複数の衛星測位システムに対応する世界初の1チップ測位用ICを発表
[11/02/18]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
豊富なペリフェラルを備え、
GPS、ガリレオ、グロナスおよび準天頂衛星の信号受信が可能な
オープン・プラットフォームSoC
--------------------------------------------------------------------
ナビゲーションおよび車載インフォテインメント向け半導体の主要サプライヤ
であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、携帯型
ナビゲーション機器(PND)、車載用ナビゲーションおよびテレマティクス分野
向けに、次世代の1チップ測位用ICであるTeseo IIを発表しました。このシステム・
オン・チップ(SoC)は、GPS、ガリレオ、グロナスおよび準天頂衛星*を含む
複数の衛星測位システムからの信号を受信できる業界初の製品です。Teseo II
ファミリは、高い測位精度と屋内感度性能に加え、強力な処理能力と優れた設計
柔軟性を兼ね備えています。
STの新しい測位用レシーバICは、全ての主要な衛星測位システムより位置・速度・
時刻データを取得できるため、都市部のビル群等、衛星見通し率が悪い条件下に
おけるユーザの位置精度とナビゲーション性能が大幅に改善されます。また、
Teseo IIは、厳しい信号条件下で測位デバイスの立上り特性を向上させるST独自
のSelf-Trained Assisted GPS(TM)技術を活用し、非常に短い初期位置算出時間
(Time To First Fix、TTFF)を実現しています。
Teseo IIは、携帯型ナビゲーション機器、全地球航法衛星システム用モジュール、
船舶用機器、フィットネス機器、車載用ナビゲーション、テレマティクス、
eCall、および高度運転支援システムを含む、コンスーマおよび車載分野に
おける広範なアプリケーションに対応しています。同製品ファミリは、車載用
製品特有の厳しい要件をサポートするように設計されたオートモーティブ・
グレード対応品で構成されています。これらの製品は、車載用IC向けの重要な
ストレス試験規格であるAEC-Q100に準拠しており、不良率0 ppm
(parts-per-million)を目標とするSTの厳格な車載用製品生産手法が採用
されています。
STの自動車製品グループのバイス・プレジデント 兼 車載インフォテインメント
製品事業部ジェネラル・マネージャであるFabio Marchioは、次の様にコメント
しています。「Teseo IIは、現在運用中のGPS、グロナス、QZSS、および近く
稼働する日本の準天頂衛星とヨーロッパのガリレオを含む複数の衛星測位
システムからの信号を受信・追跡可能な、世界初の1チップ・ソリューション
です。優れた測位精度に強力な処理能力およびオープン・プラットフォーム・
アプローチを組合せたTeseo IIは、妥協のない性能とコスト効率が求められる
次世代ナビゲーション/テレマティクス・アプリケーションに理想的です。」
スタンドアローン型ソリューションであるTeseo IIは、強力なデータ処理能力
を実現するARM9コアを搭載しています。また、コスト効率をさらに向上させる
要素として、独自のオープン・プラットフォーム・アプローチにより、ARM9の
処理能力と充実したペリフェラルが提供され、ユーザによる柔軟な
アプリケーション設計が可能になっています。ペリフェラルには、USB 2.0、
CAN(Controller Area Network)、ADコンバータ、I2C、MSP(Multi-channel
Serial Port)、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)、
および汎用I/Oが含まれます。
現在、Teseo II(STA8088EX)は、一部顧客向けにサンプル提供中で、量産は
2011年第3四半期に開始される予定です。単価は、50万個購入時に約6ドルです。
*注記
ヨーロッパの衛星測位システムであるガリレオは、現在2013年〜2014年に全面的
な運用が開始される予定です。
グロナスは、GPSを代替/補完するロシアの衛星測位システムです。現時点で
ロシア全土をカバーしており、まもなく地球全域を連続的にカバーする予定です。
日本の準天頂衛星はGPSを拡張する日本の衛星測位システムです。最初の衛星が
2010年に打ち上げられました。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。2010年の売上は
103.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
Automotiveセグメント
TEL:03-5783-8260 FAX:03-5783-8216