〜ライフネット生命、LCCに関する調査〜
[12/02/27]
提供元:PRTIMES
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〜ライフネット生命、LCCに関する調査〜
LCCの認知率6割、年収1,000万円以上の層の67.1%がLCCに熱い視線
LCC認知層の利用経験率約1割
LCC利用経験者は「満足している」が多数派
4時間以内の飛行時間ならLCCを選択、出張での利用経験者で6割強
低運賃のためなら機内サービス有料化を受容5割半、遅延を受容は僅か6.4%
LCC利用経験者と未経験者で「低コスト施策」への許容率に差
経験者「預け荷物が有料」「座席が狭い」「インターネット予約のみ」の許容率が高い
運賃同程度なら、東京・福岡間の旅行では新幹線よりLCC約6割
どこでも3万円未満なら年間海外旅行回数は平均2.3回
有職者の予想、LCCで「観光地が賑わう」7割半、「地方企業が元気に」4割半
今後のLCCの利用意向率6割弱、利用経験者の84.5%が「今後もLCCを利用したい」
利用意向者のLCCへの期待、「航空業界に価格競争をもたらす」6割弱
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インターネットを活用して新しい生命保険サービスを提供するライフネット生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 出口治明)は2012年2月8日〜2月9日の2日間、15〜59歳の男女を対象に、LCCに関する調査をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で実施、1,000名の有効回答を集計しました。
※LCCとは・・・ローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で「格安航空会社」を意味します。
■■アンケート総括■■
■ LCCの認知率6割、男性は認知率7割弱、女性は5割強
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■ 格安な航空運賃のLCC、年収1,000万円以上層の67.1%が熱い視線
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全国の15〜59歳の男女1,000名(男性500名・女性500名、10代200名・20代200名・30代200名・40代200名・50代200名)のLCCについての認知状況と関心の有無について聞いたところ、「知っていて、とても関心がある」が11.0%、「知っていて、やや関心がある」が29.4%、「知っているが、関心が無い」が19.4%と、認知率は59.8%となりました。
男女別では、女性(52.0%)より男性(67.6%)の認知率が高く、性年代別では40代男性(78.0%)と50代女性(66.0%)の中高年層の認知率が比較的高い結果となりました。
また、『関心あり(計)』(「知っていて、とても関心がある」+「知っていて、やや関心がある」)割合を、年収別にみると、「300万円未満」34.9%、「300〜500万円未満」42.4%、「500〜1,000万円未満」47.4%、「1,000万円以上」67.1%となりました。関心度の実態をみると、格安な航空運賃のLCCに高収入層がより熱い視線を注いでいる実状を窺い知ることができました。
■ LCC認知層の利用経験率約1割
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■ LCC利用経験者の5割弱が「ジェットスター航空」を体験済み
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■ LCC利用経験者は「満足している」が多数派
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プライベートでのLCC利用の満足度6割強、ビジネスユースでの満足度5割
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■ 4時間以内の飛行時間ならLCCを選択、出張での利用経験者では6割強
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LCC認知層(598名)のうち、LCCの利用経験者は58名で、LCC認知層の利用経験率は9.7%でした。また、LCC利用経験者(58名)において、乗ったことがある割合が高かったLCCは、すでに日本に就航している「ジェットスター航空」(48.3%)、次いで「ジェットスター・アジア航空」(24.1%)、「チェジュ航空」(15.5%)となりました。
LCC利用経験者(58名)のLCC利用時の満足度について聞いてみると、プライベートでの利用経験者(55人)では「非常に満足」「まあ満足」の合計が63.6%、出張での利用経験者(26人)では50.0%と、どちらの利用シーンでも半数以上の層が満足感を得ていました。「非常に不満」「やや不満」の合計はいずれも約1割にとどまり、実際に利用した方ではLCCに対して満足している方が多数派なようです。
