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低背(製品高さ1.1mm品、1.4mm品)で、業界最高(※1) の低ESRと大容量を実現した「導電性高分子アルミ電解コンデンサ SP-Cap(R)」を製品化。薄型ノートパソコンの電源回路設計に最適。




パナソニック株式会社 デバイス社は、薄型化が進むノートパソコンの電源回路設計に最適な、低背(1.1mm品、1.4mm品)で、業界最高(※1)の低ESR[1] と大容量を実現した「導電性高分子アルミ電解コンデンサ SP-Cap[2] 」を製品化しました。
(※1)2012年4月11日現在。製品高さ1.1mm品、1.4mm品の導電性高分子アルミ電解コンテ゛ンサとして(当社調べ)

■製品名:導電性高分子アルミ電解コンデンサ SP-Cap
■シリーズ名:
 SS・LS・CSシリーズ(高さ1.1mm品)、
 ST・LT・CTシリーズ(高さ1.4mm品)
■量産開始:2012年4月
■サンプル価格:50円/個
■月産数量:500万個/月

【特 長】 (※2) 当社従来品: FDシリーズ
1. 低背(1.1mm品、1.4mm品)で、業界最高の低ESR、大容量を実現
■ESR特性 6mΩ(100kHz)・・・業界最高 
 当社従来品(※2) 比: 約1/5に低減 (従来品28mΩ)
■静電容量 高さ1.1mm品: 220uF (電圧2V)
 高さ1.4mm品: 330uF (電圧2V) 
 当社従来品(※2) 比: 3倍以上の大容量化(68uF(電圧2V))

当社のSP-Capは、アルミ電極箔を積層した構造でコンデンサを構成していますが、今回、低背化と高性能化を実現するために、コンデンサ内部の素子のESR低減技術の開発と、高容量電極箔を開発、当社従来品と比較し、単位体積当たりの低ESR化と大容量化を図りました。これにより、製品高さ1.1mm品、1.4mm品と低背ながら、業界最高の低ESR、大容量化を実現しました。

2. 3端子構造品のラインアップで低ESL[3] 化を実現
■ESL特性 500pH(500MHz、Typical値)
 当社従来品(※2)比: 約1/2に低減 (従来品1200pH)

ノートパソコンの電源平滑用に使用されるコンデンサには、低背、低ESR、大容量とともに、高周波駆動に対応できる低ESL化への要求もあります。低ESL化を実現するために、外部電極の引出し構造を改善し、従来の2端子構造に加え、3端子構造品のラインアップを図りました。この3端子構造により、ESL特性を従来品に比べ、約1/2以下と大幅に低減し、高周波特性(インピーダンス)を改善しました。これにより、高周波特性を改善するために、必要だった部品の削減効果が期待でき、回路の省スペース設計に貢献できます。

【基本仕様】
■サイズ(横×縦×高さ):7.3x4.3x1.1mm、7.3x4.3x1.4mm
■耐久性:105℃1000時間
■カテゴリ温度範囲:-40℃〜105℃
■定格電圧範囲:2V〜6.3V
■静電容量範囲:68uF〜330uF
■ESR特性:6mΩ、15mΩ
■端子構造:2端子構造、3端子構造

【用途】ノートパソコンの電源平滑用コンデンサ

【用語説明】
[1] ESR
等価直列抵抗のことで、電解コンデンサが持つ等価回路上の抵抗成分。この値が低いほど、リプル電流が流れる際の発熱が少なくなり、ノイズ吸収性に優れるコンデンサとなる。

[2] 導電性高分子アルミ電解コンデンサ SP-Cap
電解液の代わりに導電性を有する固体電解質《導電性高分子(導電性ポリマー)》を用いたコンデンサの総称。主材料に用いられるものはアルミの他にタンタルがある。また構造としては、アルミ電解コンデンサのように巻回構造のものと、他に積層構造のものがある。導電性高分子(導電性ポリマー)は、固体電解質のため、電導率が高く、優れた低ESRの特性を有する。SP-Capとは、当社の登録商標。

[3] ESL
等価直列インダクタンスのことで、電解コンデンサが持つ等価回路上のインダクタンス値を示します。機器の高周波駆動化により、ESL値が低いほど電源電圧の変動を抑制でき、優れたコンデンサとなります。


【お問合せ先】 
デバイス社 経営企画グループ 広報・調査チーム
TEL:06-6904-4732   
ホームページURL:http://panasonic.net/id/jp/



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