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〜2012年 全国カーライフ実態調査 前編〜

■「ガソリン代・燃料費」の負担感は3年連続上昇
■10代・20代男性の3人に1人が「マイカーは軽自動車」
■シニア層の新車購入離れ? 買い替えを新車で考えている50代は1年で10ポイント減少
電気自動車を新車で買いたい方の予算 平均198万円、小型電気自動車に注目か
■電気自動車普及には充電場所の充実が「必要不可欠」8割

ソニー損害保険株式会社(URL:http://www.sonysonpo.co.jp/ 本社:東京都大田区蒲田5-37-1 アロマスクエア11F、代表取締役社長 山本真一)は、2012年10月16日〜10月22日の7日間、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女に対し、全国カーライフ実態調査をインターネットリサーチで実施し、3,000名の有効回答を得ました。

過去の調査レポートの一覧はこちらから http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/research/


◆ 月間走行距離300km未満のちょいのりドライバーが56.6%
◆ 1ヵ月の平均維持費 ガソリン車「15,500円」、ハイブリッド車「14,800円」
◆ 「ガソリン代・燃料費」の負担感は3年連続上昇

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自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女3,000名に対し、車の主な運転目的を聞いたところ、「通勤・通学」45.4%、「日常の買い物・送迎」42.8%となり、この2つが主な運転目的となっていることがわかりました。これは、過去2回(2010年・2011年)の調査結果と同様の傾向となっています。

1ヵ月あたりの走行距離を聞いたところ、「100km未満」28.3%、「100km〜300km未満」28.3%と、月間走行距離300km未満のちょいのりドライバーが半数以上(56.6%)を占めました。全体の平均月間走行距離は388kmで、現在ガソリン車に乗っている層は平均385km、ハイブリッド車(以下、HV)に乗っている層は平均457kmとなりました。

次に、1ヵ月あたりの車の維持費(※1)を聞いたところ、「5,000円〜10,000円未満」(26.3%)と「10,000円〜15,000円未満」(24.7%)の回答が多くなり、維持費の平均金額は15,600円(※2)となりました。
主に運転している車のタイプ別に平均金額をみると、軽自動車(平均13,100円)やコンパクトカー(平均14,900円)の維持費が比較的安くなりました。また、ガソリン車は平均15,500円、HVは平均14,800円となりました。
(※1):保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代等のことで、税金、ローン返済、有料道路通行料は除きます。
(※2):100円未満は四捨五入

また、車の諸経費で負担に感じるものを複数回答で聞いたところ、「車検・点検費」が最も高く68.5%、次いで「自動車税」59.9%、「ガソリン代・燃料代」57.6%が続きました。
過去2回(2010年・2011年)の調査結果と比較すると、「ガソリン代・燃料代」を負担に感じる割合が年々増加(2010年50.0%→2011年54.2%→2012年57.6%)しています。近年のガソリン小売価格の上昇に伴い、ガソリン代・燃料代の負担感が増え、燃費に対する意識も高まっている様子がうかがえる結果となりました。


◆ 10代・20代男性の3人に1人が「マイカーは軽自動車」
◆ ハイブリッド車に買い替えた理由「減税・補助金制度」4割

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全回答者3,000名に対し、主に運転している車のボディタイプを聞いたところ、「軽自動車」が最も多く34.9%、次いで、「ミニバン」17.6%、「コンパクトカー」が15.7%、「ステーションワゴン」が14.0%と続きました。
過去2回(2010年・2011年)の調査結果と比較すると、「軽自動車」の割合が年々増加し、2年で6.6ポイント上昇(2010年28.3%→2011年31.7%→2012年34.9%)しています。特に「軽自動車」の割合が著しく増加しているのは10代・20代の男性(2010年25.8%→2012年36.8%)と50代の女性(2010年32.6%→2012年42.7%)で、それぞれ軽自動車を運転している割合が2年間で1割以上増加しています。小回りが効いて維持費の安い軽自動車は、年齢層が高い女性や若い男性からの人気が上昇しているようです。

主に運転している車の燃料(エンジン)タイプを聞いたところ、「ガソリン車」が93.7%、「HV」が4.1%、「電気自動車」(以下、EV)が0.2%となりました。
「HV」の割合は2年間でわずかに上昇傾向(2010年2.2%→2012年4.1%)にありますが、まだまだガソリン車が主流であるようです。

次に、現在の車に買い替えた理由を複数回答で聞いたところ、「保有期間が長くなったため」(21.2%)、「故障箇所が多くなったため」(20.1%)、「車検の時期が来たため」(19.5%)の3項目が2割前後で続きました。それまで利用していた自動車の老朽化や不具合、車検が買い替えのきっかけになることが多いようです。
また、現在乗っている車の燃料(エンジン)タイプ別に買い替えた理由を比較すると、現在HVに乗っている層は「エコカー減税・補助金制度があったため」(39.0%)や「燃費が悪かったため」(34.1%)などが高くなりました。燃費のよいHVの購入を減税・補助金制度が後押ししてきたことがうかがえます。


◆ 次の買い替えでは「ハイブリッド車」4割、「電気自動車」は1割以下
◆ シニア層の新車購入離れ? 買い替えを新車で考えている50代は1年で1割減
◆ 車を買い替える際の予算 平均178万円
◆ 電気自動車を新車で買いたい方の予算 平均199万円、小型電気自動車に注目か

