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中央アフリカ共和国:紛争に関わる陣営は医療へのアクセスを保障せよ




中央アフリカ共和国(以下、中央アフリカ)で、反政府勢力「セレカ」が首都バンギを制圧した。国境なき医師団(MSF)は、今回の紛争に関わるすべての陣営に対し、医療施設とスタッフを尊重し、人びとの医療へのアクセスを妨げることがないよう求める。

この3日間、バンギの治安悪化にともない、MSFの活動は著しく制限され、負傷者の外科病院への移送などに大きな影響が出ている。国内全域および、セレカの制圧下にある主要都市で避難中の人びとは外出を怖がり、医療施設を訪れなくなっている。バンギとバタンガフォにあるMSFの施設も略奪や強盗の被害に遭った。

バンギ駐在のMSFの活動責任者、セルジュ・サン=ルイは 「MSFは、医療施設に対する略奪を強く非難するとともに、今回の紛争の当事者すべてが、医療施設・救急車・医療スタッフと患者を尊重し、人びとが襲撃にさらされることなく医療施設に通える環境を保障しなければならない」と訴える。

現在、ケモ州シブートにあるMSFの緊急対応プログラムでは、負傷患者23人が、情勢不安と武力衝突の影響でバンギの病院への移送と治療継続ができない状況にある。

MSFは、カルノー、パウア、ムボキ、ゼミオ、ボギラ、バタンガフォ、カボ、シブート、ンデレでの活動は継続しており、治安状況が許せば、バンギをはじめとする各都市の医療ニーズも調査し、緊急対応を行う構えだ。

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MSFは1996年から中央アフリカで援助を提供。現在、全国17州のうち5州で約80人の外国人スタッフが活動している。
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