株式会社NexToneが提供する著作権使用料分析ツール「croass(クロアス)」へYellowfinの組み込み導入を発表
[22/02/28]
提供元:PRTIMES
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複雑な著作権管理をよりわかりやすく、ダッシュボードで見える化。ユーザーからは「使いやすい」と評判
2022年2月28日 - 世界をリードするイノベーティブなアナリティクスベンダーでのYellowfin Japan株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:Glen Rabie)は、株式会社NexTone(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:阿南 雅浩)が提供を開始した著作権使用料分析ツール「croass(クロアス)」へのYellowfinの組み込み導入事例を発表します。
BIツールを様々なサービスへ組み込むことで、ユーザーにとってより価値の高いサービスを提供可能にする「組み込み」を強みとするYellowfin。今回、株式会社NexToneが新たに構築したサービス「croass(クロアス)」にダッシュボード提供機能のエンジンとしてYellowfinが組み込まれました。これにより、複雑な著作権管理をわかりやすく見える化することができました。
■デジタル化、グローバル化により音楽著作権も複雑化
今やキャッシュレスが当たり前になりつつあるように、音楽もCDなどの物理メディアから音楽を取り込むことなく、音楽配信サービスと契約すれば、いつでもどこでも好きな音楽を聴ける環境になりました。音楽配信が当たり前になったことで、日本の音楽市場もグローバル化しつつあります。
変わったのは音楽の視聴方法だけではありません。YouTubeやTikTok、Instagramなどの動画投稿サイトやSNSの普及により、若い人たちを中心に「歌ってみた」「弾き語りしてみた」などのアプローチも増えています。つまり新譜の発表方法も変わりつつあるのです。それらのインターネットメディアが音楽との出会いを作る重要な場となっており、インターネットカルチャーをうまく活用した楽曲が、ヒットチャートを席巻する状況も生まれています。
グローバル化、デジタルトランスフォーメーションの加速により音楽産業は非常に細分化、複雑化の一途をたどっています。このような変化の激しい時代において、作詞者や作曲者、音楽出版者などの著作権者自らがすべての利用者と交渉し著作権料を受領することは極めて困難です。そこで著作者や著作権者に代わって、音楽作品の管理を行い、音楽作品の円滑な流通を促進しているのがNexToneです。
■3カ月に1度提出する使用料明細をもっと見やすくしたい
NexToneでは3カ月に一度、各著作権者の方に著作権使用料の支払いをしています。「その透明性を担保するために、著作物がいつ、どこで、だれに、どのように利用されたかということがわかる明細を発行しています」と、ライツ&リレーション部の山本隆文氏。ですが、その明細には「課題がありました」と山本氏は続けます。
同社では従来、著作物の使用明細はPDF形式にまとめ、細かなデータに関しては、CSV形式のテキストデータとして提供していました。「特に配信サービスは、1再生ごとに記載されるので行数が非常に多くなっていました。透明性が高いのが当社の強みなのですが、反面全体を俯瞰して楽曲ごとのランキングを確認したい場合、テキストデータから作成いただく必要がありました。そこでもっと直感的にデータが見やすいプラットフォームを作って提供したいと考えていたのです」(山本氏)
お客さまからも「データが重いので、もっと簡素化したものが欲しい」「過去に遡って、各作品の使用料の推移がみたい」という要望も寄せられていたと言います。
先進性という強みを持つ同社では、作詞家や作曲家などの著作者や著作権者からの届け出に関しては、紙の申請書方式ではなくデジタル化し、オンラインでできるような仕組みをいち早く提供していました。「それに比べて、明細の部分は少し遅れを取っていました」と山本氏は明かします。同社ではエンタメ業界に特化したシステムを開発するNexToneシステムズというグループ会社を持っており、同社のデジタル化を推進してきました。ですが、明細を見える化するための企画が持ち上がった2020年春先、「NexToneシステムズとも検討した結果、内製で作るにはリソースが不足していたため、アウトソースすることにしました」と山本氏は振り返ります。
