」(*4)は、限界に挑み続けています。そして、開発者のサポートをこれまで以上に強化するため、「Bluetooth World」(*5)で発表したのが、オープンソースでBluetooth 5の認証を完全取得し、かつ量産品質を確保した世界初のBluetooth Low Energyソフトウェアスタックである「Arm Mbed Cordio Stack」(*6)です。これにより、BLEコネクティビティを採用した最新のIoTソリューションを、よりいっそう柔軟に開発することが可能となります。
*4) https://www.arm.com/products/silicon-ip-wireless
*5) https://bluetoothworldevent.com/exhibitors/arm
*6) https://www.arm.com/products/silicon-ip-wireless/wpan-software
Bluetooth 5は、前バージョンのBluetooth 4.2と比較してBLEの性能が大幅に高まっており、2倍のデータ転送速度、4倍の通信距離、8倍のブロードキャスト機能を誇ります。Armは、Arm Cordio BLEスタックと、オープンソースで提供する無償の組み込みOSであるMbed OS (*7)の連携を実現しています。35万人以上のMbed開発者のエコシステムは、フル機能のBluetooth 5スタックを通じ、イノベーションに着手できると同時に、Mbed OSを通じて今後提供されるBluetooth Meshも利用できます。
*7) https://www.mbed.com/en/platform/mbed-os/
またArmのシリコン・パートナーは、本ソリューションによって、Mbed OS対応の一環として、量産品質のフル機能Bluetooth 5スタックを利用できるほか、他プラットフォームへの移植も可能です。オープンソースによる包括的なスタックへのアクセスが得られることで、スタックベンダーへの依存リスクが解消され、フルソースコードの利用が不可欠となる、要件の変更にも対応できます。
Mbed OSはIoTのコネクティビティに向けてすでに豊富な選択肢(Thread、Wi-Fi、6LoWPAN、LoRa、セルラー)を提供していますが、Bluetooth 5がこれに加わることで、デバイス開発者は柔軟性とセキュリティに優れたネットワークを活用し、各社の市場に最適なIoTソリューションを構築できるようになります。それらのデバイスは、「Pelion IoT Platform」(*8)を通じてセキュアな接続・管理が可能なため、IoTを実装し、価値を引き出す際の複雑性をよりいっそう軽減できます。Armは現在、より幅広い開発者・企業向けに市場を開拓しており、これによってパートナー企業は、自社のIoTソリューションを通じて、イノベーション、差別化、付加価値の実現に専念できます。
*8) https://www.arm.com/products/iot/pelion-iot-platform
Arm Mbed Cordio Stack (*9)は現在、世界各地で提供中です。「Arm Mbed Cordio Bluetooth Mesh」は、2019年第1四半期に提供を開始する予定です。
*9) https://www.arm.com/products/silicon-ip-wireless/wpan-software
Armについて
Armのテクノロジーは、コンピューティングとコネクティビティの革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,250億個以上のチップを通してインテリジェントなコンピューティングを実現してきました。Armのテクノロジーは各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしており、世界人口の70%以上に使用されています。さらに、このテクノロジーにIoTソフトウェアやデバイス管理プラットフォームを組み合わせ、顧客がコネクテッドデバイスからビジネス価値を生み出すことを可能にしています。Armは現在1,000社以上のテクノロジーパートナーとともに、チップからクラウドまで、演算が行われるあらゆる分野における設計、セキュリティ、管理を支える技術の最先端を担っています。
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