増えている「大人むし歯」歯をみがいているのになぜ?予防方法に悩む人が大多数!フッ素*1を活用した効果的なむし歯予防対策とは
[16/05/31]
提供元:PRTIMES
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〜歯と口の健康週間(6月4日〜10日)を前に、サンスターが意識調査を実施〜
サンスターグループ オーラルケアカンパニー(以下サンスター)は、「歯と口の健康週間」(6月4日〜6月10日)を迎えるにあたり、永久歯にむし歯(未処置歯・処置歯・喪失歯)がある15歳以上69歳以下の男女624人を対象に、「大人むし歯に関する調査」*2を実施しました。厚生労働省歯科疾患実態調査でも、子どものむし歯は減りつつありますが、20代〜80代くらいまでの約8割以上の人がむし歯を経験し、高齢者のむし歯が年々増加していることが示されています。
[画像1: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-524825-1.jpg ]
成人・高齢者は、むし歯治療後の詰め物の隙間にむし歯菌が入り込むことによって再発する「二次う蝕」(再発むし歯)や加齢・歯周病によってハグキが下がり、歯の根元の象牙質が露出することで、歯の根元にできるむし歯「根面う蝕」(根元むし歯)が進行しやすくなります。これらをサンスターでは「大人むし歯」と呼んでいます。
本調査の結果、調査対象の7割以上の人が二次う蝕(再発むし歯)を知らないことがわかりました。また、歯をみがいているにも関わらず、むし歯になってしまった人が多く、さらに二次う蝕(再発むし歯)予防には、フッ素が有効であるということを「知らなかった」人が約7割と、効果的なむし歯予防方法が知られていない現状が浮き彫りとなりました。結果について、次ページに一般財団法人 サンスター財団附属千里歯科診療所の所長・管理歯科医師の鈴木秀典先生に解説いただきました。
*1 フッ化物、フッ化ナトリウム
*2 調査の方法
調査期間:2016年5月14日〜15日
調査方法:サンスター社調べ(マクロミルモニタを利用)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国15歳以上69歳以下の男女 624人
【調査結果】
1. 「二次う蝕」(再発むし歯)の認知度
[テキスト ボックス: 図1 二次う蝕(再発むし歯)の認知度は低い] 二次う蝕(再発むし歯)について説明したうえで、「これまでどの程度ご存じでしたか」という設問に対し、「知らなかった」と回答し、一度治療をした歯はむし歯にならないと思っている人が77.2%と多く見受けられました。(図1)
[画像2: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-342590-2.jpg ]
◆サンスター財団 鈴木秀典先生【一度治療した歯のケアが大事です】
“二次う蝕”(再発むし歯)を多くの人がご存知でないことは、臨床においても実感します。一度治療をした歯、特に神経を取った歯はむし歯にならないと思っている人がほとんどです。しかし、現実には歯科医院におけるむし歯治療の大半が二次う蝕(再発むし歯)の再治療です。治療回数を重ねるたびに歯質は徐々に失われ、詰め物も大きくなり、やがては詰め物から冠(かぶせもの)になり治療費もかさんでいきます。一本の歯に対し、5〜6回の再治療で歯は抜歯に至るとも言われています。二次う蝕(再発むし歯)の発症を抑制することは歯の寿命を延ばすことに直結します。
2. 歯をみがいていたのにむし歯になってしまった人が大多数
「むし歯」が発生した原因は「歯のみがき方が良くなかった」が66%と最も多く、歯をみがいているのになぜ?と、自宅でできる効果的なむし歯予防方法を知らなかった人が多くいることが判明しました。(図2)
[画像3: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-698272-3.jpg ]
3.二次う蝕(再発むし歯)の予防にはフッ素が有効であることの認知度は低い
二次う蝕(再発むし歯)予防には、フッ素が有効であるということを「知らなかった」人は69.1%となり、二次う触(再発むし歯)の認知度と同様にその予防方法についても知られていないことが明らかになりました。(図3)
[画像4: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-374924-4.jpg ]
4.洗口剤の使用率は2割に満たない
歯みがきをする際に、ハミガキペースト以外に使用する補助剤について、「洗口剤」を使用している人は全体の16.1%でした。(図4)図3同様にケアに対する意識がまだまだ低いことがわかります。
[画像5: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-512086-5.jpg ]
◆サンスター財団 鈴木秀典先生【フッ素利用の機会をふやして、しっかりむし歯予防】
