「飲める水道水ができた!」インドネシアの奇跡 豊橋市上下水道局の挑戦
[18/06/29]
提供元:PRTIMES
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豊橋市上下水道局によるインドネシア共和国ソロク市に対する浄水技術改善事業
豊橋市上下水道局が平成25年から取り組んできた、インドネシア共和国ソロク市に対する浄水技術改善事業により、日本の安全基準をクリアする飲める水道水を生産することに成功しました。
【始まりは、ソロク市長の言葉】
本事業は、平成25年1月にソロク市長が豊橋市を視察に訪れた際、豊橋市長に「飲める水道水を作って欲しい。」と依頼したことがきっかけとなって始動しました。ソロク市はインドネシア共和国の西スマトラ州の州都であるパダン市から車で2時間の山あいの小さな町。浄水施設はあるものの飲むことはできず、市民はフランス製の高価なミネラルウオーターを購入せざるを得ない状況でした。
[画像1: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-480404-0.jpg ]
【日本人が何をしにきたんだ】
豊橋市上下水道局の技術職員がソロク市を初めて訪れた時、現地の技術者の反応は冷ややかなものでした。「インドネシアの水質基準を守っているのに、何が問題なんだ。」「労働契約書に書かれていないから、研修など受けない。」「日本人が何をしにきたんだ。」日本語はもちろん、英語もほとんど通じない相手に理解してもらうことには大変な苦労がありましたが、現地の日本人会や大学などの助けを得て、少しずつコミュニケーションを取っていきました。
【現地の施設と技術でできることをやる】
JICA草の根技術協力事業を活用した本事業のコンセプトは「現地にある施設と、現地の技術者が持つ技術で飲める水道水を作る」でした。豊橋市は、最新の浄水施設を整備しても、部品が1つ故障しただけで何か月も使えなくなったのでは意味がないと考え、現地の施設を使いこなすための技術指導に力点を置き、豊橋技術科学大学とも連携して基礎物理学を習得することにより、浄水の基本である「沈殿」「ろ過」「滅菌」の技術を伝えていきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-307176-5.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-648621-6.jpg ]
【ついに「飲める水道水」ができた!】
ソロク市長のひと言から5年が経った平成30年2月12日、ソロク市に西スマトラ州にある16の水道公社局長が集まり、水道水の試飲会が開かれました。全員の手には水道水の入ったグラスが配られましたが、誰ひとりとして口を付けようとはしません。そんな中、豊橋市の職員が先頭を切って飲むと局長たちも次々に水を飲み、大きな歓声と拍手に包まれました。ついに「飲める水道水」ができた瞬間でした。
[画像4: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-104234-2.jpg ]
【日本の水質基準をクリア】
豊橋市とソロク市が生産することに成功した「飲める水道水」は、特に課題となった濁度について当初5度であったものが0度となり、残留塩素濃度は1リットルあたり0.5mgを確保。さらに、日本の水質基準を全てクリア。水処理技術は劇的に向上し、今では現地の技術者の意識も大きく変化しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-686935-3.jpg ]
【今度の活動に向けて】
本事業により、ソロク市の浄水施設において「飲める水道水」を生産することに成功しました。しかし、現地では水道管や水を送る配水ポンプなどの設備が整っておらず、家庭などへ給水する技術指導を行う必要があります。また、水道事業の経営健全化にも取り組まなければなりません。豊橋市の挑戦は、まだ続きます。
■豊橋市上下水道局の国際協力活動
http://www.city.toyohashi.lg.jp/24941.htm
豊橋市上下水道局が平成25年から取り組んできた、インドネシア共和国ソロク市に対する浄水技術改善事業により、日本の安全基準をクリアする飲める水道水を生産することに成功しました。
【始まりは、ソロク市長の言葉】
本事業は、平成25年1月にソロク市長が豊橋市を視察に訪れた際、豊橋市長に「飲める水道水を作って欲しい。」と依頼したことがきっかけとなって始動しました。ソロク市はインドネシア共和国の西スマトラ州の州都であるパダン市から車で2時間の山あいの小さな町。浄水施設はあるものの飲むことはできず、市民はフランス製の高価なミネラルウオーターを購入せざるを得ない状況でした。
[画像1: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-480404-0.jpg ]
【日本人が何をしにきたんだ】
豊橋市上下水道局の技術職員がソロク市を初めて訪れた時、現地の技術者の反応は冷ややかなものでした。「インドネシアの水質基準を守っているのに、何が問題なんだ。」「労働契約書に書かれていないから、研修など受けない。」「日本人が何をしにきたんだ。」日本語はもちろん、英語もほとんど通じない相手に理解してもらうことには大変な苦労がありましたが、現地の日本人会や大学などの助けを得て、少しずつコミュニケーションを取っていきました。
【現地の施設と技術でできることをやる】
JICA草の根技術協力事業を活用した本事業のコンセプトは「現地にある施設と、現地の技術者が持つ技術で飲める水道水を作る」でした。豊橋市は、最新の浄水施設を整備しても、部品が1つ故障しただけで何か月も使えなくなったのでは意味がないと考え、現地の施設を使いこなすための技術指導に力点を置き、豊橋技術科学大学とも連携して基礎物理学を習得することにより、浄水の基本である「沈殿」「ろ過」「滅菌」の技術を伝えていきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-307176-5.jpg ]
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【ついに「飲める水道水」ができた!】
ソロク市長のひと言から5年が経った平成30年2月12日、ソロク市に西スマトラ州にある16の水道公社局長が集まり、水道水の試飲会が開かれました。全員の手には水道水の入ったグラスが配られましたが、誰ひとりとして口を付けようとはしません。そんな中、豊橋市の職員が先頭を切って飲むと局長たちも次々に水を飲み、大きな歓声と拍手に包まれました。ついに「飲める水道水」ができた瞬間でした。
[画像4: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-104234-2.jpg ]
【日本の水質基準をクリア】
豊橋市とソロク市が生産することに成功した「飲める水道水」は、特に課題となった濁度について当初5度であったものが0度となり、残留塩素濃度は1リットルあたり0.5mgを確保。さらに、日本の水質基準を全てクリア。水処理技術は劇的に向上し、今では現地の技術者の意識も大きく変化しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/25583/35/resize/d25583-35-686935-3.jpg ]
【今度の活動に向けて】
本事業により、ソロク市の浄水施設において「飲める水道水」を生産することに成功しました。しかし、現地では水道管や水を送る配水ポンプなどの設備が整っておらず、家庭などへ給水する技術指導を行う必要があります。また、水道事業の経営健全化にも取り組まなければなりません。豊橋市の挑戦は、まだ続きます。
■豊橋市上下水道局の国際協力活動
http://www.city.toyohashi.lg.jp/24941.htm