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フリースケール、モバイル・ブロードバンド時代の次世代LTEインフラストラクチャの基盤となるメトロセル基地局プロセッサの新製品を発表

急成長するメトロセル市場を対象に、デジタル・フロントエンド技術を搭載し、最大256人のユーザを 同時にサポートする業界トップの統合性と技術を備えた最新QorIQ Qonverge SoC

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、“Base Station-on-Chip(基地局機能を1チップ化)”を実現する革新的なQorIQ Qonverge(コア・アイキュー コンバージ)ポートフォリオの次世代製品「B3421」を発表しました。スマート・コネクテッド・デバイスの爆発的増加と、リッチなデジタル・コンテンツの容量増大に伴い、世界的にモバイル・データが急増しており、機器メーカーやキャリア各社は、ネットワーク性能を劇的に向上させつつ、設備投資費を抑制し、消費電力効率を高め、4G/LTE標準規格に対応する必要に迫られています。世界のワイヤレス基地局システムにとってマクロセルは依然として欠かせない存在ですが、人口密度が高い都市部や企業向けにユビキタスなサービスを提供する上で、メトロセルに注目が集まるようになっています。この新しいQorIQ Qonverge B3421は、ユーザが密集した環境向けに容量の増加とサービス・エリアの強化を実現するよう設計されており、デジタル・フロントエンド(DFE)技術を統合しているため、パワー・アンプ(PA)の効率を改善し、基地局の消費電力とコストを大幅に削減します。

フリースケールの副社長兼デジタル・ネットワーキング・グループ担当プロダクト・マネージャであるタレク・ブスタミは、次のように述べています。「フリースケールは3年前に、小型セルから大型セルへの拡張が可能な業界初のマルチモード対応ワイヤレス基地局プロセッサ・ファミリを導入し、Base Station-on-Chip市場を切り開きました。新しいQorIQ Qonverge B3421デバイスは、急速に成長するメトロセル市場をターゲットとしており、ワイヤレス・ネットワーク市場におけるフリースケールのリーダーシップを強化します。フリースケールは今後も市場のニーズの先を行く開発を続けていきます。」

市場調査会社ABI Researchによると、屋外スモールセル基地局の2014年の出荷台数は前年比で125%増加し、市場規模は約36億ドル(USD)に達するものと見込まれています。

業界で最も集積度の高いメトロセル基地局プロセッサ
新デバイスは、組込みCPUコア、DSPコア、ベースバンド・アクセラレータ、DFE技術を統合しており、フロントエンドからバックホールまで、基地局のあらゆる処理タスクに対応するSoC(システムオンチップ)ソリューションを実現します。統合DFE機能は、業界標準のアンテナ・インタフェースと組み合わせることで、シームレスなRFICインタフェース、効率的なRFラインナップ最適化を実現します。QorIQ Qonverge B3421デバイスは他にも、低消費電力要件を満たすためのPoE(Power over Ethernet)機能、さまざまなアンテナ方式に対応するJESD204B/JESD207/CPRIインタフェースのサポート、Wi-Fiチップセットとの接続向けのPCI Express、ローカル・コンテンツ・キャッシュ向けのSATA、ならびにEthernet SGMIIバックホール・インタフェースを搭載しており、業界で最も集積度の高いメトロセル基地局SoCとなっています。

B3421デバイスは、LTEとWi-Fiの同時運用向けに完全に最適化されており、LTE-TDD、LTE-FDD、LTE-Advancedのワイヤレス標準規格をサポートします。さらに、先進的な4×4 MIMOアルゴリズム、Release 11までの3GPP標準、先進的な干渉除去方式、eICIC、キャリア・アグリゲーションによって、周波数利用効率が改善されるため、機器メーカーやキャリアは確かな将来性を手に入れることができます。

市場調査会社Linley Groupの主席アナリストであるLinley Gwennap氏は、次のように述べています。「サービス・プロバイダがヘテロジニアス・ネットワークに向かう中、人々が密集した地域でサービス・エリアを増やし、サービス品質を高める手段として、メトロセルに注目が集まっています。メトロセルへの関心が新たに高まることで、機器メーカーの開発競争も活性化しています。フリースケールの新しいB3421 SoCは、新たに追加されたDFE機能をはじめ、多様な統合機能を豊富に備えており、低消費電力で高性能を実現し、メトロセル市場のニーズに応えます。」

クラス最高の性能
PoEタイプのパワー・エンベロープで動作するB3421 SoCは、実績に優れた業界トップのアクセラレーション技術を採用し、それぞれのコア・カテゴリにおいて業界最高の性能を誇るPower Architecture(R) e6500デュアルスレッド・コアとStarCore(スターコア)SC3900 DSPコアを組み合わせています。その結果、比類のない基本性能を備えており、最大256人のユーザ同時接続をサポートし、大企業や都市部など、極端にユーザが密集した環境に対応する卓越した周波数利用効率を実現します。

開発ツール/ソフトウェア
フリースケールでは、QorIQ Qonverge B3ファミリをサポートするリッチな製品/サービス・エコシステムを用意しています。たとえば、優れた実績を誇る商用グレードのVortiQa(ボーティカ)レイヤ1ベースバンド・ソフトウェアにより、最適な性能を実現しつつ市場投入を加速できます。

供給
QorIQ Qonverge B3421は、2015年第1四半期にサンプル出荷を開始する予定です。詳細については、www.freescale.com/qoriqqonvergeのWebサイトをご覧ください。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。

フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの促進を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、業界最大規模の包括的な組込みエコシステムを体験できるイベントです。FTFでは、フリースケールやエコシステム・パートナーが4日間にわたって詳細なトレーニングや実践的なワークショップ、デモンストレーションを提供します。また、業界の同業者や優れたビジョンを持つ先駆者とコラボレーションを進めるまたとない機会でもあります。世界中のデベロッパ・コミュニティから熱い支持を受けており、2005年に開催を開始して以来、FTFの参加者は世界全体で6万人に到達しようとしています。中核イベントであるFTF Americasは、2014年4月8日〜11日にテキサス州ダラスで開催される予定です。FTF Japanは東京にて、2014年10月6日に開催される予定です。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2014 Freescale Semiconductor, Inc.
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