東京の映像専門スクール×離島の高校生 “島内外から生徒募集” 第1弾は生徒が作る校歌のミュージックビデオ 7月16日(木)バンタン映画映像学院協力のもと制作に向け授業を開始
[09/07/13]
提供元:PRTIMES
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生徒数の減少で統廃合が懸念される、島根県立隠岐島前(おきどうぜん)高等学校(所在地:隠岐郡海士町(おきぐんあまちょう))では、学校の魅力を島内外に伝えるための施策として、生徒が校歌のミュージックビデオを制作することになりました。
ファッション・映像・食などの分野でプロフェッショナル育成の教育事業を展開するバンタン(所在地:東京都渋谷区 代表:菊池健藏)が運営する映像系専門スクール「バンタン映画映像学院」の協力のもと、初回の授業が7月16日(木)に実施されます。
今回のミュージックビデオ制作には、商業科目の「文章デザイン」を選択する島前高校の生徒が参加します。これは、島根県が、次年度以降の入学者数を増やすための施策として島外からも生徒募集を行う意向を示したことを受け「島前高校魅力化構想」(※1)の第1弾として実施されるものです。
昨年は島前高校の所在する海士町からの要請を受け、バンタン映画映像学院の顧問であり、映画プロデューサーの祷映氏((いのり あきら氏)主な作品:『パッチギ!LOVE&PEACE』『キトキト!』)とバンタン映画映像学院の生徒11名が約2週間島に滞在し、島のプロモーションビデオ、CM、ドキュメンタリー映像など計7作品を完成させました。
地元の魅力を島内外に広く伝え更なる活性化をはかりたい海士町と、デザインや映像の力で社会貢献をしたいバンタンの共同プロジェクトとして行われた、その地域活性化プロジェクトを経て、今回の同学院からの出張授業が行われることとなりました。
今回の授業では、ミュージックビデオ制作の導入部分として、映像の種類、特徴、映像を通じて人に何かを伝えるにはどういう点に注意が必要かなどの映像の基本を伝えます。その後、生徒は夏休み期間中に自分のアイデアを蓄え、9月から実際の制作を開始します。計6作品ほどを制作、12月を目標に完成させ、1月の学内行事で披露、2月にDVD化を行う予定です。完成したDVDは、島内外への配布はもちろん、カラオケ店などにも設置の交渉を行っていきます。
また「島前高校魅力化構想」の中には、受験をはじめ競争が少ない環境の中で学習意欲を高めるために、早い段階から将来の職業や進路を考え、そこに向けて学習に取り組んでいくことの必要性が挙げられています。
バンタン映画映像学院による授業の中で、映像に関わる職種や仕事内容なども伝えることで、職業の興味の幅を広げることも目的としています。
今回のように、授業の一環として校歌のミュージックビデオを生徒が制作することは、他にあまり例のない試みです。
是非「島前高校の魅力化構想」の第1弾である、今回の試みをご取材・ご掲載頂きたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(※1)「島前高校魅力化構想」とは…
少子化で生徒数が減ってきていた島根県立隠岐島前高等学校について、隠岐諸島、島前にあたる3つの島、海士町、西ノ島、知夫の3町村と高校が連携し、「隠岐島前高等学校の魅力化と永久の発展の会(3町村長・3町村議長・高校長・3中学校長・PTA会長・OBOG会長等で構成)」を立ち上げ、隠岐郡内をはじめ全国からも生徒が集まる魅力と活力ある島前高校づくりを目指し、策定された構想。
策定にあたり、島前にある全中学校の生徒・保護者・教員からのアンケートや、各町村をまわっての住民、議会との意見交換会などが重ねられました。
要旨として、離島を考慮したカリキュラムの編成、教員数の確保、学力向上とキャリア教育の充実など7つが挙げられています。
【参考資料】
■島根県立隠岐島前高等学校とは…
全校生徒91名。隠岐島前の三町村(西ノ島町、海士町、知夫村)唯一の高校。昭和33年、国の制度を変え全国で始めて全日制分校になり、昭和40年、地域の強い思いを受けて独立校になった高校。
近年少子化の影響で生徒数の減少が続く中、地域と高校が一体となって魅力化構想をつくり、県外からも生徒が集まる高校を目指す。
■海士町とは…
海士町は島根県の北60 キロ、日本海に浮かぶ隠岐諸島の中の一つ、後鳥羽上皇が流された島であり、神楽や民謡、俳句などの歴史文化や伝統が残る一方、島すべてが国立公園に指定されるほどの自然豊かな半農半漁の地です。
現在人口は約2,400 人、年間に生まれる子ども約10 人、人口の4 割が65 歳以上という超少子高齢化の過疎の町ですが、最新の冷凍技術を導入しての海産物の世界進出、農業特区を取って幻の肉として知られるようになった「隠岐牛」の地域ブランド化、昨年までの4 年間でI ターン移住者163 名、第一次関連産業新規雇用者数88 名を創出するなど、同じような問題を抱える地域から、そして国政からも「地方行政のモデル地域」として注目を集めています。
■バンタン映画映像学院とは…
2000年に開校した「20代で成功できる」をコンセプトに、映画、ミュージッククリップ、CM、配給宣伝など、映像業界の即戦力を育成する専門スクールです。
近年の在校生の活躍:アジア最大級の国際映画祭である「東京国際映画祭」の提携企画であり、若手映像作家の登竜門として注目を集める「東京ネットムービーフェスティバル」(2007年)で優秀賞を受賞。世界各国からの応募作品565 作品の中で、黒澤明記念ショートフィルム.コンペティション2007 に入賞。日産セレナのCM ソングとしても使用され、ダウンロード数10 万を越えヒットしているガガガDX の曲、「人間っていいな」のプロモーションビデオをディレクターとして制作。など他。
■バンタンとは…
アートやデザインの私塾として1965 年に東京・恵比寿に創立。創立当初より講師陣は全員現役のクリエーターであるべきという独自のコンセプトのもと、実習中心のカリキュラムを提供。
現在はファッション、ヘアメイク、インテリア、グラフィックデザイン、映像、食など様々な分野において即戦力のある人材を育成する教育事業を展開しています。










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