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三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：堀 健一、以下「三井物産」）は、生成AIを活用し、不動産取引・運用業務の高度化・自動化を実現するプラットフォーム「AIDeeD」を開発しました。2024年より実証実験を実施し、不動産取引における一連の業務において、大幅な効率化を確認しました。本実証で得られた知的財産についての特許出願を完了し、2026年春から本格提供を予定しています。

国内の事業用不動産市場は、世界でも有数の取引規模を誇る一方で、DX化の遅れにより生産性の低下が指摘されています。さらに、複数物件を組み合わせた大規模取引の増加や、複雑化する金融スキームの普及を背景に、業界全体で専門人材不足が深刻化しています。こうした環境のもと、不動産取引・運用業務の高度化・自動化を推進することは、今後の取引件数の拡大や市場価値の最大化を実現するとともに、日本の事業用不動産市場がグローバル競争力を維持・強化するために不可欠です。

「AIDeeD」は、国内不動産業界における先駆的なプラットフォームとして、生成AIを活用して物件取得時の書類整理から、保有期間中のプロジェクトマネジメント、売却時のパッケージ資料作成の最適化までの一元管理・運用を実現します。アセットマネジメント会社やディベロッパーなどは「AIDeeD」を活用することで、設計図書、行政確認書類、各設備の定期点検報告書などの専門文書を自動で命名・分類・整理し、書類の抜け漏れの確認、リスク事項の抽出が容易に行えます。三井物産グループ会社における先行利用では、従来行っていた手作業によるファイル命名及びフォルダ整理業務の大幅削減が確認できました。例えば約200ファイルある売却予定物件の場合、従来400分程度かけていた作業の90％超を削減できました。

本取組は、先進的 DX案件へのチャレンジを促進する社内制度「戦略的DX支援制度」で採択され、実証実験を行った案件です。三井物産は、生成AI技術の社会実装を推進し、AIDeeDを通じ、不動産業界が抱える構造的課題の解決に貢献していきます。
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不動産業務効率化プラットフォーム「AIDeeD」