中国、2019年に5Gグローバル市場の売上高において46%のシェアを獲得
[20/02/28]
提供元:PRTIMES
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カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2019年の世界市場のスマートフォン実売の落ち込みは前年比3%減となり、同年の中国スマートフォン実売は、世界市場よりも急な落ち込みで前年比8%減少となったものの、同年の中国における5G端末実売は、世界市場の46%のシェアを獲得したという調査結果を含むMarket Pulse Serviceによる最新調査を発表致しました。
OPPO(前年比12%減)、Vivo(前年比6%減)、Xiaomi(前年比22%減)、Apple(前年比26%減)など、主要メーカーは軒並み減収という結果になりましたが、Huawei(Honorを含む)は通年で28%成長し、世界最大のスマートフォン市場で1/3を超えるシェアを獲得しました。Huaweiは米国による取引禁止令を受けた後、中国本土で積極的な販売攻勢をかけたことで、このシェアを獲得するに至りました。
図1: 各メーカーの市場シェア 2018年と2019年
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/54/resize/d33140-54-677406-1.jpg ]
中国は、グローバル5G市場において最大のサプライヤーであると同時に、2019年に5G端末実売において46%のシェアを獲得しました。これもまたHuaweiの力によるものであり、Samsungは世界市場シェア40%で5Gの売上を牽引する存在ですが、Honorブランドを含むHuaweiは、中国国内における5G売上の74%を獲得しています。しかし、Huaweiの過度な中国市場依存は、新型ウイルスCOVID-19(新型コロナウイルス)流行によるスマートフォン市場への影響を誰よりも受けるだろうと予測されています。
新型コロナウイルスの中国スマートフォン市場への影響について、カウンターポイント社のリサーチアナリストVarun Mishra氏は以下のようにコメントしています。
「中国は世界のスマートフォン生産において少なくとも5割は担っているので、新型コロナウイルスの流行は中国はもちろん、スマートフォンのグローバル市場に悪影響を及ぼす。人員不足から、スマートフォンや部品の生産拠点が操業停止したり、操業してもフル操業に至らず、部品供給が途切れる事態が起こるだろう。小売りも十分に機能せず、総需要は大きく落ち込むだろう。路面店が受ける影響が最も深刻である。中国の2020年第1四半期は売上が2割以上落ちると、私たちは予想している。携帯メーカーの中で最も影響が大きいのは、LenovoやMotorolaのように武漢に生産拠点があるメーカーか、Huaweiのように中国を主要市場としているメーカーである。一方で、realme、Honor、Xiaomiのようにネット通販に重きを置くメーカーは、路面店の売上比率が大きい会社と比較して、影響は最小限となるだろう。」
図2: 主要メーカーの中国及びそれ以外の地域における実売
2019年第4四半期: 中国市場への依存度が高い程新型コロナウイルスの影響を大きく受ける
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/54/resize/d33140-54-476070-2.png ]
*Vivoの数字はiQOOを含まない
市場全体が縮小する一方で、価格帯別の売上には大きな転換が見られました。2018年には600〜800米ドル価格帯は全体の4%に過ぎなかったにも関わらず、このセグメントは前年比33%増加し、売上全体の6%を占めるようになりました。この増加は、AppleのiPhone11とHuaweiの人気によるものが大きく、Huaweiは200〜600米ドルの価格帯で市場を牽引し、さらに他のどの価格帯においても3位以内に入っています。
市場の概況に関して、カウンターポイント社のリサーチアナリストFlora Tang氏は以下のようにコメントしています。
「今後、中国市場の落ち込みとサプライチェーンの寸断で、世界のスマートフォン市場は5%の減少を招くだろう。このままの状態が続くと、新型コロナウイルスは3月にほぼ終息すると仮定したとしても、2020年第1四半期、第2四半期ともに、中国ではマイナス成長になるだろう。2020年第3四半期には需要は回復するだろうが、供給可能な製品とのミスマッチが起こる可能性が高い。新機種への需要はあるだろうが、供給可能な在庫は、その段階で売れない機種のものになるだろう。2020年は5Gが触媒となって世界のスマートフォン市場が成長すると予測していたが、市場は横ばいになるだろうと予測される。」
