日本を含む先進6ヶ国のがん患者さん、介助者、一般の方を対象としたがん治療に関する意識・実態調査
[13/07/26]
提供元:PRTIMES
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一般の方のがん治療への理解が浸透せず、がん患者さんへ臨床試験の情報が伝わっていない可能性を示唆
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表執行役社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ 以下、日本イーライリリー)は、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの6ヶ国における、がん患者さん、ご家族や友人などの介助者、一般の方の3カテゴリーを対象に、がん治療に関する意識・実態調査を実施しました。
この調査は、イーライリリーが医療従事者、患者団体等との協働を通じて、患者さんのニーズに応じた最適ながん治療をより早く提供することを目指し、がん治療への理解を促進することを目的とした、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの6ヶ国で実施するプロジェクト“PACE”(Patient Access to Cancer care Excellence)の一環として行われたものです。
調査の結果、各国において、一般の方の、がん治療薬の開発期間や開発投資額に関する認識に、実態との乖離があり、がん治療への理解が浸透しているとは言えない状況が明らかになりました。また、がん患者さんに対して、新しい治療法開発のために不可欠な、臨床試験に関する情報が十分伝わっていない可能性も示唆されました。
主な調査結果は次の通りです。
■ 過去20年間のがん治療の取り組み、日本を除く国では、一般の方の約6割が「非常に満足/満足」と回答。日本は「非常に満足/満足」が低く(29%)、「どちらでもない」が高い(52%)。
■ 各国とも一般の方の6割以上が、がんの新薬が患者へ届くまでに時間がかかり過ぎていると感じている。また、日本の5割以上、アメリカの3割以上、ヨーロッパ各国の4割以上が、開発期間は9年以下と回答。
■ 各国とも一般の方の6割以上が、新薬の開発費用を、実際よりも少ないと考えている。
■ 各国のがん患者さん、介助者の多くが、がん治療における最新の話題のひとつ“個別化治療”を聞いたことがないと回答。また、6割以上が、個別化医療など、新しい治療法の選択について、患者へ十分な情報がないと感じている。
■ 各国とも、約8割のがん患者さんが、「がん治療の臨床試験に参加したことがない」。さらに、多くは、臨床試験の参加について医師と話し合ったこともない。一方で、半数以上のがん患者さん、介助者は、臨床試験の重要性については理解していると回答。
今回の調査結果について、がん治療の第一人者である九州大学大学院医学研究院 附属胸部疾患研究施設 教授の中西洋一先生は次のように述べています。
『この実態調査から、「我が国においては、たとえがんに直面する立場の方であっても、医療者側との十分な情報共有ができていないと感じる方が多く、実際に新薬開発や個別化医療に関する知識も十分ではないという現実」があるという課題が浮かび上がりました。
日本はがん医療の診断、治療水準とも世界トップレベルにあるとはいうものの、患者さんやそのご家族とのコミュニケーションは不十分であること、そして患者さんが本当に知りたい情報を医療者側が提供することができていないことが明らかになりました。
がんに関する情報が乱れ飛ぶ中、医療者、行政、製薬企業から適切かつ最新の情報を提供すること、そしてがんの患者さんやご家族と対話する場を作り上げて行くことの重要性が痛感されます。
臨床試験を通して画期的な医薬を提供すること、最適医療を開発することは、私達医療者にとっての責務ですし、私達が次の世代に残す財産作りでもあります。本実態調査を通じて、臨床試験の重要性を予想以上に多くの方々が認識しておられることもわかり、勇気づけられました。安心安全な新規治療の開発を目指して、より一層努力して行きたいと思います。』
日本イーライリリー株式会社について
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、革新的な医薬品の輸入・開発・製造・販売を通じて日本の医療に貢献しています。統合失調症、うつ、双極性障害、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)、がん(非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、悪性胸膜中皮腫、尿路上皮がん、乳がん、卵巣がん、悪性リンパ腫)、糖尿病、成長障害、骨粗鬆症をはじめとする、ニューロサイエンス領域、がん領域、糖尿病領域、成長障害領域や筋骨格領域における治療法を提供しています。詳細はホームページでご覧ください。URL:https://www.lilly.co.jp