■見やすさ、使いやすさにこだわり、Yellowfinを選択
明細を見える化するために選択したのが、BIツールです。「明細をビジュアライズするための仕組みとしてだけではなく、将来的には著作権者の方々が、マーケティングなどにも活用できるよう、分析ができるようにしたかったのです」(山本氏)
NexToneシステムズのBIツールに知見のあるメンバーに相談し、複数のベンダーをピックアップ。最終的に残った4社の中から、「画面デザイン、操作性、製品レベル、自社システムとの親和性、サポート体制、機能的付加価値」をポイントに検討した結果、「Yellowfinを選定しました」と山本氏は語ります。
「選定ポイントの中でも、特に画面デザインや操作性にはこだわりました。それは、様々なユーザーに使っていただきたいという思いからです。著作権管理業務は、楽曲制作活動やプロモーション活動などに比べると、法律の知識を背景とした専門的な領域です。多くの楽曲を管理する音楽出版社の担当者様も様々な業務と兼務しているケースも多く、理解度も千差万別です。様々な方に利用いただくには、発生している使用料のボリュームや使用頻度の多い利用方法を直感的にイメージできることが重要です。楽曲の利用形態や頻度が分かれば、戦略やプロモーション活動の一助になるかもしれません。ですので、直感的に理解できる言葉を採用できることや、過剰な機能を持たせないような調整ができること、目的のデータにスムーズに遷移させるよう条件設定ができる、といったことを採用判断基準として重視していました。これらのニーズに合致したのがYellowfinです。Yellowfinは他のツールと比べても、その辺りのカスタマイズ性が優れていると思います」(山本氏)
Yellowfinに決めたのは2021年1月。2月より開発に入り、Yellowfin開発パートナーのNTTテクノクロスの支援を受け、9カ月後の9月、著作権使用料分析ツール「croass(クロアス)」としてサービスをリリースしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18889/41/resize/d18889-41-229f375a4b947ccf4b81-1.png ]
■クリック一つで使用料の詳細が捕捉できるなど、ユーザーから高評価
出来上がった「croass(クロアス)」では配信や録音、放送、通信カラオケ、出版、貸与など、種目別の3カ月分使用料のサマリーデータを一目でわかるよう、テキストと円グラフで表示。サマリーデータは過去3年分、遡ることができるようになっており、各四半期のサマリーデータも閲覧可能。使用料サマリーデータから、各項目の内訳もクリック一つでドリルダウンできるようになっています。例えば放送の使用料を選択すると、民間放送(TV)、NHK、ラジオ、コマーシャルと利用形態ごとに細分化され、それぞれの使用料が表示されます。さらに作品別やアーティスト別でソートすると特定のアーティストの使用料ランキングや利用種目ごとの使用料推移も確認できます。
最近、使用拡大が著しいYouTubeについては動画単位での再生数ランキング情報を公開。「弊社では大量の動画に対して、各動画の再生回数を自動的かつ正確に捕捉する仕組みを導入しているため情報提供が可能です」と山本氏。「croass(クロアス)」では再生回数ランキング上位100位の動画タイトルとURLを表示。動画にダイレクトにアクセスできるようになっています。またアーティスト自身のオリジナルミュージックビデオはもちろんですが、BGMで使用されていたり、カバー使用や音源を使用していない弾き語りのような動画も捕捉されますので、「実はこの動画をきっかけに再生数が伸びていた。など、参考データとしても活用いただければ嬉しいです。」と山本氏は言います。
「YouTubeの動画単位での再生回数表示機能やアーティストやサービス別集計機能は当社独自のものとなっており当社の強みです」。実際ユーザーからも「非常にわかりやすい、こうゆう検索がしたかった」と高評価の声が届いているといいます。
「Yellowfinさんにはとにかくわかりやすく、使いやすいことを念頭に細かく依頼させていただき、カスタマイズしてもらいました。非常に注文の多いクライアントだったかと思います。ただ、その結果ユーザー様から好評いただけたことは嬉しい限りですし、お付き合いいただいたYellowfinさんには感謝しかありません。」と山本氏は話します。