二次う蝕(再発むし歯)などのむし歯予防には、まず、食後の歯みがきで食べカスや歯垢を取り除くことが大切です。それに加え、歯の表面の再石灰化を促すフッ素が常にお口の中に留まっていることが望ましいとされています。
フッ素の利用には、フッ素配合のハミガキやフッ素洗口液を使用する方法があります。フッ素配合のハミガキをむし歯予防のために効果的に使用するには、みがいたあとのすすぎ回数を1〜2回くらいに抑えてフッ素をお口の中にとどまらせることが大切です。
さらに、毎日の歯みがきに加えて使うフッ素洗口液なら、隅々までフッ素を行き渡らせることができます。洗口後は、フッ素をお口の中にとどめるため、水ですすがないように指導しています。フッ素利用の機会を増やし、しっかりむし歯予防をしてください。
フッ素の利用により、むし歯の初発を抑えるとともに、二次う蝕(再発むし歯)の発症を遅らせることも期待できます。つまり、フッ素はむし歯のない人にも、むし歯治療を受けた人にも効果が期待できる成分なのです。
どんなに日頃気を付けていても、むし歯になる可能性をゼロにすることはできません。歯科医院と自宅でのケアを併用し、ご自身の大切な歯を守ってあげてください。
【解説】
[画像6: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-241282-6.jpg ]
鈴木 秀典(すずき ひでのり)先生
一般財団法人サンスター財団 附属千里歯科診療所 所長
管理歯科医師
1994年 岡山大学歯学部卒業、岡山大学歯学部インプラント再生学分野(旧第1補綴科)入局
1999年 サンスター財団入社 附属千里歯科診療所勤務
2004年 同診療所副所長
2015年 同診療所所長
・Club GP Faculty Member
・日本補綴歯科学会専門医
・岡山大学病院診療講師
・モリタSPIインプラントインストラクター
・スタディグループ・ブレイクスルー大阪代表
・日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会、日本歯科審美学会会員
●サンスターグループ オーラルケアカンパニーについて
サンスターグループは、持株会社サンスターSA(スイス・エトワ)を中心に、事業分野毎に全世界の研究・マーケティング・製造・販売を統括する、オーラルケアカンパニー、ヘルス&ビューティーカンパニー、SEカンパニー(接着剤、シーリング材等、モーターサイクル部品の事業を担当)の3事業カンパニーと、全世界のガバナンス、管理機能を統括する経営本部で構成、グローバルな事業運営を行っています。
オーラルケアカンパニーは、歯周病菌とたたかう「G・U・M」、健康な口と美しい歯のための「Ora2」、歯科関係者や患者の方のニーズに応える「BUTLER」などを製造・販売しています。
サンスターグループ オーラルケアカンパニー(以下サンスター)は、「歯と口の健康週間」(6月4日〜6月10日)を迎えるにあたり、永久歯にむし歯(未処置歯・処置歯・喪失歯)がある15歳以上69歳以下の男女624人を対象に、「大人むし歯に関する調査」*2を実施しました。厚生労働省歯科疾患実態調査でも、子どものむし歯は減りつつありますが、20代〜80代くらいまでの約8割以上の人がむし歯を経験し、高齢者のむし歯が年々増加していることが示されています。
[画像1: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-524825-1.jpg ]
成人・高齢者は、むし歯治療後の詰め物の隙間にむし歯菌が入り込むことによって再発する「二次う蝕」(再発むし歯)や加齢・歯周病によってハグキが下がり、歯の根元の象牙質が露出することで、歯の根元にできるむし歯「根面う蝕」(根元むし歯)が進行しやすくなります。これらをサンスターでは「大人むし歯」と呼んでいます。
本調査の結果、調査対象の7割以上の人が二次う蝕(再発むし歯)を知らないことがわかりました。また、歯をみがいているにも関わらず、むし歯になってしまった人が多く、さらに二次う蝕(再発むし歯)予防には、フッ素が有効であるということを「知らなかった」人が約7割と、効果的なむし歯予防方法が知られていない現状が浮き彫りとなりました。結果について、次ページに一般財団法人 サンスター財団附属千里歯科診療所の所長・管理歯科医師の鈴木秀典先生に解説いただきました。
*1 フッ化物、フッ化ナトリウム
*2 調査の方法
調査期間:2016年5月14日〜15日
調査方法:サンスター社調べ(マクロミルモニタを利用)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国15歳以上69歳以下の男女 624人
【調査結果】
1. 「二次う蝕」(再発むし歯)の認知度
[テキスト ボックス: 図1 二次う蝕(再発むし歯)の認知度は低い] 二次う蝕(再発むし歯)について説明したうえで、「これまでどの程度ご存じでしたか」という設問に対し、「知らなかった」と回答し、一度治療をした歯はむし歯にならないと思っている人が77.2%と多く見受けられました。(図1)
