1時間に1人の子どもが犠牲になっているガザ:子どもたちに対する軍事攻撃の即時停止を求め、国際社会は今こそ行動を
[14/07/26]
提供元:PRTIMES
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【2014年7月23日 パレスチナ自治区ガザ発】
7月21日以降、パレスチナ自治区ガザでは1時間ごとに1人の子どもが軍事攻撃によって殺されています。一般の住宅が攻撃され、一瞬にして家族全員が犠牲になるような事態も起きています。大勢の子どもたちが負傷し、避難を余儀なくされているガザの状況を鑑みると、この流血の惨事を止めるために、国際社会は確固たる対策を講じる必要に迫られていると、セーブ・ザ・チルドレンは警告します。
ガザへの軍事攻撃が開始されてから3週間が経過し、少なくとも7万人の子どもたちが家族と共に家を追われている中、専門的な心理的サポートを喫緊に必要としている子どもの数は11万6千人にも上ります。イスラエルの子どもたちもまた、無差別なロケット攻撃の恐怖にさらされています。
セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは、激しい軍事攻撃を受けているガザ地区で、現地パートナーと協力しながら、救命医薬品や避難生活に必要なマットレス、シェルター用品、衛生キット、乳幼児ケア用品などを配布していますが、需要に対して供給は大幅に不足しています。
また、医療従事者も、途切れることのない患者への対応を続けています。セーブ・ザ・チルドレンの現地パートナーであるアル・アウダ(Al Awda)病院のヨシフ・アル・スワイティ院長は言います。「紛争が始まってから、医者たちは1,000時間を超える超過労働をしています。軍事攻撃の恐怖による強い精神的なストレスが原因で、早産の件数も通常の2倍に急増しています。」
現地NGO、Health Work Committees(HWC)の委員長であるラエド・サバー氏の報告によると、何千人もの避難者を収容している学校では水不足が深刻な問題になっている他、赤ちゃんや子どもを抱える親は、食べ物を手にいれるのに困難を極めています。その上、人々が避難している病院、医療施設、学校も安全とは言えず、これまでに少なくとも90の学校が攻撃を受けました。いかなる理由があろうとも、市政インフラへの攻撃は即時停止されるべきだということは、いくら強調しても強調しすぎることはありません。
セーブ・ザ・チルドレンは今後、避難している人々への水の供給と、生活用水のインフラ及び校舎の修復活動を展開する他、子どもたちへの心理サポートも実施します。しかしながら、ガザの人々は、こうした緊急対応以上の支援を必要としているのが実情です。
度重なる紛争が起こっているパレスチナ自治区で活動を展開してきたセーブ・ザ・チルドレンの現地駐在員デビット・ハッセルは言います。「私たちは、どこかが攻撃される度に、前回の紛争から何年もかけて取り戻してきた市政インフラや子どもたちの情緒的健康といったものが破壊されるのを目撃しているのです。多くの一般市民にとって他に逃げ場がない状態で、病院や学校を攻撃することは不当であると言わざるを得ませんし、こうした施設を軍事目的で使用することも許されるべきではありません。」
セーブ・ザ・チルドレンは国際社会に対し、あらゆる外交的手段を講じて紛争当事者に子どもたちを巻き添えにしている軍事攻撃を即刻停止させること、ガザの封鎖解除を含んだ長期的に有効な合意形成を促し、暴力の連鎖を終わらせることを求めます。
「ガザとイスラエルの一般市民の人々は、物事が紛争前の状態に戻ったとしても根本的な解決がなければ元の黙阿弥である、と私たち支援者に訴えてきます。もし国際社会が今行動を起こさなければ、ガザで子どもたちを巻き添えにしているこの紛争は、私たちの世代に暗い影となって永遠につきまとうことになるでしょう。」デビッド・ハッセル
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結ぶ国際組織。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し、現在約120の国と地域で活動しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。 http://www.savechildren.or.jp/
7月21日以降、パレスチナ自治区ガザでは1時間ごとに1人の子どもが軍事攻撃によって殺されています。一般の住宅が攻撃され、一瞬にして家族全員が犠牲になるような事態も起きています。大勢の子どもたちが負傷し、避難を余儀なくされているガザの状況を鑑みると、この流血の惨事を止めるために、国際社会は確固たる対策を講じる必要に迫られていると、セーブ・ザ・チルドレンは警告します。
ガザへの軍事攻撃が開始されてから3週間が経過し、少なくとも7万人の子どもたちが家族と共に家を追われている中、専門的な心理的サポートを喫緊に必要としている子どもの数は11万6千人にも上ります。イスラエルの子どもたちもまた、無差別なロケット攻撃の恐怖にさらされています。
セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは、激しい軍事攻撃を受けているガザ地区で、現地パートナーと協力しながら、救命医薬品や避難生活に必要なマットレス、シェルター用品、衛生キット、乳幼児ケア用品などを配布していますが、需要に対して供給は大幅に不足しています。
また、医療従事者も、途切れることのない患者への対応を続けています。セーブ・ザ・チルドレンの現地パートナーであるアル・アウダ(Al Awda)病院のヨシフ・アル・スワイティ院長は言います。「紛争が始まってから、医者たちは1,000時間を超える超過労働をしています。軍事攻撃の恐怖による強い精神的なストレスが原因で、早産の件数も通常の2倍に急増しています。」
現地NGO、Health Work Committees(HWC)の委員長であるラエド・サバー氏の報告によると、何千人もの避難者を収容している学校では水不足が深刻な問題になっている他、赤ちゃんや子どもを抱える親は、食べ物を手にいれるのに困難を極めています。その上、人々が避難している病院、医療施設、学校も安全とは言えず、これまでに少なくとも90の学校が攻撃を受けました。いかなる理由があろうとも、市政インフラへの攻撃は即時停止されるべきだということは、いくら強調しても強調しすぎることはありません。
セーブ・ザ・チルドレンは今後、避難している人々への水の供給と、生活用水のインフラ及び校舎の修復活動を展開する他、子どもたちへの心理サポートも実施します。しかしながら、ガザの人々は、こうした緊急対応以上の支援を必要としているのが実情です。
度重なる紛争が起こっているパレスチナ自治区で活動を展開してきたセーブ・ザ・チルドレンの現地駐在員デビット・ハッセルは言います。「私たちは、どこかが攻撃される度に、前回の紛争から何年もかけて取り戻してきた市政インフラや子どもたちの情緒的健康といったものが破壊されるのを目撃しているのです。多くの一般市民にとって他に逃げ場がない状態で、病院や学校を攻撃することは不当であると言わざるを得ませんし、こうした施設を軍事目的で使用することも許されるべきではありません。」
セーブ・ザ・チルドレンは国際社会に対し、あらゆる外交的手段を講じて紛争当事者に子どもたちを巻き添えにしている軍事攻撃を即刻停止させること、ガザの封鎖解除を含んだ長期的に有効な合意形成を促し、暴力の連鎖を終わらせることを求めます。
「ガザとイスラエルの一般市民の人々は、物事が紛争前の状態に戻ったとしても根本的な解決がなければ元の黙阿弥である、と私たち支援者に訴えてきます。もし国際社会が今行動を起こさなければ、ガザで子どもたちを巻き添えにしているこの紛争は、私たちの世代に暗い影となって永遠につきまとうことになるでしょう。」デビッド・ハッセル
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結ぶ国際組織。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し、現在約120の国と地域で活動しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。 http://www.savechildren.or.jp/