森友事件をスクープした元NHKエース記者はなぜ辞めなければならなかったのか、そして、なぜ事件は放送されないんだ!赤裸々すぎる渾身のノンフィクション
[19/01/25]
提供元:PRTIMES
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“いま”旬な本情報&著者インタビューをお届けします。by本TUBE
相澤冬樹さんの新刊『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』 (文藝春秋)が発売!その記念に、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」では著者インタビューを開催しました。
相澤冬樹さんの新刊『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』 (文藝春秋)が2018年12月13日に発売された。本作は、「森友事件」の報道の最前線で活躍した元NHKのエース記者が、森友事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす一冊。著者は事件の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。なぜ放送されないんだ!政権を揺るがす疑惑と巨大組織内に強まる圧力――、その狭間で最後まで戦い続けた男の渾身のノンフィクションである。
本TUBE編集部×相澤冬樹インタビュー
[画像1: https://prtimes.jp/i/13301/109/resize/d13301-109-247564-1.jpg ]
―――――――――――――――――――――
――31年間務めたNHKを、急に記者とは関係ないところに異動という形になってお辞めになったわけなんですけれども、今回満を持してこの本をしたためようと思われたのはどうしてなんですか?
一番の動機はですね、プロの記者の仕事が信用されなくなっていること、そして報道そのものが信用されなくなっているということに対する危機感があったからです。かつてはテレビがニュースで出したことや、新聞が記事で書いたことは真実だと皆さん思ってくれたと思うんですけど、今はそうは受け止めない人が多いわけです。その一方でネット上の根拠のあやふやな言辞のほうを信じてしまう。どうしてかと考えたときに、マスコミの責任が大きいと思ったんです。一言で言えば、偉そうにしている。自分達が出すニュースや記事の根拠を十分に示さない。そこでNHKを辞めて、大手マスコミにいる記者にはできないだろうから、自由な立場でモノを書こうと考えた。大手マスコミっていうのはこんな風に取材しているんだよ、記者っていうのは、情報を得てパッと書くわけじゃなくてちゃんと裏付け取材して書いているんですよ、だから出しているニュース・記事っていうのは正確なんですよ、と知ってほしいっていうのが、この本の最大の動機です。だから普通の人には書けないような、記者がどうやって取材しているかという僕らの企業秘密みたいなものまで書いてしまっているんです。
――冒頭で、「森友事件は森友学園の事件ではなくて国と大阪府の事件である」とはっきりと述べられています。
結局何が問題なのか皆分からなくなってしまっている。でも実を言うと、これは分からなくさせられたっていう部分があります。森友事件の本質であるところの、小学校の認可・土地の売買と関係のない、補助金詐欺というものを持ってきて、そっちのほうに世間の注目を集めて、検察の捜査もそちらへいきました。だからみんな分からなくなっているわけですよ。土地の売買・小学校の認可、この二つに関して森友学園はそれほどおかしなことはしていないんです。世間では、「籠池さんが強引に値引きを迫ったから、値引きをせざるを得なかった」と言う人がいますけど、国家ははねつければいいところを、はねつけなかったんですよ。本当に値下げして、タダに近いところまで持っていってしまった。なんでそんなおかしなことやったの?というところに注目するべきです。要求した学園側はおかしくない、それに応じた国のほうがおかしい、という風に考えれば、これは森友学園の事件ではなく“国や大阪府の事件”だっていうことの意味が分かっていただける。
[画像2: https://prtimes.jp/i/13301/109/resize/d13301-109-276832-0.jpg ]
――「なぜ放送されないんだ!」と帯に書いていますけど、これ、なぜだったんですか?
まさに私が「なぜ放送されないんだ!」って聞きたいわけですよ。実際に言ったんですけどね。これを放送しないなんておかしいじゃないか!って
――私も読んでいて、歯がゆい気持ちになってしまいました。
でも圧力があっても、とにかく出したと。出すべきものは出した、そこは記者としての誇りなんです。でも結局そこまでやったら、記者自体を外されてしまった。最後は上司が決めたら、それに従うしかないっていうことですよね。それが嫌なら辞めるしかないわけです。
――今はどうですか?のびのびされていますか?
