国内15年ぶり、新規経腸栄養剤(経口・経管両用) 「エネーボ(TM)配合経腸用液」の製造販売承認を取得
[14/03/27]
提供元:PRTIMES
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ー 医薬品経腸栄養剤としては国内初となる成分を多数配合 ―
アボット ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長 坂本春喜)は、日本市場向けに独自開発した経腸栄養剤、エネーボ (TM)配合経腸用液の製造販売承認を3月24日に取得しました。本製品は、医療用医薬品の経腸栄養剤としては国内で15年ぶりの新製品となります。薬価収載後、早期の発売に向けて準備を進めています。
エネーボ(TM)配合経腸用液は、「一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する」ことを効能・効果とする医薬品経腸栄養剤です。医薬品経腸栄養剤としては初めてとなる栄養成分として、抗酸化作用のあるセレン※1や脂質代謝に関与するL-カルニチン※2を中心に、整腸作用が期待できるフラクトオリゴ糖※3、糖代謝に関連するクロム※4、酵素の構成要素であるモリブデン※5、脂質の消化・吸収に関与するタウリン※6を配合しました。
アボット ジャパン株式会社 執行役員 栄養剤製品事業部長 武知 秀幸は、「エネーボ(TM)配合経腸用液は、高齢化やそれに伴う栄養管理期間の長期化、ならびに栄養学の進歩等、日本市場のニーズに対応して独自に開発された製品です。既存の医薬品経腸栄養剤では配合されていないセレンなどの新しい成分が配合されることで、これまで満たされていなかった日本の医師、患者さんのニーズに応え、患者さんとそのご家族のQOL(Quality of Life:生活の質)を高めることにより一層貢献できるものと確信しています」と述べています。
日本は高齢化が急速に進んでおり、2025年には65歳以上の高齢者が3割に達する見込みです。近年の診療報酬改定では、在宅医療の拡充に重点がおかれており、その流れはますます医薬品経腸栄養剤のニーズを高めています。在宅医療における高齢者の栄養療法が長期化する中、既存の医薬品経腸栄養剤では欠乏症が報告されているビタミン・ミネラル、超微量元素、条件付き必須栄養素を配合した医薬品経腸栄養剤が渇望されていました。アボットでは、このような日本の特有の市場ニーズに対し、新たにエネーボ(TM)配合経腸用液を提供し、日本の医療に貢献して参ります。
【 参考資料 】(別添)
「エネーボTM配合経腸用液」製品概要
※1 セレンについて
セレンは、組織において抗酸化作用の役割を発揮し健康維持にはかかせない微量元素とされている。経腸栄養期間の長い症例では欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として心筋細胞の編成や線維化による心機能の低下、下肢の筋力低下や筋肉痛、爪白色変化などがある。
※2 L-カルニチンについて
L-カルニチンは、脂質代謝に関与する条件付き必須栄養素である。L-カルニチンは通常の食事に少量含有されており食物から摂取可能であるが、慢性疾患、外傷、熱傷の患者さんなどで欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として高アンモニア脳症、低ケトン性低血糖及び心筋症などがある。
※3 フラクトオリゴ糖について
フラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌増殖効果による整腸作用が期待できる成分である。in vitro試験において健全な腸内細菌叢を維持することが知られており、術前・術後の絶食や静脈栄養等で長期に腸管を使用しなかった患者が速やかに正常・健全な腸内細菌叢を回復・維持することが報告されている。
※4 クロムについて
クロムは、糖代謝に関連する微量元素とされている。クロムが添加されていない高カロリー輸液管理患者において欠乏症が報告されおり、欠乏症の代表的な症状として体重減少、耐糖能低下などがある。
※5 モリブデンについて
モリブデンは、酵素(キサンチンオキシダーゼ、亜硫酸オキシダーゼ及びアルデヒドオキシダーゼ)の構成要素で必須の微量元素である。モリブデンをほとんど含まない高カロリー輸液管理患者で欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として心拍数増加及び呼吸数増加、頭痛、夜盲などがある。
※6 タウリンについて
タウリンは、胆汁の主要な成分である胆汁酸と抱合し、特に脂質の消化・吸収に関与している栄養素である。タウリンに欠乏症の報告はない。国内においては、肝機能改善や心筋の興奮調節等の薬効でドリンク剤の主成分として広く使用されている。
【アボットについて】
アボット社は、広範囲のヘルスケアに基盤を置くグローバルヘルスケア企業であり、人々の生活を向上させるために製品や技術を開発しています。主要な事業内容は、科学的知見に基づいた診断薬・機器、医療機器、栄養剤そしてブランドジェネリック医薬品を提供しています。グループ総従業員数約69,000人を擁し、世界150カ国以上で営業活動を行っています。
【アボット ジャパンについて】
日本国内では、従業員約2,200人が栄養剤、医療機器、診断薬・機器そしてビジョンケア製品を含む医薬品と医療機器に関する製造、研究、開発、流通および販売とマーケティングに従事しています。東京、福井、千葉に主要拠点を置いています。