*調査概要については弊社ホームページをご参照ください。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/detail.aspx?ArticleID=pr_2013_030
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表執行役社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ 以下、日本イーライリリー)は、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの6ヶ国における、がん患者さん、ご家族や友人などの介助者、一般の方の3カテゴリーを対象に、がん治療に関する意識・実態調査を実施しました。
この調査は、イーライリリーが医療従事者、患者団体等との協働を通じて、患者さんのニーズに応じた最適ながん治療をより早く提供することを目指し、がん治療への理解を促進することを目的とした、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの6ヶ国で実施するプロジェクト“PACE”(Patient Access to Cancer care Excellence)の一環として行われたものです。
調査の結果、各国において、一般の方の、がん治療薬の開発期間や開発投資額に関する認識に、実態との乖離があり、がん治療への理解が浸透しているとは言えない状況が明らかになりました。また、がん患者さんに対して、新しい治療法開発のために不可欠な、臨床試験に関する情報が十分伝わっていない可能性も示唆されました。
主な調査結果は次の通りです。
■ 過去20年間のがん治療の取り組み、日本を除く国では、一般の方の約6割が「非常に満足/満足」と回答。日本は「非常に満足/満足」が低く(29%)、「どちらでもない」が高い(52%)。
■ 各国とも一般の方の6割以上が、がんの新薬が患者へ届くまでに時間がかかり過ぎていると感じている。また、日本の5割以上、アメリカの3割以上、ヨーロッパ各国の4割以上が、開発期間は9年以下と回答。
■ 各国とも一般の方の6割以上が、新薬の開発費用を、実際よりも少ないと考えている。
■ 各国のがん患者さん、介助者の多くが、がん治療における最新の話題のひとつ“個別化治療”を聞いたことがないと回答。また、6割以上が、個別化医療など、新しい治療法の選択について、患者へ十分な情報がないと感じている。
■ 各国とも、約8割のがん患者さんが、「がん治療の臨床試験に参加したことがない」。さらに、多くは、臨床試験の参加について医師と話し合ったこともない。一方で、半数以上のがん患者さん、介助者は、臨床試験の重要性については理解していると回答。
今回の調査結果について、がん治療の第一人者である九州大学大学院医学研究院 附属胸部疾患研究施設 教授の中西洋一先生は次のように述べています。
『この実態調査から、「我が国においては、たとえがんに直面する立場の方であっても、医療者側との十分な情報共有ができていないと感じる方が多く、実際に新薬開発や個別化医療に関する知識も十分ではないという現実」があるという課題が浮かび上がりました。
日本はがん医療の診断、治療水準とも世界トップレベルにあるとはいうものの、患者さんやそのご家族とのコミュニケーションは不十分であること、そして患者さんが本当に知りたい情報を医療者側が提供することができていないことが明らかになりました。
がんに関する情報が乱れ飛ぶ中、医療者、行政、製薬企業から適切かつ最新の情報を提供すること、そしてがんの患者さんやご家族と対話する場を作り上げて行くことの重要性が痛感されます。
臨床試験を通して画期的な医薬を提供すること、最適医療を開発することは、私達医療者にとっての責務ですし、私達が次の世代に残す財産作りでもあります。本実態調査を通じて、臨床試験の重要性を予想以上に多くの方々が認識しておられることもわかり、勇気づけられました。安心安全な新規治療の開発を目指して、より一層努力して行きたいと思います。』
日本イーライリリー株式会社について
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、革新的な医薬品の輸入・開発・製造・販売を通じて日本の医療に貢献しています。統合失調症、うつ、双極性障害、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)、がん(非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、悪性胸膜中皮腫、尿路上皮がん、乳がん、卵巣がん、悪性リンパ腫)、糖尿病、成長障害、骨粗鬆症をはじめとする、ニューロサイエンス領域、がん領域、糖尿病領域、成長障害領域や筋骨格領域における治療法を提供しています。詳細はホームページでご覧ください。URL:https://www.lilly.co.jp
*調査概要については弊社ホームページをご参照ください。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/detail.aspx?ArticleID=pr_2013_030