アリゾナ州立大学、アイシロンを利用して月周回衛星で月の地図を作成
[11/03/29]
提供元:PRTIMES
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2011 年3 月29 日 - EMC のディビジョンで、スケールアウト NAS 分野をリードするアイシロン・システムズ(日本法人: アイシロン・システムズ株式会社、代表取締役社長: 江尾 浩昌、以下アイシロン)は本日、アリゾナ州立大学の School of Earth and Space Exploration(以下、SESE)が、月の理想の着陸地点および月面の影および光の部分を見極めるという目的のもと、NASA の Lunar Reconnaissance Orbiter (LRO、月偵察衛星)から送られる数万枚の月画像の処理・分析のために、アイシロン スケールアウトNAS を導入したことを発表しました。SESE では、OneFS(R) オペレーティング システム搭載のアイシロンの NL シリーズを利用することで、ビッグデータ(大容量データ)の処理、分析、アーカイブの全ワークフローを 1つのファイル システムに集約し、データ管理の簡素化、運用コストの削減と研究生産性の向上に成功しました。さらに、アイシロンの SyncIQ(R) 非同期レプリケーション アプリケーションを利用して、大量の月画像をアイシロン NL セカンダリクラスタに複製することで、データの信頼性と可用性を最大化しています。
SESE の LROC サイエンス オペレーションズ センター担当マネージャ、アーネスト・ボウマン・シスネロス(Ernest Bowman-Cisneros)氏は次のように述べています。「LRO プロジェクトに参加してまだ 2 年目ですが、ストレージ要件はかつてないほど拡大しています。このプロジェクトは少なくとも 2014 年まで続く計画となっており、以前の NAS システムでは、これだけの作業負荷に対応できませんでした。アイシロンに置き換えたことで、拡張と管理が容易な 1 つのストレージにすべての月画像を保管できるようになりました。アイシロン スケールアウトNASにより、期限までに作業を終えられるようになっただけでなく、作業に伴うストレージ管理の手間とデータロスのリスクが大きく軽減されました」
2009 年春に打ち上げられた LRO には、Lunar Reconnaissance Orbiter Camera (LROC、偵察衛星カメラ)をはじめとする 7 種類の機器が搭載され、現在は月の軌道を回り、LRO 宇宙探査機を管理するゴダード宇宙飛行センターに画像を伝送しています。これらの画像はゴダードから SESE の LROC サイエンス オペレーションズ センター(SOC)に送られ、処理・分析がなされます。画像の処理が終わると、SOC はコピーを NASA のアーカイブに保管し、それらの画像を軌道データシステムのアーカイブならびにウェブサイトで公開します。
アイシロンを導入するまで SESE では従来型の NAS システムを利用していました。しかし、データの増加に合わせた拡張に対応できず、データを別々のサイロに分割して保管しなければならなかったため、データ損失のリスクが高まるだけでなく、管理の複雑化も招いていました。アイシロンのチャネル パートナーである Transource の協力のもと、LROC SOC では 600 テラバイト超のアイシロンの NL シリーズを導入し、プライマリの処理・分析用とバックアップ・アーカイブ用の 2 つのクラスタを設置しました。アイシロンを使うことで、LROC では画像処理ワークフロー全体を 1 つの共有ストレージプールに集約し、その結果、データ管理が簡素化され、データの信頼性と画像処理のパフォーマンスが向上しました。さらに、アイシロン独自のスケールアウト アーキテクチャにより、ダウンタイムや業務の中断を発生させることなく、わずか数分でノードの追加や削除ができることから、面倒なシステム アップグレードが不要になり、画像の処理・分析作業がスムーズに進むようになりました。
アイシロンのマーケティング担当バイス プレジデント、サム・グロコット(Sam Grocott)は次のように述べています。「LROC と NASA はかつてないペースで人々の月に関する理解を深めているだけでなく、軌道データシステム によって新しい発見を間近で見ることを可能にしてくれています。これはビッグデータが人々の暮らしの中で役立っている貴重な例だといえます。なぜなら、これらの月画像の膨大なリポジトリは、10 年前ならば難しかったであろう、太陽系について深く理解することを可能にしてくれているからです。アイシロンを使って月画像処理ワークフローのデータ管理を簡素化し、信頼性の向上を図ることで、LROC はアイシロンが大量のデータを管理するのに理想的なソリューションであることを実証してくれています」
本件に関するプレスリリース全文:
http://www.isilon.com/press-release/arizona-state-university-lunar-orbiter-maps-moon-emc-isilon
アイシロンについて
EMCのディビジョンであるIsilonは、スケールアウトストレージ分野のグローバルリーダーとして、お客様のデータ管理をシンプルにする、他の製品にはないソリューションを提供しています。 Isilonの製品は容量にかかわらず導入、管理、拡張がシンプルで、従来のストレージとは異なり、将来の増設予定やパフォーマンス要件、ビジネスニーズの変化にかかわらずシンプルなプラットフォームを実現可能にします。詳しい情報はhttp://www.isilon.co.jpもしくはhttp://www.isilon.comをご参照ください。
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