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マンダム、第29回日本動物実験代替法学会で「優秀ポスター賞」を受賞

動物実験の代替法として用いられるDPRA 試験(*1)を改良した皮膚感作性試験法に関する研究テーマにおいて

株式会社マンダムは、動物愛護の考えのもと、動物実験代替法の開発に取り組んでおります。今回、2016年11月16日〜18日に開催された第29 回日本動物実験代替法学会で、マンダムが甲南大学フロンティアサイエンス学部、株式会社ダイセル研究開発本部と共同で取り組んだ、動物実験の代替法として用いられるDPRA 試験(*1)を改良した皮膚感作性試験法に関する研究テーマにおいて、「優秀ポスター賞」を受賞しました。




株式会社マンダム(本社:大阪市、社長執行役員:西村元延、以下マンダム、http://www.mandom.co.jp/)は、動物愛護の考えのもと、動物実験代替法の開発に取り組み、その研究の一環として、2007 年より動物実験代替法の国際研究に対し、毎年、助成金の公募を実施し、今年度分も含め21 件のテーマに研究費を助成しています。
そして今回、第29 回日本動物実験代替法学会(開催日程:2016年11月16日〜18日)において、マンダムが甲南大学フロンティアサイエンス学部、株式会社ダイセル研究開発本部と共同で取り組んだ、動物実験の代替法として用いられるDPRA 試験(*1)を改良した皮膚感作性試験法に関する研究テーマにおいて、「優秀ポスター賞」を受賞しました。この「優秀ポスター賞」は、全83 件の研究テーマの中から6 テーマが選ばれています。
これまでの「DPRA 試験」では、化粧品で広く用いられている水に溶けにくい物質を正確に評価できないことがありました。しかし、今回新たに開発した試験法では、水に溶けにくい物質を精度よく、しかも簡易に評価できることから、今後の動物実験代替法に大きく貢献することが期待されます。
(*1)動物実験の代替法として用いられる皮膚感作性(皮膚アレルギー性)試験法のひとつで、Direct Peptide Reactivity Assay の略語。試験物質とタンパク質(ペプチド)との結合能(反応性)を基に皮膚アレルギー反応を評価。
[画像: http://prtimes.jp/i/6496/166/resize/d6496-166-150894-0.jpg ]

学会での発表風景


【受賞テーマ概要】
(1)タイトル
難水溶性物質の検出が可能なペプチド(*2)固定化樹脂を用いた皮膚感作性試験法の開発2
〜チオール基またはアミノ基の検出試薬を用いた分光光度計による改良DPRA 法〜
 (*2)アミノ酸とアミノ酸が結合し、2 つ以上が繋がった構造のもの。

(2)研究者
株式会社マンダム 製品保証部
 目片秀明(発表者)、高石雅之、池田英史
甲南大学フロンティアサイエンス学部 臼井研究室
 臼井健二、南野祐槻
株式会社ダイセル 研究開発本部
 山下邦彦、宮崎洋

(3)内容
皮膚感作性代替法試験(皮膚アレルギー反応代替法試験)のひとつである「DPRA 試験」は、公的試験法のガイドラインとして確立され広く用いられていますが、いくつかの課題がありました。
 1.水に溶けにくい物質に対しては正確に評価できない
 2.DPRA 試験で用いるペプチド同士が酸化反応を起こして正確に評価できない
 3.簡便に短時間で評価できない など
これらの課題解決に向けて試験方法の改良に取り組み、新規の皮膚アレルギー反応予測試験法を開発しました。

今後は、今回の試験法の有用性をさらに検証し、皮膚アレルギー反応の予測評価に応用します。
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