BIツール化する際の苦労した点としては、「社内データベースが整っていなかったこと」を挙げています。BIツールとして公開するには「アーティスト名」や「著作者名」といった情報をマージして提供しなければなりませんが、弊社ではユーザーからいただいた情報をそのまま保持していたため、半角全角違いの同一アーティスト名などが多数存在し、同じアーティストにもかかわらず、複数表示されてしまうといった事象が見られました。そのような表記揺れがないか、「データを見直して整理するのに約3カ月かかりました。今後ビッグデータとして管理していくには良いきっかけになりましたし、日頃の情報整理の大切さを痛感した瞬間です」と山本氏は明かします。
■新しいプロモーションを考えるなど、マーケティングにも活用
音楽出版社からは「クロス集計により、今までまったく気づいていなかったところで、こんなにも利用されていたんだ、ということに気づくことができました」と、新たなプロモーションを考えるきっかけにもなるなど、マーケティングツールとしても活用が進んでいるようです。「croass(クロアス)」は著作権者向けのシステムですが、社内でも活用が進んでいます。「営業チームがどういう作家、アーティスト、サービスが伸びているか捕捉して話題にしたり、管理部門ではユーザーから分配実績の確認などの問い合わせにスピーディーに対応できるようになりました。また閲覧のログが取得できるので、ユーザーがどういう情報を重視しているのかもわかります。今後「croass(クロアス)」にどんな機能を付けていくか、開発の参考になります」(山本氏)
今回のリリースでは見栄えをシンプルにすることにこだわったため、「採用を見送った機能もたくさんあります」と山本氏は言います。例えば統計的に重要な変化についてビジネスデータを分析し通知するシグナル機能、誰もが簡単な言葉でデータに対して質問できるNLQ(自然言語クエリ)なども、ユーザーの使いやすさにつながるのであれば検討していくそうです。「もう少し活用が慣れてきた段階で、ユーザー自身がオリジナルの画面をカスタマイズできるような機能は追加していきたいですね」(山本氏)
誰もがインターネット上で楽曲をリリースできる時代です。その一方で、音楽著作権は時代の変化に伴い管理事業者の規程改定も多くあるものの、一般的に広く知られることのないクローズドな面があることも否めません。そういう誰もが楽曲制作に携われる時代にマッチしたサービス提供に注力しているNexTone。「作家さんたちが活躍できしっかりマネタイズできるような環境を作っていく。それが当社のビジネスにとって非常に重要なポイントなのです」(山本氏)
“知識の偏り関わらず誰もが感覚的に使えるよう、極力シンプルかつユーザビリティの高いBIツールを提供したい。Yellowfinはそういう要望に応えられるカスタマイズ性を有していました”
株式会社 Nextone 営業本部 ライツ&リレーション部 山本隆文氏
[画像2: https://prtimes.jp/i/18889/41/resize/d18889-41-09e42542de3ca2828d61-0.png ]
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株式会社 NexTone
本社:東京都渋谷区広尾 1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー20F
代表者:代表取締役CEO 阿南 雅浩
2016年9月、イーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランスの合併・事業統合により発足。音楽著作物の利用の許諾、使用料の徴収・分配を行う著作権管理業務、音楽を中心としたデジタルコンテンツを国内外の配信事業者へ販売するデジタルコンテンツディストリビューション業務、キャスティング事業などを運営している。
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Yellowfinについて
Yellowfinは、自動化で強化されたインテリジェントな製品スイートを提供する、ビジネスインテリジェンスおよびアナリティクスソフトウェアのグローバルベンダーです。継続的にイノベーターとして認識され、BARC The BI Surveyでは、組み込みBIにおいて最高評価を獲得しました。50の国々に渡り、29,000を超える組織で、300万人を超えるエンドユーザーが、日々Yellowfinを使用しています。より詳細な情報は、Yellowfinのウェブサイト(https://yellowfin.co.jp)をご確認ください。
社名 :Yellowfin Japan 株式会社
