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WOWOWで絶賛放送中のスペインサッカーリーガ・エスパニョーラ。第2節では早くも、中村俊輔所属するエスパニョールが“新銀河系軍団”レアル・マドリードと激突。試合の様子は、9月12日（土）深夜2時50分から生中継にて放送される。重要な一戦を今週末に控えた中村俊輔は、日本代表としてガーナと9日に対戦。練習では直接FKからのゴールに意欲を見せた。 5日のオランダ戦大敗から中3日。日本代表は9日、オランダ・ユトレヒトで欧州遠征総決算となるガーナ戦に挑む。オランダ戦で左足首を負傷した中村俊輔（エスパニョール）は、6日のトレーニングこそ全体練習を外れたものの、7日には復帰。足の状態を気にしつつも、遠めから積極的にシュートを放つなど、ゴールへの意識をより鮮明に表現していた。今週末に控えるリーガ・エスパニョーラでの大一番、レアル・マドリード戦に向けても、ここでいいパフォーマンスを見せて弾みをつけたいところだ。

前回のオランダ戦で日本代表は、守備面においてある程度の力を示した。問題は攻撃だ。一番重要なのはゴール。相手に脅威を与える攻めが、現在のチームの課題となっている。中村俊輔もその意見に賛同する。攻撃的MFの選手は、もっと思い切って前に出なければ得点に結びつかない。本人もそう思い直したのか、練習でも明らかにシュートへ行く回数が増えた。

中村俊輔のフィニッシュに怖さが出てくれば、持ち前のパスセンスや戦術眼もより大きな脅威となる。その前向きな変化が、エスパニョールでの存在感にもつながるはずだ。12日のコルネジャ・スタジアムでの今季ホーム開幕戦、レアル・マドリードとの大一番に向け、このガーナ戦では「ニュー俊輔」を世界中に強くアピールしたい。

そして、流れの中のゴールと共に、現在の俊輔が強くこだわっているのが、伝家の宝刀ともいえるFKである。

オランダ戦では本田圭佑（VVVフェンロ）とボールを奪いあった後半18分のFKしか、見せ場が作れなかった。そのキックもニアサイドの惜しいコースに飛んだが、GKに防がれている。エスパニョールに合流して2ヶ月。スペインのボールは、これまでスコットランドや日本代表で使っていたものと種類が異なるため、キックを合わせるのに苦労しているという。その影響が少なからずあるのか、今回の欧州遠征でも微妙にFKのコースがズレているようだ。

この苦境から抜け出すため、9日の試合前日には全体練習の後、約30分もの時間を使って多角的にFKの蹴り方を再分析した。壁を置いたり、ボールを蹴る位置を細かく変えながら、遠藤保仁（G大阪）と共に感覚を確かめたという。ここまで徹底的にFKを見直せば、ガーナ戦でのキックに期待せずにはいられない。セルティック時代、UEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦でFKを決め、欧州中にサプライズを与えたような輝きを、今ここで取り戻したい。

もし、ガーナ戦でFKを決められれば、レアル・マドリード戦にも自信を持ってのぞめる。中村俊輔にとって“新銀河系軍団”レアル・マドリードとの一戦は、エスパニョール内での定位置を揺るぎないものとするためにも重要な一戦だ。その大一番に向けて、今回の日本代表戦で大きな弾みをつけることが肝要といえる。


■第2節 リーガ・エスパニョーラ対戦カード
エスパニョール vs レアル・マドリード　※［放送予定］9月12日（土）深夜2:50　生中継
バジャドリード vs バレンシア　※［放送予定］9月13日（日）深夜1:58　生中継
デポルティーボ・ラ・コルーニャ vs マラガ
ビジャレアル vs マジョルカ
テネリフェ vs オサスナ
セビリア vs サラゴサ
スポルティング・ヒホン vs アルメリア
ヘタフェ vs バルセロナ
アトレティコ・マドリード vs ラシン・サンタンデール

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