このプレスリリースに関するコメントやお問い合わせは、press@counterpointresearch.com までお問い合わせください。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
OPPO(前年比12%減)、Vivo(前年比6%減)、Xiaomi(前年比22%減)、Apple(前年比26%減)など、主要メーカーは軒並み減収という結果になりましたが、Huawei(Honorを含む)は通年で28%成長し、世界最大のスマートフォン市場で1/3を超えるシェアを獲得しました。Huaweiは米国による取引禁止令を受けた後、中国本土で積極的な販売攻勢をかけたことで、このシェアを獲得するに至りました。
図1: 各メーカーの市場シェア 2018年と2019年
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/54/resize/d33140-54-677406-1.jpg ]
中国は、グローバル5G市場において最大のサプライヤーであると同時に、2019年に5G端末実売において46%のシェアを獲得しました。これもまたHuaweiの力によるものであり、Samsungは世界市場シェア40%で5Gの売上を牽引する存在ですが、Honorブランドを含むHuaweiは、中国国内における5G売上の74%を獲得しています。しかし、Huaweiの過度な中国市場依存は、新型ウイルスCOVID-19(新型コロナウイルス)流行によるスマートフォン市場への影響を誰よりも受けるだろうと予測されています。
新型コロナウイルスの中国スマートフォン市場への影響について、カウンターポイント社のリサーチアナリストVarun Mishra氏は以下のようにコメントしています。
「中国は世界のスマートフォン生産において少なくとも5割は担っているので、新型コロナウイルスの流行は中国はもちろん、スマートフォンのグローバル市場に悪影響を及ぼす。人員不足から、スマートフォンや部品の生産拠点が操業停止したり、操業してもフル操業に至らず、部品供給が途切れる事態が起こるだろう。小売りも十分に機能せず、総需要は大きく落ち込むだろう。路面店が受ける影響が最も深刻である。中国の2020年第1四半期は売上が2割以上落ちると、私たちは予想している。携帯メーカーの中で最も影響が大きいのは、LenovoやMotorolaのように武漢に生産拠点があるメーカーか、Huaweiのように中国を主要市場としているメーカーである。一方で、realme、Honor、Xiaomiのようにネット通販に重きを置くメーカーは、路面店の売上比率が大きい会社と比較して、影響は最小限となるだろう。」
図2: 主要メーカーの中国及びそれ以外の地域における実売
2019年第4四半期: 中国市場への依存度が高い程新型コロナウイルスの影響を大きく受ける
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/54/resize/d33140-54-476070-2.png ]
*Vivoの数字はiQOOを含まない
市場全体が縮小する一方で、価格帯別の売上には大きな転換が見られました。2018年には600〜800米ドル価格帯は全体の4%に過ぎなかったにも関わらず、このセグメントは前年比33%増加し、売上全体の6%を占めるようになりました。この増加は、AppleのiPhone11とHuaweiの人気によるものが大きく、Huaweiは200〜600米ドルの価格帯で市場を牽引し、さらに他のどの価格帯においても3位以内に入っています。
市場の概況に関して、カウンターポイント社のリサーチアナリストFlora Tang氏は以下のようにコメントしています。
「今後、中国市場の落ち込みとサプライチェーンの寸断で、世界のスマートフォン市場は5%の減少を招くだろう。このままの状態が続くと、新型コロナウイルスは3月にほぼ終息すると仮定したとしても、2020年第1四半期、第2四半期ともに、中国ではマイナス成長になるだろう。2020年第3四半期には需要は回復するだろうが、供給可能な製品とのミスマッチが起こる可能性が高い。新機種への需要はあるだろうが、供給可能な在庫は、その段階で売れない機種のものになるだろう。2020年は5Gが触媒となって世界のスマートフォン市場が成長すると予測していたが、市場は横ばいになるだろうと予測される。」
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【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/