本社 :東京都中央区日本橋小網町11-8
代表者:代表取締役 CEO Glen Rabie ( グレン・ラビー )
設立 :2014年10月31日
https://yellowfin.co.jp
2022年2月28日 - 世界をリードするイノベーティブなアナリティクスベンダーでのYellowfin Japan株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:Glen Rabie)は、株式会社NexTone(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:阿南 雅浩)が提供を開始した著作権使用料分析ツール「croass(クロアス)」へのYellowfinの組み込み導入事例を発表します。
BIツールを様々なサービスへ組み込むことで、ユーザーにとってより価値の高いサービスを提供可能にする「組み込み」を強みとするYellowfin。今回、株式会社NexToneが新たに構築したサービス「croass(クロアス)」にダッシュボード提供機能のエンジンとしてYellowfinが組み込まれました。これにより、複雑な著作権管理をわかりやすく見える化することができました。
■デジタル化、グローバル化により音楽著作権も複雑化
今やキャッシュレスが当たり前になりつつあるように、音楽もCDなどの物理メディアから音楽を取り込むことなく、音楽配信サービスと契約すれば、いつでもどこでも好きな音楽を聴ける環境になりました。音楽配信が当たり前になったことで、日本の音楽市場もグローバル化しつつあります。
変わったのは音楽の視聴方法だけではありません。YouTubeやTikTok、Instagramなどの動画投稿サイトやSNSの普及により、若い人たちを中心に「歌ってみた」「弾き語りしてみた」などのアプローチも増えています。つまり新譜の発表方法も変わりつつあるのです。それらのインターネットメディアが音楽との出会いを作る重要な場となっており、インターネットカルチャーをうまく活用した楽曲が、ヒットチャートを席巻する状況も生まれています。
グローバル化、デジタルトランスフォーメーションの加速により音楽産業は非常に細分化、複雑化の一途をたどっています。このような変化の激しい時代において、作詞者や作曲者、音楽出版者などの著作権者自らがすべての利用者と交渉し著作権料を受領することは極めて困難です。そこで著作者や著作権者に代わって、音楽作品の管理を行い、音楽作品の円滑な流通を促進しているのがNexToneです。
■3カ月に1度提出する使用料明細をもっと見やすくしたい
NexToneでは3カ月に一度、各著作権者の方に著作権使用料の支払いをしています。「その透明性を担保するために、著作物がいつ、どこで、だれに、どのように利用されたかということがわかる明細を発行しています」と、ライツ&リレーション部の山本隆文氏。ですが、その明細には「課題がありました」と山本氏は続けます。
同社では従来、著作物の使用明細はPDF形式にまとめ、細かなデータに関しては、CSV形式のテキストデータとして提供していました。「特に配信サービスは、1再生ごとに記載されるので行数が非常に多くなっていました。透明性が高いのが当社の強みなのですが、反面全体を俯瞰して楽曲ごとのランキングを確認したい場合、テキストデータから作成いただく必要がありました。そこでもっと直感的にデータが見やすいプラットフォームを作って提供したいと考えていたのです」(山本氏)
お客さまからも「データが重いので、もっと簡素化したものが欲しい」「過去に遡って、各作品の使用料の推移がみたい」という要望も寄せられていたと言います。
先進性という強みを持つ同社では、作詞家や作曲家などの著作者や著作権者からの届け出に関しては、紙の申請書方式ではなくデジタル化し、オンラインでできるような仕組みをいち早く提供していました。「それに比べて、明細の部分は少し遅れを取っていました」と山本氏は明かします。同社ではエンタメ業界に特化したシステムを開発するNexToneシステムズというグループ会社を持っており、同社のデジタル化を推進してきました。ですが、明細を見える化するための企画が持ち上がった2020年春先、「NexToneシステムズとも検討した結果、内製で作るにはリソースが不足していたため、アウトソースすることにしました」と山本氏は振り返ります。
■見やすさ、使いやすさにこだわり、Yellowfinを選択
明細を見える化するために選択したのが、BIツールです。「明細をビジュアライズするための仕組みとしてだけではなく、将来的には著作権者の方々が、マーケティングなどにも活用できるよう、分析ができるようにしたかったのです」(山本氏)
