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＜通信の復旧状況（携帯基地局の復旧状況）＞

　令和６年能登半島地震及び令和６年奥能登豪雨では、多くの携帯基地局が停波しました。
　能登半島地震では、能登６市町の通信可能エリアが３割まで低下し、奥能登豪雨においては、奥能登４市町の３０％の基地局が停波するなど、大きな影響が生じました。
　携帯電話事業者などの関係者のご尽力により、速やかな復旧が図られ、現在では、概ね発災前の状況まで回復しています。
　また、地震及び豪雨により、現在も基地局が停波しており、震災以前にも増して携帯電話がつながりにくい「のと里山海道」の別所岳付近については、石川県と携帯電話事業者と国との情報交換の場を設け、新たな基地局の整備に向けて、具体的な調整を開始しています。
　仮設住宅での通信環境の確保に向けては、レピータ（電波の増幅器）の貸し出しによる携帯電話の通信環境の改善や光回線や携帯電話網による固定電話サービスの提供等、様々な対応を実施いただいています。
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＜通信の普及状況（衛星通信機器（スターリンクの設置））＞

　地震及び豪雨では、ＫＤＤＩをはじめとする 携帯電話事業者４者が、石川県からの要請に応え、衛星通信機器であるスターリンクを電波の届きにくい避難所等に貸与・設置し、通信環境の確保に貢献いただきました。
　地震では、ＫＤＤＩの６０６台を筆頭に合計６６４台、豪雨では合計５５台と、過去の災害では例のない規模で対応いただきました。
　また、豪雨では、地震での教訓を踏まえ、設置に向けた調整を県が主導することで、発災から３日という短期間で設置を完了することができました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127255/70/127255-70-1273e3c4cc5f2f88cb735fb1d56c4b9e-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

＜奥能登版デジタルライフライン１.＞

　地震や豪雨で得られた通信途絶への対応や災害時のデジタル技術の活用に向けた教訓を踏まえ、平時の利用を有事へつなぐフェーズフリーな取組を、「奥能登版デジタルライフライン」として位置づけて、官民連携で推進することとしました。
　具体的には、通信の途絶期間の短縮に向けた「地域デジタル拠点の整備」や、被災者の所在の把握に向けた「スマートフォンを活用した住民情報の把握」、災害時のドローンの活用に向けた「ドローンのフェーズフリーでの活用モデルの実証」などに取り組んでいます。
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＜奥能登版デジタルライフライン２.（地域デジタル拠点整備）＞

　災害対応を通じて、通信は道路等と同様に重要なインフラであると改めて認識したところであり、石川県では、その課題感を共有する奥能登４市町とともに、孤立の恐れのある公民館等の地域拠点１４カ所について、スターリンク等を常設し、平時から有事までフェーズフリーで情報発信や防災対応が可能な「奥能登デジタル地域拠点」として機能強化に取り組んでいます。順次、整備を進め、令和８年１月の整備完了を予定しています。
　さらに、ＮＴＴドコモが、包括連携協定に基づき、全国で唯一、能登のドコモショップ全７店舗に、スターリンクの備蓄を完了させており、官民を挙げて通信拠点機能を強化しています。
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＜奥能登版デジタルライフライン３.（のとピッと）＞

　国の実証事業として、石川県とＮＴＴドコモビジネスは能登６市町を対象に、平時に外出を促す仕組みを、有事における被災者情報の把握につなげる新たなサービス、「のとピッと」を令和８年２月中旬から実証することとしました。
　能登の方々の孤立防止や健康増進を図るため、外出先でのスマートフォンによるＱＲコードの読み取りやウォーキング等の活動に応じてデジタル地域ポイントを付与し、いしかわトチポや地域限定のペイペイに交換いただくこととしており、多くの能登の皆様に参加いただき、日常からご活用いただきたいと考えています。
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＜奥能登版デジタルライフライン４.（「のとピッとスポット」の募集）＞

　「のとピッと」の取り組みのために、ＱＲコードを設置する「のとピッとスポット」の募集を１２月２５日から開始しました。
　対象となる施設の要件は、能登の皆様が集まる場所という一点で、官民問わず幅広く募集します。費用負担なく設置いただけるので、能登の皆様の外出や交流促進といった観点から応募・協力いただきたいと考えています。
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＜奥能登版デジタルライフライン５.（ドローンの活用）＞

　ドローンの活用については、包括連携協定を締結したＫＤＤＩと石川県が、令和７年１１月より、遠隔運航によるドローンの平時からの活用に向けて、具体の実証を開始していますが、令和８年１月以降、ユースケース毎の実証を本格化していきたいと考えています。
　ドローンの発着地点となるドローポートについては、ＫＤＤＩは輪島市・七尾市の既設４カ所に加え、珠洲市からの要望を受け、令和７年１２月、珠洲市内２カ所にドローンポートを整備し、市町や民間事業者のニーズを踏まえ、令和７年度中には能登で１５カ所のドローンポートの設置を予定しています。
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