ポーラ化成工業の加治研究員が日本油化学会にて女性科学者奨励賞
[23/04/28]
提供元:PRTIMES
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自由自在にクリームがDIYできる技術や学術振興での活躍が評価
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)の加治 恵 研究員が、日本油化学会より第14回女性科学者奨励賞を受賞しました。表彰式は2023年4月25日に執り行われました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-ce98860bd49a56b6fbb4-4.jpg ]
表彰式にて(左:日本油化学会 2022年度会長 北本大先生)
受賞理由
これまでの化粧品用乳化技術の開発成果による油化学の発展および学会への貢献が評価され、この度の受賞に至りました。
受賞者紹介
加治 恵 (かじ めぐみ)
ポーラ化成工業 製品設計開発部 研究員 / 博士(工学)
[画像2: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-c6c40ada3e6728cc8ae1-2.jpg ]
界面化学・乳化のスペシャリスト。
乳化技術開発などの基盤研究の他、化粧水、乳液、クリームなどスキンケア製品を中心としてポーラ・オルビスグループの多くの製品開発にも携わっています。
2018年から現在まで5年間、日本油化学会の編纂する学会誌「オレオサイエンス」の編集委員として、目玉である特集記事の企画を担当し、会員にオレオサイエンスのホットな情報を多数提供しています。
代表的な業績
化粧品の感触改良や多種多様な油に対する乳化能力を期待しM-ポリマー※1を設計・開発。親水部と疎水部の比率や分子の大きさを変化させ、最適な分子構造を追究するとともに、M-ポリマーの特性を深く分析し、革新的な応用技術を実現しました。この研究の一部は、化粧品技術の国際専門学術誌でも受賞※2した実績があります。
※1 M- ポリマー:両親媒性ランダムコポリマーである(メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール-23/ジイソステアリン酸メタクリル酸グリセリル)コポリマー
※2 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の専門学術誌“IFSCC Magazine”において、Henry Maso Award 2022 Honorary Mentionを受賞。40歳以下の著者による優れた論文に贈られる。
加治研究員のコメント
この度は栄誉ある賞をいただきましたこと、誠に光栄に存じます。Mポリマーの開発やオレオサイエンス誌での活動を通じて、多くの方に出会い、支えていただきました。このご縁への感謝を忘れず、今後も学会の発展やお客様に喜んでいただける製品作りに邁進してまいります。
ーーーーーーーーーーーーーー
ポーラ化成工業では、グループの理念「感受性のスイッチを全開にする」を体現するべく革新的な乳化技術の研究を進めるとともに、化粧品業界および美やコミュニケーションの発展に貢献していきたいと考えています。
==============
【補足資料1】 M-ポリマーの特性を活用した応用技術
1.DIYコスメの乳化技術
一般的な乳化剤とは全く異なる仕組みで多様な油を乳化できる特長を活かし、一般の方が自宅で化粧品の乳化を行える技術を開発。化粧品の新たな楽しみ方を提案しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-e5839773bba311b5e134-0.jpg ]
2.シルクのように心地よい感触の化粧水や、べたつかないエマルション
化粧水を塗った後のM-ポリマーの分布を制御し、まるでシルクのような柔軟感やエモリエント感を与える技術や、べたつかずに配合した油のエモリエント感を感触に活かしやすくする技術を開発。
[画像4: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-ddfc9b4423662778f8bc-1.jpg ]
■関連リリース
1. 「自由自在にクリームがDIYできる時代に 過程で化粧品を作る時代へ 好きな材料を混ぜるだけ」 (2020年10月16日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20201016_01.pdf
2.「ポーラ化成工業の加治研究員がIFSCCマガジンにて優秀賞」(2021年11月17日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211117_01.pdf
3. 「オイルカット製剤で“やわらか後肌”実感を実現
油分を用いずに乳液のような「海島構造」化粧膜を形成させる製剤技術を開発」(2015年7月2日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20150702.pdf
4. 「塗布後の感触向上と、多種多量の油の乳化を可能にした乳化剤を開発
水の中で微粒子になるポリマーを活用、特殊な化粧膜により塗布後の感触が向上」(2017年11月21日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20171121.pdf
■関連論文
1. Megumi Kaji et.al. “Characterization of O/W Emulsions Prepared by PEG-Diisostearate Amphiphilic Random Copolymer” J. Oleo. Sci. 66 (10) 1121-1128. (2017)
2. Megumi Kaji et.al. “Surface Morphology of Cosmetic Film Consisting of PEG-Diisostearate Amphiphilic Random Copolymer, Xanthan Gum, and Solvents” J. Oleo. Sci. 66 (11) 1239-1245. (2017)
3. Megumi Kaji et.al. “Do-It-Yourself Cosmetics -The Pleasure of Creating Your Own Emulsions -” IFSCC Magazine 2417-26. (2021)
■その他の執筆物
1. 技術教育出版「化粧品の機能創製・処方・素材開発・解析評価技術と美容理論」p188-195 (2022)
