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スマートエコプロジェクト第一弾 「D’s SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」発売




大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、法人のお客さま向けの建築物について、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量をゼロ)を目指す新たなプロジェクト「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」をスタートさせます。
 その第一弾として、2011年7月19日より、CO2排出量を最大約50%(※1)削減可能な環境配慮型のオフィス「D’s SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」を販売します。

 政府は、2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する目標を掲げており、民生(業務)部門においては、「エネルギー基本計画」において、「2030年までに新築建築物の平均でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を実現することを目指す」とのビジョンが示されています。
 今回、東日本大震災による影響により、各地で電力不足が避けられない状況となっており、今後、ますます自然エネルギーの利用とさらなる省エネ対策が重要になってきます。
 そのような中、当社では、法人のお客さまが無理なく継続的に環境負荷低減に取り組むことができる「ディーズ スマート オフィス」を開発しました。
 お客さまの個別のニーズに対応した自由設計タイプと、当社独自のシステム建築を採用したダイワコンフォルトタイプ(システム建築商品:ダイワコンフォルト)の2タイプを用意。法人のお客さまの業種・業態・規模など、多様な条件にも対応することができる最先端の環境配慮型のオフィスです。
 ※1.当社従来建築と比較した場合(当社試算による)。


■ポイント
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1.自然の力を活かす「パッシブコントロール」

2.創エネ・省エネ・蓄エネを行う「アクティブコントロール」

3.「パッシブ」「アクティブ」を適正に制御する「スマートマネジメント」

4.環境シミュレーションを活かした最適設計の提案
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1.CO2排出量を最大約50%削減できる環境性能

「ディーズ スマート オフィス」では、自然の力を活かす「パッシブコントロール」や創エネ・省エネ・蓄エネを行う「アクティブコントロール」、それらを適正に制御する「スマートマネジメント」を組み合わせることにより、当社従来建築と比較して最大約50%のCO2排出量を削減できます。

環境性能が異なる2つのグレードを設定し、CO2排出量を最大約30%削減できる「ベーシックグレード」と、最大約50%削減できる「エクストラグレード」用意しました。

「ディーズ スマート オフィス」は、お客さまの立地環境や規模、業種など多様な企業ニーズに応えることができるオフィスです。


2.自然の力を活かす「パッシブコントロール」

「ディーズ スマート オフィス」では、建物の外壁や外構に環境配慮技術を導入し、自然エネルギーの利用と快適性の向上を図りました。

(1)外張り断熱通気外壁

ダイワコンフォルトタイプでは、優れた省エネルギー性と高耐久性を合わせ持つ当社オリジナルの外壁システム「外張り断熱通気外壁」を採用しました。

構造躯体の外側にも断熱層を設け、さらに通気層を外壁の壁体内に設けることで内部結露を防ぎ、断熱性・耐久性を向上させました。


(2)D’sフレーム

ダイワコンフォルトタイプでは、太陽光発電パネルや壁面緑化等の環境アイテムを設置することができる多機能タイプの外装フレームを採用しています。

エネルギーの創出、日射遮蔽等を行うことができるため、省エネなどの環境性能を高めるとともに、変化のある外装デザインを演出します。


(3)高断熱複層ガラス

オフィス内の省エネルギー性を向上させるため、高断熱複層ガラスを標準採用し、断熱性および気密性を高めました。

室内側ガラスには、Low-E(低放射)ガラスを採用しました。熱を逃しにくく、単板ガラスの約2.4倍、複層ガラスの約1.3倍の断熱効果を発揮します。


3.創エネ・省エネ・蓄エネを行う「アクティブコントロール」

一般的なオフィスでは、空調や照明設備のエネルギー消費が大半を占めます。そのため「ディーズ スマート オフィス」では、この2つの設備のエネルギー消費を削減し、省エネ効果を促進させ、環境負荷も低減させます。また、先進のシステムにより、快適性が確保され、知的生産性も向上します。

