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学部在籍中の司法試験合格者のニーズに対応 明治大学法学部が3年次早期卒業制度の対象者を拡大




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明治大学法務研究科の模擬法廷(法廷教室)。法学部の学生も利用しています。
明治大学法学部は、2024年4月から、法曹を目指す学生の多様なニーズに対応することを目的として、学部在籍中に司法試験に合格した学生が早期に司法修習を目指せるよう、3年次早期卒業制度の対象者を拡大します。

この制度は、法科大学院をはじめとする大学院への進学を目指す学生を対象に2005年度入学者から導入されたものです。今回の対象者拡大により、大学院への進学を希望しない学生もこの制度を利用できるようになります。この制度を利用した学生は3年次修了をもって法学部を卒業し、早期に司法修習を目指すことができます。

制度変更の概要

明治大学法学部は、2005年度入学者から3年次早期卒業制度を導入しました。この制度の導入以来、主に法科大学院への進学を目指す学生の多くがこの制度を利用し、法曹への道を歩んでいます。近年は学部在籍中の早期に司法試験予備試験に合格する学生もおり、今後、学部3年次修了時までの司法試験合格者が増加し、個々の学生のニーズが多様化していく可能性があります。

明治大学法学部では、一定の成績基準を満たすことで学部教育の全課程を修了することの意義を踏まえつつも、こうした個々の学生のニーズに柔軟に対応し、能力・適性に応じた教育機会及び多様な選択肢の提供を通じて、社会で活躍できる法曹人材をいち早く育成・輩出していくことは、法学部に期待される大きな役割の一つと考えています。

こうした背景を踏まえ、これまで大学院進学希望者に対象を限定して運用してきた3年次早期卒業制度について、2024年4月から、学部3年次への進級時までに司法試験予備試験に合格し、学部3年次修了時までに司法試験に合格した後、一定の成績基準を満たした上で、直ちに司法修習を目指す者も対象に加えることにしました。

法学部と法科大学院との連携

なお、明治大学法学部は、2年次から選択するコース制において、裁判官、検察官、弁護士等を目指す学生を対象にした法曹コースを設け、独自の法曹教育を行ってきました。

2020年1月には、明治大学法学部と明治大学専門職大学院法務研究科(法科大学院)の間で、文部科学省が推進する法曹養成制度を活用し、法曹養成連携協定を締結しました。この連携協定により、法学部の学生が法科大学院既修者コースの教育課程と接続する体系的な教育課程を履修することができるようになりました。

また、法科大学院への進学を経て司法試験の合格を目指す学生に対して、法科大学院が設置する科目の先取り履修を推進することに加えて、法科大学院の教員が担当する学部の授業を充実させるなど、法学部と法科大学院との連携を図っています。

2024年2月には、法学部生に法曹の仕事の魅力を伝えることを目的に、現役の検察官として活躍する法科大学院の修了生を招き、対談形式で法曹のキャリアを紹介するイベントを開催しました。

今後も、法学部と法科大学院のさらなる連携強化を通じて、実践的な法曹養成教育を展開していきます。

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