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「Jリーグ マネジメントカップ 2017」を発表/J1は浦和、J2は名古屋、J3は鹿児島がそれぞれ首位に

Jリーグ所属の全クラブを公表された2017年の財務情報等を基にビジネスマネジメントの側面からランキング。浦和は2年連続首位、鹿児島は接戦を制し初の首位に!

デロイト トーマツ グループ(本社:東京都港区 CEO:永田 高士 以下、DTG)はデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長 福島和宏 以下、DTFA)がまとめた、今年で4回目となるJリーグ マネジメントカップの最新版として「Jリーグ マネジメントカップ 2017」(https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/j-league-management-cup.html)を本日発表しました。




クラブチームのマネジメントには、いかにゲームで勝つかという「フィールドマネジメント(以下、FM)」だけではなく、いかにビジネスとして収益を上げ、また事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント(以下、BM)」という側面があります。「Jリーグ マネジメントカップ 2017」は2018年7月にJリーグから公表された54クラブの2017年の財務情報を中心に、ビジネスマネジメントにおける重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つをそれぞれステージに分けて数値化し集計。その結果をJ1、J2、J3のリーグごとにビジネスマネジメントランキングとしてまとめたものです。2017年のビジネスマネジメントランキングでは、J1は浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)、J2は名古屋グランパス(名古屋グランパスエイト)、J3は鹿児島ユナイテッドFCがそれぞれ第1位となりました。

DTGは、本ランキングのデータ分析結果が多くのステークホルダーによって活用されることを通じて、クラブマネジメントの質の向上に寄与していきたいと考えています。また同時に、ベンチマークを含めたデータ分析が、発展途上のスポーツビジネスという領域を大きく発展させる有効なツールになると考えています。

「Jリーグ マネジメントカップ 2017」ランキング上位結果
■ J1

[画像1: https://prtimes.jp/i/202/169/resize/d202-169-892313-1.jpg ]


J1第1位の浦和レッズの連覇の勝因はJリーグトップの入場者数
浦和はマーケティング分野では8位、経営効率分野では6位でしたが、経営戦略、財務状況分野では共に1位と好成績を収め、2シーズン連続、3度目の「優勝」となりました。

好成績を牽引した要因は、やはりJリーグ随一を誇る入場者数であり、それが多くのスポンサー収入やグッズ販売につながっていると考えられます。一方で、従来からの課題である新規観戦者割合や集客率等には目立った改善はまだ見えておらず、今後どのようなBM施策が行われていくか、引き続き注目です。

■ J2

[画像2: https://prtimes.jp/i/202/169/resize/d202-169-249013-2.jpg ]


J2第1位は名古屋グランパス、J2降格の逆境をはね退け「優勝」!!
名古屋は、マーケティングと経営戦略分野では共に1位、経営効率分野では12位、財務状況分野では18位となり、FM面ではJ2降格初年度という厳しいシーズンでしたが、戦略的投資を継続しつつの「優勝」となりました。
名古屋はクラブ史上初のJ2での戦いとなりましたが、責任企業との連携強化によるBM面での施策が功を奏し、J2降格による売上高の減少を最低限に抑えることに成功。SNSを活用したファン・サポーターへのタッチポイントの増加にも大幅な改善が見られたシーズンとなりました。加えて、FM面でも1年でJ1昇格という結果を達成しており、来シーズンにおけるBM施策の動向にも注目が集まります。

■J3

[画像3: https://prtimes.jp/i/202/169/resize/d202-169-563633-3.jpg ]


J3第1位は鹿児島が接戦を制し「初優勝」!!
鹿児島はマーケティング分野では5位、経営効率分野では8位、経営戦略、財務状況分野では共に1位となっており、昨年僅差で3位となった雪辱を晴らし、総合力で初の「優勝」を勝ち取っています。
鹿児島はJ3に参戦以降、地道な財務基盤の強化を進めて来ており、責任企業等を持たない地方クラブとしては数少ない、累積損失のないクラブです。限られた経営資源を適切に配分し、派手さはないものの着実に地域に密着した取り組みを進め、FM面でも徐々に成果が表れ始めています。地方クラブ経営の一つのベンチマークとなるクラブと言えます。

「Jリーグ マネジメントカップ 2017」のレポートでは、ニュースリリースで紹介したランキングについて全クラブチームの結果を掲載しています。また、ランキング結果のみならず、リーグ間での「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つBM面の比較分析やリーグごとの分析結果なども掲載しています。以下リンク先よりレポートも是非ご覧ください。

調査レポート:Jリーグ マネジメントカップ 2017
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/j-league-management-cup.html

【ランキング算出方法】
マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、DTFAが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)を設定しています。各KPIは以下のとおりです。

マーケティング:平均入場者数、スタジアム集客率、新規観戦者割合、客単価
経営効率:勝点1あたりチーム人件費、勝点1あたり入場料収入
経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、SNSフォロワー数増減率、グッズ関連利益額
財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率


・上記KPIに基づいてリーグ別にランキングに応じたポイントを付与(J1の第1位は18ポイント、J2の第1位は22ポイント、J3の第1位は14ポイントで、順位が1つ下がるごとに1ポイント減らす)
・最終的に4つのステージの累計ポイントによってランキングする
・BMポイントが同率の場合、マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況の順で順位が上のクラブを上位クラブとする
・今回より「販管費100万円あたり入場料収入」を主要KPIから外し、「SNS フォロワー数」と「SNSフォロワー数増減率」を追加している


DTGが務めるJリーグサポーティングカンパニー
DTGのDTFAならびにデロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)は2017年6月に経営戦略領域およびデジタルマーケティング戦略領域に関するアライアンス契約を締結し、Jリーグのオフィシャルサポーティングカンパニーとなりました。DTFAを中心としたDTGのスポーツビジネスグループが有するスポーツビジネスの知見と、グローバルで長年培った経営戦略やデータ分析、およびDTCのDeloitte Digitalが有するデジタル戦略のノウハウを両社で提供し、Jリーグ開幕25周年を迎えた2018年シーズンに向けた観客数の拡大ならびに新たなサポーターエクスペリエンスの創出と観客の利便性向上をJリーグと連携し取り組んでいます。

DTGのスポーツビジネスグループ(SBG)について
チームの強化から観客・ファンの獲得、収益を最大化する商品サービスの開発、スタジアムの建設・運営管理など、スポーツビジネスを成功させるために解決すべき課題は数多く存在します。デロイト トーマツ グループでは、財務会計、戦略、マーケティング・業務改革など、あらゆる分野のプロフェッショナルを擁し、スポーツビジネス領域におけるグローバルでの豊富な知見を活かしながら、全面的に事業支援を行う体制を整えています。

www.deloitte.com/jp/sports-business
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