今は好きなように取材をして、好きなことを書けばいいって言ってもらっていますので、自由にやらせてもらっています。
――森友事件について、本当のところを知りたい、どんな経緯だったのか、知りたい方はもちろんのこと、プロの記者の取材がいかにすごいかということを目の当たりにできる一冊でもあります。いわゆるフェイクニュースに騙されないリテラシー向上にも役立つ一冊だと思っています。ぜひ皆さん手にとってください。
■相澤冬樹
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。ラ・サール高校、東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。山口放送局、神戸放送局、東京報道局社会部記者、徳島放送局ニュースデスク、大阪放送局(大阪府警キャップ)、BSニュース制作担当などを経て、2012年大阪放送局に戻り、2016年司法キャップとなる。2018年8月NHKを退職し、同9月から大阪日日新聞へ。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
http://www.hon-tube.com/p/movie.php?movieid=2782
相澤冬樹さんの新刊『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』 (文藝春秋)が発売!その記念に、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」では著者インタビューを開催しました。
相澤冬樹さんの新刊『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』 (文藝春秋)が2018年12月13日に発売された。本作は、「森友事件」の報道の最前線で活躍した元NHKのエース記者が、森友事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす一冊。著者は事件の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。なぜ放送されないんだ!政権を揺るがす疑惑と巨大組織内に強まる圧力――、その狭間で最後まで戦い続けた男の渾身のノンフィクションである。
本TUBE編集部×相澤冬樹インタビュー
[画像1: https://prtimes.jp/i/13301/109/resize/d13301-109-247564-1.jpg ]
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――31年間務めたNHKを、急に記者とは関係ないところに異動という形になってお辞めになったわけなんですけれども、今回満を持してこの本をしたためようと思われたのはどうしてなんですか?
一番の動機はですね、プロの記者の仕事が信用されなくなっていること、そして報道そのものが信用されなくなっているということに対する危機感があったからです。かつてはテレビがニュースで出したことや、新聞が記事で書いたことは真実だと皆さん思ってくれたと思うんですけど、今はそうは受け止めない人が多いわけです。その一方でネット上の根拠のあやふやな言辞のほうを信じてしまう。どうしてかと考えたときに、マスコミの責任が大きいと思ったんです。一言で言えば、偉そうにしている。自分達が出すニュースや記事の根拠を十分に示さない。そこでNHKを辞めて、大手マスコミにいる記者にはできないだろうから、自由な立場でモノを書こうと考えた。大手マスコミっていうのはこんな風に取材しているんだよ、記者っていうのは、情報を得てパッと書くわけじゃなくてちゃんと裏付け取材して書いているんですよ、だから出しているニュース・記事っていうのは正確なんですよ、と知ってほしいっていうのが、この本の最大の動機です。だから普通の人には書けないような、記者がどうやって取材しているかという僕らの企業秘密みたいなものまで書いてしまっているんです。
――冒頭で、「森友事件は森友学園の事件ではなくて国と大阪府の事件である」とはっきりと述べられています。
結局何が問題なのか皆分からなくなってしまっている。でも実を言うと、これは分からなくさせられたっていう部分があります。森友事件の本質であるところの、小学校の認可・土地の売買と関係のない、補助金詐欺というものを持ってきて、そっちのほうに世間の注目を集めて、検察の捜査もそちらへいきました。だからみんな分からなくなっているわけですよ。土地の売買・小学校の認可、この二つに関して森友学園はそれほどおかしなことはしていないんです。世間では、「籠池さんが強引に値引きを迫ったから、値引きをせざるを得なかった」と言う人がいますけど、国家ははねつければいいところを、はねつけなかったんですよ。本当に値下げして、タダに近いところまで持っていってしまった。なんでそんなおかしなことやったの?というところに注目するべきです。要求した学園側はおかしくない、それに応じた国のほうがおかしい、という風に考えれば、これは森友学園の事件ではなく“国や大阪府の事件”だっていうことの意味が分かっていただける。
[画像2: https://prtimes.jp/i/13301/109/resize/d13301-109-276832-0.jpg ]
――「なぜ放送されないんだ!」と帯に書いていますけど、これ、なぜだったんですか?
まさに私が「なぜ放送されないんだ!」って聞きたいわけですよ。実際に言ったんですけどね。これを放送しないなんておかしいじゃないか!って
――私も読んでいて、歯がゆい気持ちになってしまいました。
でも圧力があっても、とにかく出したと。出すべきものは出した、そこは記者としての誇りなんです。でも結局そこまでやったら、記者自体を外されてしまった。最後は上司が決めたら、それに従うしかないっていうことですよね。それが嫌なら辞めるしかないわけです。
――今はどうですか?のびのびされていますか?
今は好きなように取材をして、好きなことを書けばいいって言ってもらっていますので、自由にやらせてもらっています。
――森友事件について、本当のところを知りたい、どんな経緯だったのか、知りたい方はもちろんのこと、プロの記者の取材がいかにすごいかということを目の当たりにできる一冊でもあります。いわゆるフェイクニュースに騙されないリテラシー向上にも役立つ一冊だと思っています。ぜひ皆さん手にとってください。
■相澤冬樹
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。ラ・サール高校、東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。山口放送局、神戸放送局、東京報道局社会部記者、徳島放送局ニュースデスク、大阪放送局(大阪府警キャップ)、BSニュース制作担当などを経て、2012年大阪放送局に戻り、2016年司法キャップとなる。2018年8月NHKを退職し、同9月から大阪日日新聞へ。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
http://www.hon-tube.com/p/movie.php?movieid=2782