NexToneシステムズのBIツールに知見のあるメンバーに相談し、複数のベンダーをピックアップ。最終的に残った4社の中から、「画面デザイン、操作性、製品レベル、自社システムとの親和性、サポート体制、機能的付加価値」をポイントに検討した結果、「Yellowfinを選定しました」と山本氏は語ります。
「選定ポイントの中でも、特に画面デザインや操作性にはこだわりました。それは、様々なユーザーに使っていただきたいという思いからです。著作権管理業務は、楽曲制作活動やプロモーション活動などに比べると、法律の知識を背景とした専門的な領域です。多くの楽曲を管理する音楽出版社の担当者様も様々な業務と兼務しているケースも多く、理解度も千差万別です。様々な方に利用いただくには、発生している使用料のボリュームや使用頻度の多い利用方法を直感的にイメージできることが重要です。楽曲の利用形態や頻度が分かれば、戦略やプロモーション活動の一助になるかもしれません。ですので、直感的に理解できる言葉を採用できることや、過剰な機能を持たせないような調整ができること、目的のデータにスムーズに遷移させるよう条件設定ができる、といったことを採用判断基準として重視していました。これらのニーズに合致したのがYellowfinです。Yellowfinは他のツールと比べても、その辺りのカスタマイズ性が優れていると思います」(山本氏)
Yellowfinに決めたのは2021年1月。2月より開発に入り、Yellowfin開発パートナーのNTTテクノクロスの支援を受け、9カ月後の9月、著作権使用料分析ツール「croass(クロアス)」としてサービスをリリースしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18889/41/resize/d18889-41-229f375a4b947ccf4b81-1.png ]
■クリック一つで使用料の詳細が捕捉できるなど、ユーザーから高評価
出来上がった「croass(クロアス)」では配信や録音、放送、通信カラオケ、出版、貸与など、種目別の3カ月分使用料のサマリーデータを一目でわかるよう、テキストと円グラフで表示。サマリーデータは過去3年分、遡ることができるようになっており、各四半期のサマリーデータも閲覧可能。使用料サマリーデータから、各項目の内訳もクリック一つでドリルダウンできるようになっています。例えば放送の使用料を選択すると、民間放送(TV)、NHK、ラジオ、コマーシャルと利用形態ごとに細分化され、それぞれの使用料が表示されます。さらに作品別やアーティスト別でソートすると特定のアーティストの使用料ランキングや利用種目ごとの使用料推移も確認できます。
最近、使用拡大が著しいYouTubeについては動画単位での再生数ランキング情報を公開。「弊社では大量の動画に対して、各動画の再生回数を自動的かつ正確に捕捉する仕組みを導入しているため情報提供が可能です」と山本氏。「croass(クロアス)」では再生回数ランキング上位100位の動画タイトルとURLを表示。動画にダイレクトにアクセスできるようになっています。またアーティスト自身のオリジナルミュージックビデオはもちろんですが、BGMで使用されていたり、カバー使用や音源を使用していない弾き語りのような動画も捕捉されますので、「実はこの動画をきっかけに再生数が伸びていた。など、参考データとしても活用いただければ嬉しいです。」と山本氏は言います。
「YouTubeの動画単位での再生回数表示機能やアーティストやサービス別集計機能は当社独自のものとなっており当社の強みです」。実際ユーザーからも「非常にわかりやすい、こうゆう検索がしたかった」と高評価の声が届いているといいます。
「Yellowfinさんにはとにかくわかりやすく、使いやすいことを念頭に細かく依頼させていただき、カスタマイズしてもらいました。非常に注文の多いクライアントだったかと思います。ただ、その結果ユーザー様から好評いただけたことは嬉しい限りですし、お付き合いいただいたYellowfinさんには感謝しかありません。」と山本氏は話します。
BIツール化する際の苦労した点としては、「社内データベースが整っていなかったこと」を挙げています。BIツールとして公開するには「アーティスト名」や「著作者名」といった情報をマージして提供しなければなりませんが、弊社ではユーザーからいただいた情報をそのまま保持していたため、半角全角違いの同一アーティスト名などが多数存在し、同じアーティストにもかかわらず、複数表示されてしまうといった事象が見られました。そのような表記揺れがないか、「データを見直して整理するのに約3カ月かかりました。今後ビッグデータとして管理していくには良いきっかけになりましたし、日頃の情報整理の大切さを痛感した瞬間です」と山本氏は明かします。
