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ビーマップ、Wi-Fi HaLowとMatter、LTEを搭載したWi-Fiルーター「EAP112」を今夏に発売

Edgecore NetworksとMorse Microが、ビーマップが開発協力するIoTを強化したWi-Fi HaLowルーターをCES2024で発表




 株式会社ビーマップ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉野文則、以下当社)は、IoT機能を強化したWi-Fi6アクセスポイントの新製品「EAP112」の取り扱いを、本年夏ごろより開始いたします。また、当社のビジネスパートナーであるEdgecore Networks Corporation(台湾、President:Heimdall Siao、以下Edgecore Networks)は、Wi-Fi HaLowシリコンのベンダーであるMorse Micro(オーストラリア、CEO:MICHAEL DE NILCEO)と共同で、CES2024にてEdgecore EAP112 Wi-Fi HaLowルーターを発表しました。

■EAP112の概念図
[画像1: https://prtimes.jp/i/18483/147/resize/d18483-147-41c4d18d7fa4f36e04d1-3.png ]


■IoTソリューションに最適なEAP112
[画像2: https://prtimes.jp/i/18483/147/resize/d18483-147-eb19d0afffa8a7441147-1.jpg ]

当社は、かねてより802.11ah推進協議会(会長:小林忠男)に参画し、Wi-Fi HaLow (IEEE802.11ah)の普及に努めてまいりました。Wi-Fi HaLowは、920MHz帯を使用することで、Wi-Fiの通信距離を飛躍的に高めることができ、高速通信を必要としないIoT機器向けのデバイスに最適な通信方式です。しかし、市場にWi-Fi HaLowを搭載する機器が少ないことから、当社はEdgecoreにWi-FiルーターへのWi-Fi HaLowの搭載を提案し、EAP112の開発が開始されました。
 同時にEdgecoreは、Wi-FiルーターへのMatterゲートウェイ機能の搭載を計画していました。
 その結果、EAP112はWi-Fi HaLowを通信方式とするMatterデバイスをサポートすることが可能となりました。一般的にMatterはスマートホームの規格として屋内での利用を想定していますが、EAP112の登場により屋内外を含め様々な環境でMatterの利用可能となります。
加えて、EAP112は南北に長く寒暖差の大きい日本の気候に対応するため、-30から50℃の広い温度範囲で動作し、IP65の優れた防塵防水性能を備えています。さらに、ブロードバンドが未整備な場所でも使えるよう4G LTEをバックボーンとして利用することも可能です。
 このように、EAP112は、IoTに求められるWi-Fiルーターとしての基本機能を搭載しつつも、今後普及が期待されているWi-Fi HaLowやMatterに対応した、オールマイティーな次世代のWi-Fiルーターです。

※Matterとは、スマートホームのためのIoT共通規格で、Apple、Google、AmazonをはじめとするIT企業280社以上が参加する無線通信規格標準化団体(Connectivity Standards Alliance:略称CSA)が策定したものです。Matterによって、異なるメーカーのスマート家電が相互に連携でき、シームレスな制御が可能となります。

■EAP112の特徴
○カバレッジの強化:Wi-Fi Halowの採用によりIoT接続を大幅に強化し、効率的かつ効果的なカバレッジを確保。住宅地、商業スペース、広大な工場用地など、さまざまな環境でIoTの活用が可能になります。さらに、4G LTEの搭載により、有線LANの敷設が難しい場所での利用を可能とします。
○高度な接続性: Wi-Fi 6の高速・大容量の通信により、複数のIoTデバイスや高帯域幅アプリケーションの処理が可能です。加えて、クラウドコントローラーによる遠隔管理をサポートします。
○最適化された電力効率: Wi-Fi HaLowの統合により電力効率も向上。保守が難しい遠隔地への導入にも適しています。
○将来性のあるテクノロジー: EAP112は、商用向けと消費者向け両方のサービスの進化に対して需要を満たすように設計されており、IoTエコシステムにおけるMatterやWi-Fi HaLowテクノロジーの広範な採用への道を開きます。
○多様な通信方式:Wi-Fi 6、Wi-Fi HaLow、4G LTE、BLE、Zigbee、Threadをサポートし、IoTの様々な利用シーンに対応します。
○従来技術を洗練:幅広く普及しているBLEビーコンのMQTTゲートウェイ機能を標準搭載。機材のトラッキングや、子供や老人の見守りなど、人と物の管理ソリューションに最適です。
○設置場所を選ばない:-30〜50℃の温度範囲をカバーし、C1級(-20〜-10℃)の冷蔵倉庫や寒冷地から、灼熱の砂漠まで様々な気象環境での利用が可能。壁、天井、ポール等、多様な取り付けオプションも提供し、設置場所を選びません。