また、どのくらいの飛行時間の渡航でLCCを利用したいか、LCC利用経験者(58名)に聞いてみると、「4時間以内」(ソウル・台湾・北京など)を選択した割合が、プライベートでの利用経験者では49.1%と約5割、出張での利用経験者では61.5%と6割強となりました。LCCの利用のニーズが中・近距離の渡航に集中することを予想しうる結果となりました。
■ 低運賃のためなら機内サービス有料化を受容5割半、遅延を受容は僅か6.4%
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■ LCC利用経験者と未経験者で「低コスト施策」への許容率に差
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経験者「預け荷物が有料」「座席が狭い」「インターネット予約のみ」の許容率が高い
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■ 20代の5割弱は、安くなるならネット予約のみでOK
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全回答者(1,000名)に、“運賃の安さのためなら、許容可能な範囲内”と感じるLCCによる低コスト化施策を複数回答形式で聞いてみると、「食事や飲料、毛布など機内サービスが有料」が54.6%、「客室乗務員など人的サービスの効率化」が41.9%となりました。低運賃の実現のための機内サービスの有料化や削減は受容される割合が高いことがわかりました。またこの2つの施策は年齢層が上がるにつれて受容度も上がっていました。
また、LCCの利用経験別にみると、LCC利用経験者(58名)の方が低コスト化施策を受容する割合が高いようで、(許容範囲の低コスト化施策が)「特にない」は、LCC利用経験者では1.7%にとどまっているのに対し、LCCを利用したことがない方は13.5%となりました。LCCを利用したことがない方と比べ、LCC利用経験者で受容度が特に高かったのは、「預け荷物が有料」(37.9%)、「座席が狭い」(39.7%)、「インターネット予約のみ」(48.3%)でした。
年代別でみると、20代の受容度が他の年代と比較して高かったのは、「インターネット予約のみ」で、47.0%と5割弱という結果となりました。
低コスト化施策のうち受容度が低かったのは、「フライト時間が遅延」(6.4%)、「安全対策の効率化」(10.9%)で、これらを損なうようなコストダウンは望まれていないようです。
■ 運賃同程度なら、東京・福岡間の旅行では新幹線よりLCC約6割
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全回答者(1,000名)に、国内旅行での移動手段として(運賃が同程度と仮定の上で)LCCと新幹線のどちらが良いかを質問すると、『LCCが良い(計)』(「LCCが良い」+「どちらかというとLCCが良い」)は中距離旅行(例:東京・大阪間)の17.5%に対して、遠距離旅行(例:東京・福岡間)では59.7%と約6割に達しました。
国内中距離旅行で新幹線を選ぶ層(825名)の理由を自由回答形式で聞いたところ、「飛行機を使う際の手間・面倒」が186件挙がり、そのうちの約6割が「空港までの移動の手間」を理由としていました。これに「新幹線が好き」が104件、「快適さ」が94件で続きました。
対して、国内中距離旅行でLCCを選ぶ層(175名)では半数以上が「時間的メリット」(99件)をその理由に挙げており、運賃が同程度になるのであれば目的地に早くつく方法としてLCCを選択したいと考えていることがわかりました。
■ 超移動時代はやってくる? どこでも3万円未満なら年間海外旅行回数は平均2.3回
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格安航空運賃が将来実現することで、超移動時代はやってくるのかどうかを予測するために、“日本全国どこに行く場合でも移動にかかるコストが5,000円未満になった場合”における年間の国内旅行回数を聞いてみると、平均値は5.6回となりました。
さらに、“日本のどこから海外のどこに行く場合でも移動にかかるコストが30,000円未満になった場合”における年間の海外旅行回数を聞いてみると、平均値は2.3回となりました。
今後のLCC間の価格競争次第で、普段の買い物で海外まで行ったり、会社の歓送迎会や忘年会を海外で開催したりする時代もそう遠くはないかもしれません。
■ 有職者の予想、ビジネスシーンの変化では、LCCで「有給休暇取得増加」2割半
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■ 地方経済の変化では、LCCで「観光地が賑わう」7割半、「地方企業が元気に」4割半
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■ 人と人との絆の変化では、LCCで「遠距離恋愛が続く」3割強、「絆が深まる」3割弱