(1)太陽光発電システム

「エクストラグレード」では、化石燃料の代替エネルギーとして注目されている太陽光発電システムを標準採用しました。

今夏は、東日本大震災による影響により、電力需給が逼迫する恐れがあります。

太陽光発電システムは、エネルギー源が無尽蔵で騒音や排気ガスも出さないため、今後ますます注目される自然エネルギーです。


(2)高効率空調機・全熱交換器

従来の空調機と比べ、エネルギー消費効率の良い、高効率空調機を採用します。

また、換気によって失われる冷暖房の熱を交換・回収する全熱交換器を採用し、空調負荷の削減を図ります。


(3)高効率照明

事務所内の照明には、エネルギー効率の良いHf蛍光灯を採用し、消費電力を削減します。

また、トイレや廊下には高効率・長寿命のLED照明を設置し、消費電力・メンテナンスコスト削減を図ります。


(4)タスク・アンビエント照明

事務所内の照明には、室内照明(アンビエント照明)を控えめの照度である300lxで照らすとともに、作業用照明(タスク照明)を机上面照度700lxで局部的に照らす照明方式「タスク・アンビエント照明」を提案します。

消費電力を削減しながら、CO2排出量も減らすことができます。


(5)節水型衛生器具(便器・水栓)

洗浄水量を削減するため、節水タイプの大便器や自動洗浄小便器を採用しました。また、手洗い器には水の止め忘れがない自動水栓を採用しました。



4.「パッシブ」「アクティブ」を適正に制御する「スマートマネジメント」

「ディーズ スマート オフィス」では、エネルギーを最適に制御し、見える化できるBEMS(※2)を利用することで、オフィス内のエネルギーを把握・制御することができ、消費電力のムダを解消します。

※2.Building and Energy Management Systemの略で、建物の設備機器等の運転管理によってエネルギー消費量を計測し、エネルギーの削減を図るためのシステム。


(1)人感・昼光センサー

事務所内に人感センサーを設置し、照明の消し忘れを防止します。また、窓から光がさす場所では昼光センサーを設置し、外光量に応じて照明の明るさを調整します。


(2)BEMSによる設備機器の自動制御と電力使用量のデマンド監視

事務所内のCO2排出量削減と節電に取り組むため、BEMSを利用したエネルギーの見える化を図ります。太陽光発電量や水道メーターの計測、空調、照明の電力量など、エネルギー等の使用状況を把握するとともに、期間、エリア、系統別に照明・空調のスケジュール制御を実施し、消費電力の削減を図ります。
また、設定した電力量を超えないように、デマンド(最大需要電力)を監視します。超過しそうな場合は、警報を発したり、モニターに表示したりすることで、注意喚起を行います。


(3)事務所来訪者へ環境PR

事務所エントランスなどにエネルギーモニターを設置することにより、来訪者に環境負荷低減の取り組みをアピールすることができます。また、社内の環境意識を高めることにもつながります。



5.万一の自然災害に備える防災型対応の太陽光蓄電システム

「ディーズ スマート オフィス」では、東日本大震災級の大災害や計画停電などにより、電力供給がストップした際、非常用電源のみに電気を供給できる太陽光蓄電システムを提案します。

蓄電池は、晴天時に太陽光発電システムで電力を蓄えることができ、夜間や雨天時には深夜電力を蓄えることができるため、万一の際でも、蓄電池に貯めた電力で事業を継続することができます。


6.環境シミュレーションを活かした最適設計の提案

「ディーズ スマート オフィス」では、お客さまの環境に対するニーズをヒアリングした後に、環境負荷をシミュレーションし、ニーズとコストに応じた最適な環境配慮設計を行います。

環境シミュレーションでは、建築後のオフィスの断熱性能を計算し、様々な環境アイテムを組み合わせた場合の光熱費やCO2排出量を、詳細にシミュレーションします。また、建築計画の際、必要となる資金計画から環境関連の補助金や助成金の申請など、コスト面も含め多角的な視点で提案・アドバイスを行います。


■スマートエコプロジェクト

大和ハウス工業では、2020年に環境負荷「0(ゼロ)」を目指すべく、先進技術でエネルギーを“カシコクつかう”新しい建築提案をこれからも提案していきます。
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