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フリースケール、世界最高のエネルギー効率を誇る32ビット・プロセッサ・コアを採用した 初のサブギガヘルツ・ワイヤレス・マイクロコントローラを発表




東京(フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン)-フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、Kinetis(キネティス)マイクロコントローラ・ラインを拡充するワイヤレス・ネットワーク接続のスマート・エネルギー・アプリケーションに理想的なワイヤレス・マイクロコントローラ「Kinetis KW01」を発表しました。

現在、堅牢な通信と低消費電力を必要とする屋外および屋内のスマート・エネルギー・ネットワーク向けとして、いくつもの新しいプロトコルが世界規模で利用され始めています。Kinetis KW01ワイヤレス・マイクロコントローラは、複数の変調方式(GFSK、MSK、GMSK、およびOOK)による最大600Kbpsの高性能無線通信でこれらの要件を満たすとともに、290〜1020MHzの幅広い周波数範囲での動作が可能なため、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ブラジル、メキシコをはじめとする各国のISMバンドに対応します。加えて、オンボードの効率的かつ低消費電力のCPUシステムの導入により、数多くのネットワーク・プロトコルを処理するために仕様されます。

KW01ワイヤレス・マイクロコントローラは、多数のスマート・メータと単一のデータ収集ポイントを接続するネイバフッド・エリア・ネットワーク、および多数の街灯やセンサを接続するメトロポリタン・エリア・ネットワークなどの屋外アプリケーションに対して、独自プロトコルや業界標準のIEEE(R) 802.15.4e/gプロトコルをサポートします。一方、センサ、制御装置、ディスプレイ、家電製品、機械類をワイヤレスで接続する屋内アプリケーションに対しては、独自プロトコルや6LoWPAN、WMBUS(EN13757-4)、KNX、およびECHONETなどの標準プロトコルをサポートします。

フリースケールのダイレクタ 兼 メータリング、メディカル&コネクティビティ・ビジネスのジェネラル・マネージャであるブルーノ・ベイラックは、次のように述べています。「エネルギー管理や汎用制御のネットワーク向けのワイヤレス・プロトコルは日々進化を遂げており、お客様はあらゆる要件を満たす柔軟性を必要としています。Kinetis KW01ワイヤレス・マイクロコントローラは、さまざまなプロトコルに利用できるだけでなく、スマート・エネルギー・アプリケーションで求められる高い性能と低消費電力を備えています。」

Kinetis KW01マイクロコントローラは、最大48MHzで動作するARM(R) Cortex-M0+プロセッサをベースとして128KBのFlashメモリと16KBのSRAMを装備しており、通常の用途であればわずか40uA/MHzの消費電力で稼働します。さらに、システムおよびペリフェラルのデバイス・スタンバイ電流は1.7uAにまで抑えられており、ウェイクアップを高速の4.3ミリ秒で実行するほか、デバイスの停止時電流は無線処理のデータ保持を含めて100nA未満です。以上の特長により、ポータブル・システムのバッテリ寿命を最大限に延長します。

KW01デバイスは包括的なモデムとして利用可能で、下位ワイヤレス・プロトコル・レイヤで動作しながら、外部のホスト・アプリケーション・プロセッサに制御を渡して上位ネットワーク・プロトコル・レイヤの処理を実行することができます。単純なネットワーク・プロトコルでは16ビットのアナログ・デジタル・コンバータなどのオンチップ・ペリフェラルの利点を活かしてホストなしで動作するため、ワイヤレス・センサ・ネットワーク・アプリケーション向けのシングルチップ・ソリューションを実装することも可能です。

Kinetis KW01マイクロコントローラの特長
・無線機能
o長距離通信を可能にするベンチマーク値で137dB以上のリンク・バジェット
o290〜340MHz、424〜510MHz、および862〜1020MHzの周波数帯域をサポート
o複数の変調方式(GFSK、MSK、GMSK、およびOOK)をサポート
o1〜600Kbpsの双方向Over-The-Air(OTA)データ・レート

・超低消費電力の32ビットARM Cortex-M0+ CPUコア
o40uA/MHzのRunモード時電流
o100nA未満のSTOPモード時電流
oペリフェラルを非同期ストップ・モードに設定して消費電力をダイナミックに削減する新しいコンピュート・モードなど、多用で柔軟な低消費電力モード

・メモリおよびペリフェラル
o128KBのオンチップの不揮発性Flashメモリと16KBのRAM、およびフリースケール独自のSMAC(シンプル・メディア・アクセス・コントローラ)からグローバル標準のIEEE 802.15.4までの幅広い通信プロトコルに対応
o16ビットのアナログ・デジタル・コンバータ
oタッチ・センサのインタフェース

開発サポート
開発作業を簡素化する包括的で多彩な開発ツール・パッケージ:
o無線性能を総合的に評価して無線ブロックを迅速に構成するためのPCテスト・ツール
oFCCおよびCE準拠の認証を得たハードウェアとソフトウェア設定された、すぐに利用できるキット
oインサーキット・デバッグおよびFlashのための完全なデバッグ・モジュールを備えたEclipseベースのCodeWarrior統合開発環境(IDE)
o短期間での試作に対応するTower Systemモジュール型開発プラットフォーム
o充実したARMエコシステムによる、IAR IDEをはじめとするサードパーティの開発サポート

供給
Kinetis KW01マイクロコントローラは、2012年第4四半期にサンプル出荷を、2013年第1四半期に量産を開始する予定です。価格を含む詳細については、freescale.com/KW01のWebサイトをご覧ください。


フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は4万8000人を超えています。日本では、FTF Japanを東京にて2012年10月22日・23日に開催中です。詳細は、http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/2012/index.php?r=2PRNADDをご覧ください。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.co.jp/をご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク

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