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コンゴ民主共和国: 反政府武装勢力のゴマ侵攻で数万の住民が避難




アフリカ中部のコンゴ民主共和国では、反政府武装勢力の侵攻が北キブ州の州都であるゴマに達した。この戦闘を避け、数万人が退避した周辺の村や避難民キャンプは無人と化している。国境なき医師団(MSF)は彼らの避難先となっている複数のキャンプほかで活動しながら、医療・援助ニーズの増大に備えている。
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避難に次ぐ避難余儀なくされる住民

MSFで、ゴマを拠点に活動を指揮するグレイス・タンは「ゴマには緊迫した空気が漂い、皆が不安そうにしています。数カ月にわたって、多くの人に避難を強いてきた戦闘が、ゴマのすぐ近くまでやってきたのです」と現地の緊張を伝えている。

MSFが活動するカニャルチニャ・キャンプは、以前からの避難民も多いキャンプだったが、約6万人がパニック状態で退避し、無人と化してしまった。大勢がムグンガ第1および第3避難民キャンプ、またラク・ベール避難民キャンプに移動したほか、さらに南下し、近隣の南キブ州ミノバやキロチェのキャンプに向かっている人びともいる。

MSFは現地にとどまり援助継続

MSFの医療チームからの報告によると、11月18日以降だけで数千人が新たな避難民となって複数のキャンプに到着し、避難民登録を強く望んでいるという。多くのキャンプ地が不安定な状況にあり、食糧配給も十分ではない。現在、MSFの活動地となっているラク・ベールおよびムグンガ第1避難民キャンプでは、医療および給水、公衆衛生活動が行われている。

MSFの現地チームは、医療・援助ニーズの増大に対応できる態勢を維持している。さらなる戦闘と避難が起こる事態に備え、外科医など医療従事者の補充人員や物資も現地に向かっている。数万人が移動する中、ゴマに設けられたMSFのコレラ治療センターも、新規患者の来院に対応するための準備を整え、町の内外にキャンプを設けている。
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MSFはルチュル、マシシ、ムウェソ、ワリカレ、ピンガなど、コンゴ民主共和国東部に位置する南キブ・北キブ両州各地の病院、診療所、その他医療施設で無償の医療提供を継続。また、コレラ治療センター、移動診療、緊急対応活動も数多く運営している。
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