■新しいプロモーションを考えるなど、マーケティングにも活用
音楽出版社からは「クロス集計により、今までまったく気づいていなかったところで、こんなにも利用されていたんだ、ということに気づくことができました」と、新たなプロモーションを考えるきっかけにもなるなど、マーケティングツールとしても活用が進んでいるようです。「croass(クロアス)」は著作権者向けのシステムですが、社内でも活用が進んでいます。「営業チームがどういう作家、アーティスト、サービスが伸びているか捕捉して話題にしたり、管理部門ではユーザーから分配実績の確認などの問い合わせにスピーディーに対応できるようになりました。また閲覧のログが取得できるので、ユーザーがどういう情報を重視しているのかもわかります。今後「croass(クロアス)」にどんな機能を付けていくか、開発の参考になります」(山本氏)
今回のリリースでは見栄えをシンプルにすることにこだわったため、「採用を見送った機能もたくさんあります」と山本氏は言います。例えば統計的に重要な変化についてビジネスデータを分析し通知するシグナル機能、誰もが簡単な言葉でデータに対して質問できるNLQ(自然言語クエリ)なども、ユーザーの使いやすさにつながるのであれば検討していくそうです。「もう少し活用が慣れてきた段階で、ユーザー自身がオリジナルの画面をカスタマイズできるような機能は追加していきたいですね」(山本氏)
誰もがインターネット上で楽曲をリリースできる時代です。その一方で、音楽著作権は時代の変化に伴い管理事業者の規程改定も多くあるものの、一般的に広く知られることのないクローズドな面があることも否めません。そういう誰もが楽曲制作に携われる時代にマッチしたサービス提供に注力しているNexTone。「作家さんたちが活躍できしっかりマネタイズできるような環境を作っていく。それが当社のビジネスにとって非常に重要なポイントなのです」(山本氏)
“知識の偏り関わらず誰もが感覚的に使えるよう、極力シンプルかつユーザビリティの高いBIツールを提供したい。Yellowfinはそういう要望に応えられるカスタマイズ性を有していました”
株式会社 Nextone 営業本部 ライツ&リレーション部 山本隆文氏
[画像2: https://prtimes.jp/i/18889/41/resize/d18889-41-09e42542de3ca2828d61-0.png ]
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株式会社 NexTone
本社:東京都渋谷区広尾 1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー20F
代表者:代表取締役CEO 阿南 雅浩
2016年9月、イーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランスの合併・事業統合により発足。音楽著作物の利用の許諾、使用料の徴収・分配を行う著作権管理業務、音楽を中心としたデジタルコンテンツを国内外の配信事業者へ販売するデジタルコンテンツディストリビューション業務、キャスティング事業などを運営している。
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Yellowfinについて
Yellowfinは、自動化で強化されたインテリジェントな製品スイートを提供する、ビジネスインテリジェンスおよびアナリティクスソフトウェアのグローバルベンダーです。継続的にイノベーターとして認識され、BARC The BI Surveyでは、組み込みBIにおいて最高評価を獲得しました。50の国々に渡り、29,000を超える組織で、300万人を超えるエンドユーザーが、日々Yellowfinを使用しています。より詳細な情報は、Yellowfinのウェブサイト(https://yellowfin.co.jp)をご確認ください。
社名 :Yellowfin Japan 株式会社
本社 :東京都中央区日本橋小網町11-8
代表者:代表取締役 CEO Glen Rabie ( グレン・ラビー )
設立 :2014年10月31日
https://yellowfin.co.jp