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回答者のうちの有職層(472人:「会社員・公務員・団体職員」+「経営者・会社役員」+「専門職(医師、弁護士、会計士など)」+「フリーランス、自営業」)に、LCCによる低運賃の実現によって、移動コストが大幅に低下することで生まれる“世の中の変化”を予想してもらいました。
先ず《ビジネスシーン》では、『そうなると思う』(「必ずそうなると思う」+「多分そうなると思う」、以下同様)と変化を予想した割合は、【ビジネスで出張が増える】で46.8%、【有給休暇取得が増える】で24.3%、【英語社内公用語化が増える】で19.7%となりました。
《観光や景気・地方経済関連》では、『そうなると思う』は、【観光地が賑わう】で75.6%、【旅先で使うお金が増える】で63.5%、【地方の企業が元気になる】で46.8%、【高速道路の利用者が減る】で38.6%、【地方都市の地価が上昇する】で28.0%、【景気が良くなる】で27.1%、【地方大学の人気が上がる】で20.1%、【地方に住む人が多くなる】で19.3%、【お取り寄せグルメが減る】で12.3%となりました。
《絆関連》では、『そうなると思う』は、【遠距離恋愛が続くようになる】で32.0%、【人と人の絆が深まる】で28.4%、【方言を話す人が増える】で10.8%となりました。
■ 今後のLCCの利用意向率6割弱、利用経験者の84.5%が「今後もLCCを利用したい」
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全回答者(1,000名)に、今後(も)LCCを利用したいかを聞いてみると、LCCを「利用したい」が57.7%と6割弱の方が利用意向を持っているという回答を得ました。利用意向を世帯年収別にみると、「300万円未満」の54.6%から「1,000万円以上」の68.4%まで、年収が上がるほど利用意向が高くなりました。
LCCの認知有無・利用経験別にみると、この調査以前にはLCCを知らなかったLCC非認知層(402名)の利用意向率は47.0%であるのに対し、LCCを知っていたが利用経験のないLCC認知層(540名)では62.8%と6割強、LCCを利用したことがあるLCC利用経験層(58名)では84.5%と8割半となり非認知層、認知層、利用経験層とLCCへの理解が進むにつれて利用意向が高まっていることが分かりました。
■ LCCのあるべき姿として望むこと、「安全対策への投資に関する情報開示」6割弱
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■ 利用意向者のLCCへの期待、「航空業界に価格競争をもたらす」6割弱
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最後に、全回答者(1,000名)に、“LCCのあるべき姿”としてLCCにどのような事を望むかを複数回答形式で質問したところ、「安全対策への投資に関する情報開示」が57.9%と最も多くの回答を得ました。以下、「航空業界に価格競争をもたらす」(47.6%)、「就航路線の拡大」(43.5%)、「LCC同士の競争によるサービス向上」(41.6%)、「既存航空会社による、安全や運航ノウハウの継承」(40.7%)が続く結果となりました。
また、今後LCCを利用する意向のある577名では、全体と同様に「安全対策への投資に関する情報開示」(61.7%)が最も強く望まれている結果となりました。また、「航空業界に価格競争をもたらす」(58.6%)と「就航路線の拡大」(57.0%)においては6割弱が希望し、全体と比較して10ポイント以上高い結果となりました。LCC利用意向者は航空業界で価格破壊が起きることを期待している傾向があり、積極的な利用に耐えうるようにサービスの選択肢が増加することを望む利用者心理を窺い知る結果となりました。
■■調査概要■■
■調査タイトル:LCCに関する調査
■調査対象 :ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする15〜59歳の男女
■調査期間 :2012年2月8日〜2月9日
■調査方法 :モバイルリサーチ
■調査地域 :全国
■有効回答数 :1,000サンプル(有効回答母数から1,000サンプルを抽出)
■実施機関 :ネットエイジア株式会社
■■報道関係者様へのお願い■■
本リリース内容の転載にあたりましては、「ライフネット生命調べ」という表記をお使い頂けますよう、お願い申し上げます。
■会社名 :ライフネット生命保険株式会社
■代表者名 :代表取締役社長 出口 治明
■設立 :2006年10月
■所在地 :東京都千代田区麹町二丁目14番地2 麹町NKビル
■業務内容 :インターネットを利用した生命保険の販売
■ホームページ:http://www.lifenet-seimei.co.jp/
■■本件に関する報道関係者のお問い合わせ先■■
ライフネット生命保険株式会社
マーケティング部:関谷
TEL:03-5216-7900
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
担当:唐木田