[画像2: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-342590-2.jpg ]
◆サンスター財団 鈴木秀典先生【一度治療した歯のケアが大事です】
“二次う蝕”(再発むし歯)を多くの人がご存知でないことは、臨床においても実感します。一度治療をした歯、特に神経を取った歯はむし歯にならないと思っている人がほとんどです。しかし、現実には歯科医院におけるむし歯治療の大半が二次う蝕(再発むし歯)の再治療です。治療回数を重ねるたびに歯質は徐々に失われ、詰め物も大きくなり、やがては詰め物から冠(かぶせもの)になり治療費もかさんでいきます。一本の歯に対し、5〜6回の再治療で歯は抜歯に至るとも言われています。二次う蝕(再発むし歯)の発症を抑制することは歯の寿命を延ばすことに直結します。
2. 歯をみがいていたのにむし歯になってしまった人が大多数
「むし歯」が発生した原因は「歯のみがき方が良くなかった」が66%と最も多く、歯をみがいているのになぜ?と、自宅でできる効果的なむし歯予防方法を知らなかった人が多くいることが判明しました。(図2)
[画像3: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-698272-3.jpg ]
3.二次う蝕(再発むし歯)の予防にはフッ素が有効であることの認知度は低い
二次う蝕(再発むし歯)予防には、フッ素が有効であるということを「知らなかった」人は69.1%となり、二次う触(再発むし歯)の認知度と同様にその予防方法についても知られていないことが明らかになりました。(図3)
[画像4: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-374924-4.jpg ]
4.洗口剤の使用率は2割に満たない
歯みがきをする際に、ハミガキペースト以外に使用する補助剤について、「洗口剤」を使用している人は全体の16.1%でした。(図4)図3同様にケアに対する意識がまだまだ低いことがわかります。
[画像5: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-512086-5.jpg ]
◆サンスター財団 鈴木秀典先生【フッ素利用の機会をふやして、しっかりむし歯予防】
二次う蝕(再発むし歯)などのむし歯予防には、まず、食後の歯みがきで食べカスや歯垢を取り除くことが大切です。それに加え、歯の表面の再石灰化を促すフッ素が常にお口の中に留まっていることが望ましいとされています。
フッ素の利用には、フッ素配合のハミガキやフッ素洗口液を使用する方法があります。フッ素配合のハミガキをむし歯予防のために効果的に使用するには、みがいたあとのすすぎ回数を1〜2回くらいに抑えてフッ素をお口の中にとどまらせることが大切です。
さらに、毎日の歯みがきに加えて使うフッ素洗口液なら、隅々までフッ素を行き渡らせることができます。洗口後は、フッ素をお口の中にとどめるため、水ですすがないように指導しています。フッ素利用の機会を増やし、しっかりむし歯予防をしてください。
フッ素の利用により、むし歯の初発を抑えるとともに、二次う蝕(再発むし歯)の発症を遅らせることも期待できます。つまり、フッ素はむし歯のない人にも、むし歯治療を受けた人にも効果が期待できる成分なのです。
どんなに日頃気を付けていても、むし歯になる可能性をゼロにすることはできません。歯科医院と自宅でのケアを併用し、ご自身の大切な歯を守ってあげてください。
【解説】
[画像6: http://prtimes.jp/i/5120/122/resize/d5120-122-241282-6.jpg ]
鈴木 秀典(すずき ひでのり)先生
一般財団法人サンスター財団 附属千里歯科診療所 所長
管理歯科医師
1994年 岡山大学歯学部卒業、岡山大学歯学部インプラント再生学分野(旧第1補綴科)入局
1999年 サンスター財団入社 附属千里歯科診療所勤務
2004年 同診療所副所長
2015年 同診療所所長
・Club GP Faculty Member
・日本補綴歯科学会専門医
・岡山大学病院診療講師
・モリタSPIインプラントインストラクター
・スタディグループ・ブレイクスルー大阪代表
・日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会、日本歯科審美学会会員
●サンスターグループ オーラルケアカンパニーについて
サンスターグループは、持株会社サンスターSA(スイス・エトワ)を中心に、事業分野毎に全世界の研究・マーケティング・製造・販売を統括する、オーラルケアカンパニー、ヘルス&ビューティーカンパニー、SEカンパニー(接着剤、シーリング材等、モーターサイクル部品の事業を担当)の3事業カンパニーと、全世界のガバナンス、管理機能を統括する経営本部で構成、グローバルな事業運営を行っています。
オーラルケアカンパニーは、歯周病菌とたたかう「G・U・M」、健康な口と美しい歯のための「Ora2」、歯科関係者や患者の方のニーズに応える「BUTLER」などを製造・販売しています。