2016年桜開花予想(第7回)〜福岡・宇和島で満開!まもなく、東北南部からも開花のたよりが届くでしょう〜
[16/03/30]
提供元:PRTIMES
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:繩野 克彦、以下「日本気象協会」)は、2016年3月30日(水)正午現在での日本全国88地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想(第7回)を発表します。
また、桜の開花予想が実施10年目となる今年は初の取り組みとして、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいざくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷 淡墨桜」(ねおだに うすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想も発表します。
開花予想は、日本気象協会公開HP(http://www.jwa.or.jp/)や、天気予報専門サイト『tenki.jp』(http://www.tenki.jp/sakura/)にて無料で公開しています。
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2016年 桜開花予想前線図
(1) 概況
福岡と宇和島では本日、全国のトップを切って満開が発表されました。先週、開花を迎えた関東より西の多くの地域では、今週の後半から見ごろを迎えるでしょう。
2016年の桜前線は現在、長野県の南部や北陸地方まで進み、まもなく東北南部へ到達する見込みです。また、三大桜の「根尾谷 淡墨桜」は28日、「山高神代桜」は29日に開花が発表されました。
先週は全国的に冷え込みましたが、この先4月にかけて気温は平年よりかなり高くなるところもあるでしょう。このため、東北北部は4月中旬、北海道では4月下旬に、平年より早いお花見シーズンが始まる見込みです。
●日本気象協会 長期予報
<北日本>
■気温
4月 :高い
5月 :平年並か高い
<東日本>
■気温
4月 :高い
5月 :平年並か高い
<西日本>
■気温
4月 :平年並か高い
5月 :平年並か高い
〜桜開花予想チームのコメント〜
前回予想よりも4月上旬の気温は高くなり、この暖かさは中旬まで続く見込みです。東北北部および北海道で、開花日・満開日とも前回予想より2日前後早まるでしょう。
(2)今週末は、関東以西で桜が満開に!
先週の後半は寒気が流れ込み、全国的に気温が下がりました。北海道や北陸地方では雪が降ったところもありました。そのため、桜前線の進み具合は少し足踏み状態となりました。ただ、今週の後半から週末にかけて全国的に気温が上がり、関東より西の地域では20度を超えるところもあるでしょう。今週末は広い範囲で満開の桜を楽しむ声が聞こえてきそうです。また、東北南部からまもなく開花のたよりが届くでしょう。
4月中旬から下旬の気温は平年並みか高い見込みです。5月は数日の周期で天気が変わりますが、全国的に暖かくなるでしょう。この暖かさで、北海道の開花・満開はさらに早くなり、札幌では4月末までに開花する見込みです。
(3)桜開花予想のたより(リレートーク)
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別紙
●各地の桜(ソメイヨシノほか)の2016年予想開花日・予想満開日(3月30日発表)
※平年(昨年)差の「-」は平年(昨年)よりも早く、「+」は平年(昨年)よりも遅いことを表します。
※平年値や昨年値は、気象庁・各自治体や名所の値を用い、平年値のない地点は過去の観測データを基に算出しました。
※満開を観測していない地点と過去の観測の記録がない地点は、予想満開日は発表しません。
※長野県伊那市(高遠城址公園)はタカトオコヒガンザクラ、北海道稚内市、留萌市、旭川市、網走市、帯広市、釧路市、浦河町はエゾヤマザクラ、根室市はチシマザクラ、その他の各地はソメイヨシノを対象としています。※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
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【桜の開花日・満開日に関する言葉の説明】
平年 :1981〜2010年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い
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【日本三大桜について】
日本三大桜は、福島県三春町の「三春滝桜」(ベニシダレザクラ)、山梨県北杜市の「山高神代桜」(エドヒガンザクラ)、岐阜県本巣市の「根尾谷 淡墨桜」(エドヒガンザクラ)を指します。いずれの桜も、大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定されています。樹齢が1000年以上で、幹回りが9メートル以上あります。
日本三大桜の開花にあたり、地元自治体やお寺の住職の方々のご同意を得て、過去の長年にわたる開花日や満開日の観測データを使わせていただき、それぞれの桜の開花日や満開日に関する独自の予測式を作成しました。開花時期には日本気象協会の気象予測を用い、地元自治体やお寺の住職の方々のご協力も得ながら、精度の良い開花予測を提供したいと考えております。
日本気象協会は企業メッセージ「ハーモナビリティ」の考えのもと、“お天気コンシェルジュ”として、日々の生活に役立つ気象情報や防災情報、四季の変化を楽しむ季節情報などを提供することで、利用者の生活を豊かにする新しい価値を届けていきます。
※本報道発表資料は報道機関ならびにニュースメディア向け資料です。日本気象協会の許可なく広告および販促活動にデータ、グラフ等を利用することを禁じます。
2016年 桜開花予想に関するよくあるご質問
日本気象協会の桜開花予想について、よくあるご質問をまとめました。
Q1:桜開花予想の発表のスケジュールは?
A1:第1回は2月3日(水)、第2回は2月24日(水)、以降、3月から4月下旬まで毎週水曜日に発表します。 2月中は【○月○日頃】として開花時期の傾向を発表し、3月以降は【開花日○月○日】【満開日○月○日】の形で発表します。
Q2:日本気象協会の開花予想の特徴は?
A2:各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しています。
Q3:開花日・満開日の基準は?
A3:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。
Q4:予想する地点数は?
A4:2月中に発表する開花時期の傾向は48地点、3月以降に発表する開花日・満開日予想は全国で約90
地点を発表します。予想地点約90地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる35地点を対象としています。
これらに今年から日本三大桜の3地点が加わります。
Q5:日本気象協会の桜開花予想の手法は?
A5:独自手法を用いて開花予想をおこなっています。独自手法とは、花芽の生育過程に大きな影響を与える、秋以降の気温経過に重点を置いた独自の予測式を用いるものです。
2015年の桜開花/満開予想の平均誤差は、開花予想、満開予想ともに3.0日でした。東海・関東地方や北海道の開花直前の気温が予想より高い状態が続き、予想より数日早い開花になったため誤差が生じました。
Q6:開花予想に使うデータは?
A6:1.前年秋から予想作業日前までの気温観測値
2.予想作業日から開花時期までの気温予測値(当協会ポイント予報および長期予報)を使用しています。
桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽(はなめ)は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。
Q7:長期予報の「北日本」「東日本」「西日本」の区分はどこ?
A7:気象庁が用いる範囲の通りです。北日本には北海道と東北地方、東日本には関東甲信・北陸・東海地方、西日本には近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部が含まれます。
Q8:開花予想はどこで見られる?
A8:JWA公開HP(http://www.jwa.or.jp/) 、tenki.jp(http://www.tenki.jp/sakura/)、でご利用いただけます。tenki.jp では、開花(満開)の予測だけでなく、3月以降は、全国のお花見ポイントの実況や見どころ情報も提供します。