2. Colloid & Interface Communication 47(2) 43-45 (2022)
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)の加治 恵 研究員が、日本油化学会より第14回女性科学者奨励賞を受賞しました。表彰式は2023年4月25日に執り行われました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-ce98860bd49a56b6fbb4-4.jpg ]
表彰式にて(左:日本油化学会 2022年度会長 北本大先生)
受賞理由
これまでの化粧品用乳化技術の開発成果による油化学の発展および学会への貢献が評価され、この度の受賞に至りました。
受賞者紹介
加治 恵 (かじ めぐみ)
ポーラ化成工業 製品設計開発部 研究員 / 博士(工学)
[画像2: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-c6c40ada3e6728cc8ae1-2.jpg ]
界面化学・乳化のスペシャリスト。
乳化技術開発などの基盤研究の他、化粧水、乳液、クリームなどスキンケア製品を中心としてポーラ・オルビスグループの多くの製品開発にも携わっています。
2018年から現在まで5年間、日本油化学会の編纂する学会誌「オレオサイエンス」の編集委員として、目玉である特集記事の企画を担当し、会員にオレオサイエンスのホットな情報を多数提供しています。
代表的な業績
化粧品の感触改良や多種多様な油に対する乳化能力を期待しM-ポリマー※1を設計・開発。親水部と疎水部の比率や分子の大きさを変化させ、最適な分子構造を追究するとともに、M-ポリマーの特性を深く分析し、革新的な応用技術を実現しました。この研究の一部は、化粧品技術の国際専門学術誌でも受賞※2した実績があります。
※1 M- ポリマー:両親媒性ランダムコポリマーである(メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール-23/ジイソステアリン酸メタクリル酸グリセリル)コポリマー
※2 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の専門学術誌“IFSCC Magazine”において、Henry Maso Award 2022 Honorary Mentionを受賞。40歳以下の著者による優れた論文に贈られる。
加治研究員のコメント
この度は栄誉ある賞をいただきましたこと、誠に光栄に存じます。Mポリマーの開発やオレオサイエンス誌での活動を通じて、多くの方に出会い、支えていただきました。このご縁への感謝を忘れず、今後も学会の発展やお客様に喜んでいただける製品作りに邁進してまいります。
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ポーラ化成工業では、グループの理念「感受性のスイッチを全開にする」を体現するべく革新的な乳化技術の研究を進めるとともに、化粧品業界および美やコミュニケーションの発展に貢献していきたいと考えています。
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【補足資料1】 M-ポリマーの特性を活用した応用技術
1.DIYコスメの乳化技術
一般的な乳化剤とは全く異なる仕組みで多様な油を乳化できる特長を活かし、一般の方が自宅で化粧品の乳化を行える技術を開発。化粧品の新たな楽しみ方を提案しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-e5839773bba311b5e134-0.jpg ]
2.シルクのように心地よい感触の化粧水や、べたつかないエマルション
化粧水を塗った後のM-ポリマーの分布を制御し、まるでシルクのような柔軟感やエモリエント感を与える技術や、べたつかずに配合した油のエモリエント感を感触に活かしやすくする技術を開発。
[画像4: https://prtimes.jp/i/92303/30/resize/d92303-30-ddfc9b4423662778f8bc-1.jpg ]
■関連リリース
1. 「自由自在にクリームがDIYできる時代に 過程で化粧品を作る時代へ 好きな材料を混ぜるだけ」 (2020年10月16日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20201016_01.pdf
2.「ポーラ化成工業の加治研究員がIFSCCマガジンにて優秀賞」(2021年11月17日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211117_01.pdf
3. 「オイルカット製剤で“やわらか後肌”実感を実現
油分を用いずに乳液のような「海島構造」化粧膜を形成させる製剤技術を開発」(2015年7月2日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20150702.pdf
4. 「塗布後の感触向上と、多種多量の油の乳化を可能にした乳化剤を開発
水の中で微粒子になるポリマーを活用、特殊な化粧膜により塗布後の感触が向上」(2017年11月21日)
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20171121.pdf
■関連論文
1. Megumi Kaji et.al. “Characterization of O/W Emulsions Prepared by PEG-Diisostearate Amphiphilic Random Copolymer” J. Oleo. Sci. 66 (10) 1121-1128. (2017)
2. Megumi Kaji et.al. “Surface Morphology of Cosmetic Film Consisting of PEG-Diisostearate Amphiphilic Random Copolymer, Xanthan Gum, and Solvents” J. Oleo. Sci. 66 (11) 1239-1245. (2017)
3. Megumi Kaji et.al. “Do-It-Yourself Cosmetics -The Pleasure of Creating Your Own Emulsions -” IFSCC Magazine 2417-26. (2021)
■その他の執筆物
1. 技術教育出版「化粧品の機能創製・処方・素材開発・解析評価技術と美容理論」p188-195 (2022)
2. Colloid & Interface Communication 47(2) 43-45 (2022)