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全回答者3,000名に対し、今後車を買い替える予定について聞いたところ、「半年以内」2.5%、「1年以内」5.1%、「2年以内」11.4%、「3年以内」12.7%、「5年以内」16.9%となり、今後5年以内に買い替える予定のある人の割合は48.6%となりました。また、「買い替えをせず、手放す予定」は3.2%となりました。

次に、買い替えをせずに手放す予定の96名に、車を手放そうと思っている理由を聞いたところ、「経済的な理由(維持費がかかる)」が最も高く53.1%、次いで「家族と他の車を共有するから」29.2%、「(結婚や引越しなどで)ライフスタイルが変わる予定だから」14.6%となりました。「経済的な理由」で車を手放す割合は昨年よりも8.2ポイント上昇(2011年44.9%→2012年53.1%)しています。

今後買い替える予定がある2,904名に対し、次に買い替える時に購入したい車の燃料(エンジン)タイプを聞いたところ、「HV」が最も高く40.7%となりました。次いで「ガソリン自動車」が24.5%、「EV」が5.9%となりました。EVへの買い替えを検討している方は1割以下ですが、現在HVに乗っている層では、「HV」が62.3%、「EV」が17.2%と、エコカーに対する購入意向が高くなっています。また、車の運転目的別に比較すると、運転そのものを楽しみたいという層は「ガソリン自動車」(43.5%)が「HV」(28.2%)よりも高くなりました。

また、次に車を買い替える時に新車と中古車のどちらで購入を考えているかを聞いたところ、「新車」が60.2%、「中古車」が16.0%となりました。
次の買い替えを「新車」で考えている割合は昨年から4.3ポイント減少(2011年64.5%→2012年60.2%)しており、特に50代ではその減少幅が大きく(2011年73.2%→2012年62.3%)10ポイントを越える下落となりました。

続いて、次に車を買い替える際の車体本体価格(※諸経費:自動車税、自動車取得税、自動車重量税などは除く)の予算を聞いたところ、「100万円〜150万円未満」が一番多く22.2%、次いで「150万円〜200万円未満」が17.8%となり、「わからない」(13.9%)と回答した方を除いた平均予算額は177.5万円となりました。
買い替えを考えている車のタイプ別に平均予算額の比較をすると、《HVを新車購入》では222.2万円、《ガソリン自動車を新車購入》では201.7万円、《EVを新車購入》では198.6万円となりました。《EVを新車購入》で考えている方の平均予算額が比較的低めなのは、現在注目が集まりつつある1〜3人乗りの小型EVが発売されるようになったら購入したい、との考えがあるのかもしれません。


◆ 電気自動車普及には充電場所の充実が「必要不可欠」8割
◆ 月間走行距離100km未満の方でも電気自動車の蓄電容量UPは「必要不可欠」56.4%

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それでは、今後EVが普及していくためには、どのような要素が必要なのでしょうか。
次に買い替えるときに購入したい車の燃料(エンジン)タイプが「EV」以外の2,732名に対し、EVへの買い替え検討のためにどんな要素が必要かを聞いたところ、《充電場所(充電スタンドなど)の充実》が「必要不可欠」だとする意見は80.2%となりました。また、《充電時間の短縮》(64.5%)や《走行距離の長距離化(蓄電容量UP)》(64.2%)を「必要不可欠」だとする意見は6割半、《購入価格の負担減(値下げ・補助金など)》を「必要不可欠」とする意見は約半数(49.6%)となりました。今後のEVの普及には、充電スタンドなどのインフラ整備や、充電時間や蓄電に関する不安感の払拭、車体価格などの初期費用の軽減が鍵となりそうです。
また、月間走行距離別に《走行距離の長距離化(蓄電容量UP)》の項目を比較すると、走行距離が長いほど「必要不可欠」とする意見が多く、月間走行距離1,000km以上の方では75.3%となりました。一方、月間走行距離100km未満の方でも56.4%と半数以上が走行距離の長距離化について「必要不可欠」と回答しています。普段利用している走行距離が短い方でも、電池切れの心配が少ない充分な蓄電容量を求めている可能性がうかがえました。
その他の項目をみると、《EVの各種優遇(EV専用走行レーン、車検割引など)》では「必要不可欠」は23.0%、「あると嬉しい」は59.7%、《スマートフォンとの連携(音声認識やICキーなど)》では「必要不可欠」は8.5%、「あると嬉しい」は45.9%となりました。先に挙がった走行可能距離や充電時間、購入価格といった要素の方が「必要不可欠」と感じる方の割合は高くなっていますが、EVならではの魅力を高める制度や技術も、あると嬉しいプラス要素である、と捉えられているようです。

【お願い】

本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「ソニー損保調べ」と付記のうえご使用くださいますよう、お願い申し上げます。


※過去2回の調査結果は、下記URLにて公開しております。

・2010年 全国カーライフ実態調査
前編 http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2010/10/20101028_1.html
後編 http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2010/11/20101125_1.html

・2011年 全国カーライフ実態調査
前編 http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2011/11/20111121_1.html
後編 http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2011/11/20111124_1.html
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