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8x8 MIMO接続をシミュレートできるモジュールが5G FR1の全bandに対応

5G端末のスループット試験を効率化

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、8x8 MIMO接続をシミュレートできるモジュール、Butler Matrix 8x8 (0.6GHz-7.125GHz)MA8118Aを開発し、販売を開始しました。

MA8118Aは、入力8ポート、出力8ポートのButler Matrix[*1]伝搬経路で構成されており、従来品Azimuth STACSIM-8x8 - (Static Channel Simulator)(ACC-380)では未対応であった5G FR1[*2]の全band(3GPP 2023年09月版において)に対応しました。ラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aなどのシグナリングテスタと組み合わせることで、FR1に対応した5G端末のスループットを効率的に評価可能です。




[画像: https://prtimes.jp/i/109169/50/resize/d109169-50-12a34d0f63fbe72b6e11-0.jpg ]


開発の背景


5G FR1は、キャリアアグリゲーション[*3]の高度化や周波数拡張に伴って、周波数帯の組合せパターン数が増加するため、5G端末のスループット試験効率化が求められています。MA8118Aは、8x8 MIMO固定伝搬路で、1つの入力信号を8つの出力ポートに分離出力できるため、試験時のRFケーブルのつなぎ替え回数を削減可能です。加えて対応周波数を0.6 GHz - 7.125 GHzに拡張することで、3GPP Release 16, 17にて仕様策定され注目されているNR Unlicensed band [*4]およびLicensed 6GHz band [*5]に対応しました。

アンリツは5G端末評価に必要なスループット試験の効率化に貢献いたします。

用語解説


[※1] Butler Matrix
1958年Judith Butlerらによって提案されたマイクロ波回路の一種。複数の入力ポートと出力ポートを持ち、どの入力ポートから電力を入力しても、出力ポートに位相の異なる均等な電力が分配される。

[※2] FR1
Frequency Range 1の略。5G NRで運用される0.41 GHz - 7.125 GHzの周波数帯。

[※3] キャリアアグリゲーション
複数の帯域を束ねて通信速度を高速化する技術。

[※4] NR
Unlicensed band5G NRで運用される5G FR1の周波数帯のうち、5.15 GHz - 7.125 GHz帯に定義され、行政による免許割り当てが不要なバンド。3GPP Release 16で仕様策定された。

[※5] Licensed 6GHz band
5G NRで運用される5G FR1の周波数帯のうち、5.925 GHz - 7.125 GHz帯に定義されるバンド。3GPP Release 17で仕様策定された。

アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、Facebookでもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/AnritsuTandM/
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