■Edgecore Networks 副社長 Teng Tai Hsu氏からのコメント
 EAP112 Wi-Fi HaLowルーターの発売を発表できることを嬉しく思います。今回の発表はEdgecore Networksの今後の事業展開に向けた重要なマイルストーンです。この製品は、Edgecore Wi-Fi、BeMap、Morse Microの画期的なコラボレーションの成果であり、次世代のIoT接続の大幅な進歩を示しています。EAP112は、Wi-Fi HaLow、Matter、LTEを効率的に統合し、幅広いIoTシナリオに対応する革新的な開発です。堅牢な設計と汎用性の高い通信機能により、さまざまな環境に幅広く対応しています。将来的には、さまざまなIoTプラットフォームとの提携を進め、Edgecore Wi-Fiのソフトウェアとハードウェアの強みを組み合わせた革新的なIoTサービスの可能性を追求し、実現することを目標としています。

■Morse Micro ワールドワイド・セールス&ビジネス担当シニア・バイスプレジデント Phil Kumin氏からのコメント
 Edgecore Networksならびにビーマップと協力し、IoTイノベーションに対する私たちの共通の取り組みの証であるEAP112の発表に至ったことを大変うれしく思っています。Morse MicroのWi-Fi HaLowチップをEAP112に統合することにより、通信範囲、透過性、電力効率などが大幅に向上した革新的な製品となります。このコラボレーションは、IoT接続におけるマイルストーンを意味するだけでなく、将来へ続くエキサイティングな新しいIoTサービスへの道を開きます。

■当社代表取締役社長 杉野 文則のコメント
 昨年末以来、アメリカや中国に出張する機会があり、現地でWi-Fiも利用しました。その際に感じたことは、かの地では多数のAPが整備されているだけでなく、APから電波の届く距離も長いことでした。あくまで私が個人的に現地で調達したスマホで計測した結果にはなりますが、アメリカでは250m程度、北京では500m程度まで電波が到達するケースもありました。これに対して日本国内では50〜100m程度の場合がほとんどです。
 もちろん、各国で許容される電波出力の違いをはじめとする諸条件は考慮する必要があります。しかし、海外から来日されるお客様にとって、とかく日本国内のWi-Fiは使いづらいとされる理由は、APの数だけでなく、こうした「距離」の問題もあると、私は考えております。
 IoTを考える中で、アンライセンスの無線通信の飛距離は重要です。無線通信を利用するたびに、携帯電話のキャリアなどに料金の支払いが発生するようでは、ビジネスになりません。
 今回、「EAP112」に搭載したWi-Fi HaLowは、920MHz帯を利用し、日本国内では約500mの長距離通信 (海外では許容される出力によって最大約5kmまで) が可能で、その電波も障害物などに対して回り込みやすい特性があります。このような長距離をアンライセンスで動画配信も可能な高速で通信できると、様々な可能性が広がります。
 また、EAP112はWi-Fi HaLowだけでなく、Apple、Google等が仕様を制定したMatterにも対応しています。これにより、クラウド経由でMatter対応製品、特にスマート家電を容易に連携させ、コントロールできます。さらに、東京都が推し進めるOpenRoamingにも、BLE、Zigbee、Threadにも対応しており、現在の日本でニーズのある無線通信機能をほぼ網羅したとも言えるAPがEAP112です。
 日本の通信環境を変えるために、当社は引き続き尽力を重ねていく所存です。是非、当社の販売するEAP112 Wi-Fi HaLowルーターをご活用ください。

■当社が今後取り組むこと
 今後、IoTサービスを行う日本国内の事業者にEAP112を広く提供していきます。また、当社が今後力を入れていく病院内の入院患者やスタッフ向けのWi-Fiサービスや、集合住宅を対象とした見守りサービスなどにとっても、長距離通信に対応し、様々なIoTデバイスに接続可能で、デバイスの低電力化を実現するEAP112は不可欠な製品と言えます。EAP112によって当社が提供するサービスの性能と品質をさらに高め、病院等の事業所から家庭にいたるまで様々なDX化に貢献していきます。

■Edgecore Networksについて
 Edgecore Networksは、台湾に拠点を置くAccton Technology Corporationの完全子会社です。Edgecoreは、世界中のチャネル パートナーを通じて、SMB、エンタープライズ、データ センター、サービス プロバイダーなどの顧客に対して情報の流れや接続の強化に貢献するネットワーク ソリューションを提供します。詳細については、https://wifi.edge-core.com/contactまでお問い合わせください。

■Morse Microについて
 Morse Microは、オーストラリアのシドニーに拠点を置き、世界中にオフィスを構える Wi-Fi HaLow ファブレス半導体の大手企業です。世界有数の Wi-Fi HaLow 企業として、次世代の IoT ワイヤレス接続ソリューションの先駆者です。Morse Micro は現在、Wi-Fi Alliance および FCC 認定の MM6108 量産シリコンのサンプル出荷を開始しています。これは、市場で入手可能な最速、最小、低消費電力、最長の通信距離を誇るWi-Fi HaLowチップです。詳細については、https://www.morsemicro.com/をご覧ください。
[画像3: https://prtimes.jp/i/18483/147/resize/d18483-147-6fd8f2921734096204ea-2.png ]
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