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しまね国際センター多言語サポーターへのインタビューをオンラインで実施しました【島根県立大学】

島根県立大学国際関係学部国際関係コース専門演習I(濱田ゼミ)は、2023年6月14日(水)、多文化共生学習の一環として、しまね国際センターのご協力を得て外国出身の多言語サポーターの皆様にインタビューをオンライン会議(Zoom)で行いました。学生10名が10項目に分かれて質疑を行い、サポーター3名に意見を聞くという流れで進行、春学期マレーシア留学中の学生2名も遠隔で参加しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/88950/74/resize/d88950-74-e209051233542732b75b-6.jpg ]

濱田ゼミでは春学期は格差社会と貧困問題、技能実習生の問題、地域振興をめぐる国際交流、欧州のムスリム系移民の共存共生に関するテキストを購読しています。座学を主としますが、その一環として島根県の地域における多文化共生の諸課題について体感する機会を持っていただきたいと考えました。そこでゼミ生が下記サポーターの皆様に外国人居住者の日本での生活体験や異文化経験において感じたことを様々なテーマに分けて質問を行い、回答を頂くことが出来ました。松江本部とはオンラインの会議で質疑を行いましたが、しまね国際センターの皆様のご尽力と事前の準備のおかげで大変良い学習機会になりました。皆さん日本語が堪能で会話もスムーズに進みました。




しまね国際センター「多言語サポーター」とは?



公益財団法人しまね国際センター(松江本部)では地域の在住外国人用に、多言語サポーターを配置して生活上の悩みごとなどの無料相談サービスを行っています。今回インタビューさせて頂いた同センター所属の多言語サポ-ター3名は、中国出身の李さん、ベトナム出身のリックさん、フィリピン出身のアイリーンさんです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/88950/74/resize/d88950-74-5ab0811cbc990aa35bbf-8.jpg ]





実施の目的



今回は、島根県在住の外国の方で日本在住歴が比較的長く、日本語が堪能なサポーターの方にインタビューを実施しました。今回の目的は、インタビューを通じて日本人ではわからない悩みごとや多文化共生における障壁や行政上の課題、生活慣習の違いなどを知ることで地域社会の在住外国人の生活を知り、多文化共生のために求められる課題を見つけ、改善策を探ることを目的に置きました。学習した内容については様々な形でその成果を報告できる機会を持てればと考えています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/88950/74/resize/d88950-74-61942a769085b8a44f3b-5.jpg ]




質問内容



質問内容は以下の10種です。
【1.日本語学習について】【2.住宅】【3.食生活】【4.就職・仕事】【5.医療】【6.育児・教育】【7.行政・窓口】【8.進学について】【9.コロナ禍の対応】【10.趣味】




参加者



ゲスト:李さん(中国出身)、リックさん(ベトナム出身)、アイリーンさん(フィリピン出身)
スタッフ:しまね国際センター松江本部事務局・西部支所佐々木様
学生:會田一未、網崎百花、大林筒美、合路孝太郎、妹尾千央、永野涼、野原琴湖、堀文子、山田秋穂、吉野勇希




参加者のコメント



・「入園式には決まったドレスコードがある」ことを知らなかったので困ったとおっしゃっていて、外国の文化の情報を集めることがどれ程困難なのか再確認することができました。日本はまだまだ情報提供が充分でない事に気付くことができました。(會田一未)

・普段の生活ではあまり知ることのできないお話を聞くことができ、外国の方の労働環境について考えることができました。(網崎百花)

・生の意見を聞くことができ、とても有意義な時間になりました。実際に質問をしてみると、自分が考えていたこととは異なる答えも返ってきました。相手の立場に立って考えただけではわからないこともあり、意見を聞くことの大切さをとても感じました。(大林筒美)

・日本で生まれ育った私たちには見えない苦労や不便なことがあるということが今回の交流会でわかりました。異文化に順応するということは非常に困難なことであり、しかしそれを理解し受け入れようとする姿勢は多文化共生において必要なことだということも再認識できました。(合路孝太郎)

・外国人居住者が日々暮らしていく中で悩み苦しんでいることが多く、もっと生の声を知りたいと思いました。日本人の視点では外国人居住者の方の悩みには気付きにくいとインタビューで聴き、多文化共生社会を提唱される今日では居住者に寄り添い続けることが重要だと思います。このようなインタビューは何度か経験がありますが、その度に様々な意見・悩みを聴かせていただけるので毎回とても勉強になります。(妹尾千央)

・日本での生活のどういった点に問題を抱えているのかについて生の声を聴けるとても貴重な機会でした。日本在住の外国人がどういった環境に置かれているのか、ということに関しては事前学習で学んでいましたが、20年以上も日本で生活を送っている外国人の状況について直接お話を伺うことができ、大変興味深かったです。(永野涼)

・中国、フィリピン、ベトナムの3か国の方々から自分が聞きたかったことについて直接お話をうかがえ貴重な体験ができました。(野原琴湖)

・異国の地で生活するのは、同じアジアであってもやはり大きく違うようで、明るく話されていましたが、話の内容から様々な面で苦労されてきたのが伝わってきました。私は、食文化をテーマに質問させて頂きましたが、自国とのマナー面での違いであったり、同じチェーン店であっても日本人向けの味付けやセット内容になっていたりすることなどを困ったこととして挙げられていました。こういった実態を聞くと、食に関しての共生は他の問題と比べて簡単な事ではないなと痛感しました。それでも皆さんが日本のご飯を美味しい、好きだと言ってくださったことは凄く嬉しかったですし、自分としても今より少しでもより良い方向へと向かうように常日頃から共生について、食について考えていければと思います。(堀文子)

・日本語学習や住宅環境などといった様々な点について、外国の方の視点から見た課題や意見を知ることができて良かったです。質疑応答の中で、島根県ならではの不便なことがあり、そのことから住む県によって不便なことにも特徴があり、各地域に対応が求められているのだと思いました。多文化共生は日本全体の目標ではありますが、地域や時代によって課題が異なる場合があることが分かり、非常に難しい課題であると感じました。(山田秋穂)

・私は住宅環境について質問しました。住居を借りるための保証人には今も昔も外国人の方は苦労していると知りました。また、それ以外にも住居はプライベート空間だが、騒音などの苦情を入れられるなど自由に使えないことに不満を持っており、自国とのギャップを感じているように思います。自分の視点から気付かなかったものも多くあり参考になりました。(吉野勇希)




濱田ゼミについて



新学部開設とコロナ禍が重なり留学や渡航を断念する学生も多かったがようやく渡航制限が緩和され「国際関係学部」らしく留学生の交換が進み始めた。濱田ゼミは多文化共生、国際政治を軸とした広義の政治学を専門的に学習している。当ゼミでは自治体職員を目指す学生も多く、地域社会における多文化共生の課題、多言語サポートに寄与する公務員を育成することも視野に入れている。地域社会と国際社会の架け橋となる人材を育成出来れば、と願っている。濱田ゼミでは10名中2名がマレーシア留学、1名がワーキングホリデーで豪州に渡航予定である。アフターコロナのこれから、国際関係学部の真骨頂が問われる。

島根県立大学《国際関係学部国際関係コース》
http://hamada.u-shimane.ac.jp/undergraduate/kokusaikankeigakubu/kokusaikankeicourse.html


[画像4: https://prtimes.jp/i/88950/74/resize/d88950-74-b5c282dc27c50ce74929-7.jpg ]
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