アボット社(www.abbott.com)、アボット ジャパン(www.abbott.co.jp)、ツイッター(@AbbottNews)も合わせてご参照ください。
アボット ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長 坂本春喜)は、日本市場向けに独自開発した経腸栄養剤、エネーボ (TM)配合経腸用液の製造販売承認を3月24日に取得しました。本製品は、医療用医薬品の経腸栄養剤としては国内で15年ぶりの新製品となります。薬価収載後、早期の発売に向けて準備を進めています。
エネーボ(TM)配合経腸用液は、「一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する」ことを効能・効果とする医薬品経腸栄養剤です。医薬品経腸栄養剤としては初めてとなる栄養成分として、抗酸化作用のあるセレン※1や脂質代謝に関与するL-カルニチン※2を中心に、整腸作用が期待できるフラクトオリゴ糖※3、糖代謝に関連するクロム※4、酵素の構成要素であるモリブデン※5、脂質の消化・吸収に関与するタウリン※6を配合しました。
アボット ジャパン株式会社 執行役員 栄養剤製品事業部長 武知 秀幸は、「エネーボ(TM)配合経腸用液は、高齢化やそれに伴う栄養管理期間の長期化、ならびに栄養学の進歩等、日本市場のニーズに対応して独自に開発された製品です。既存の医薬品経腸栄養剤では配合されていないセレンなどの新しい成分が配合されることで、これまで満たされていなかった日本の医師、患者さんのニーズに応え、患者さんとそのご家族のQOL(Quality of Life:生活の質)を高めることにより一層貢献できるものと確信しています」と述べています。
日本は高齢化が急速に進んでおり、2025年には65歳以上の高齢者が3割に達する見込みです。近年の診療報酬改定では、在宅医療の拡充に重点がおかれており、その流れはますます医薬品経腸栄養剤のニーズを高めています。在宅医療における高齢者の栄養療法が長期化する中、既存の医薬品経腸栄養剤では欠乏症が報告されているビタミン・ミネラル、超微量元素、条件付き必須栄養素を配合した医薬品経腸栄養剤が渇望されていました。アボットでは、このような日本の特有の市場ニーズに対し、新たにエネーボ(TM)配合経腸用液を提供し、日本の医療に貢献して参ります。
【 参考資料 】(別添)
「エネーボTM配合経腸用液」製品概要
※1 セレンについて
セレンは、組織において抗酸化作用の役割を発揮し健康維持にはかかせない微量元素とされている。経腸栄養期間の長い症例では欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として心筋細胞の編成や線維化による心機能の低下、下肢の筋力低下や筋肉痛、爪白色変化などがある。
※2 L-カルニチンについて
L-カルニチンは、脂質代謝に関与する条件付き必須栄養素である。L-カルニチンは通常の食事に少量含有されており食物から摂取可能であるが、慢性疾患、外傷、熱傷の患者さんなどで欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として高アンモニア脳症、低ケトン性低血糖及び心筋症などがある。
※3 フラクトオリゴ糖について
フラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌増殖効果による整腸作用が期待できる成分である。in vitro試験において健全な腸内細菌叢を維持することが知られており、術前・術後の絶食や静脈栄養等で長期に腸管を使用しなかった患者が速やかに正常・健全な腸内細菌叢を回復・維持することが報告されている。
※4 クロムについて
クロムは、糖代謝に関連する微量元素とされている。クロムが添加されていない高カロリー輸液管理患者において欠乏症が報告されおり、欠乏症の代表的な症状として体重減少、耐糖能低下などがある。
※5 モリブデンについて
モリブデンは、酵素(キサンチンオキシダーゼ、亜硫酸オキシダーゼ及びアルデヒドオキシダーゼ)の構成要素で必須の微量元素である。モリブデンをほとんど含まない高カロリー輸液管理患者で欠乏症の報告があり、欠乏症の代表的な症状として心拍数増加及び呼吸数増加、頭痛、夜盲などがある。
※6 タウリンについて
タウリンは、胆汁の主要な成分である胆汁酸と抱合し、特に脂質の消化・吸収に関与している栄養素である。タウリンに欠乏症の報告はない。国内においては、肝機能改善や心筋の興奮調節等の薬効でドリンク剤の主成分として広く使用されている。
【アボットについて】
アボット社は、広範囲のヘルスケアに基盤を置くグローバルヘルスケア企業であり、人々の生活を向上させるために製品や技術を開発しています。主要な事業内容は、科学的知見に基づいた診断薬・機器、医療機器、栄養剤そしてブランドジェネリック医薬品を提供しています。グループ総従業員数約69,000人を擁し、世界150カ国以上で営業活動を行っています。
【アボット ジャパンについて】
日本国内では、従業員約2,200人が栄養剤、医療機器、診断薬・機器そしてビジョンケア製品を含む医薬品と医療機器に関する製造、研究、開発、流通および販売とマーケティングに従事しています。東京、福井、千葉に主要拠点を置いています。
アボット社(www.abbott.com)、アボット ジャパン(www.abbott.co.jp)、ツイッター(@AbbottNews)も合わせてご参照ください。