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高校生と保護者の学習・進路に関する意識調査 (親子の意識ギャップ) 「受験は成長を促す機会だ」「受験はできるだけ楽に」に親子の意識ギャップ




 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、以下ベネッセ)の社内シンクタンク「ベネッセ教育研究開発センター」では、2011年9月に、全国の高校生とその母親4,647組を対象に、「高校生と保護者の学習・進路意識」について、インターネット調査を実施しました。当調査は、「親子間での学習・進路意識のギャップ」と、「東日本大震災が高校生の価値観に与えた影響」の、2つのテーマで行いました。11月30日リリースの「震災の影響」(http://benesse.jp/berd/aboutus/katsudou/press_04.html)に続き、今回は、「親子の意識ギャップ」について発表いたします。


主な調査結果は以下の通りとなります。

1.親は子どもよりも、受験は「学力を伸ばすよい機会だ」「成長を促すよい機会だ」と捉える傾向があるが、子どもは親よりも、「失敗し行先がなくなるのは怖い」「できるだけ楽に済ませたほうがよい」と考える傾向がある。

2.親は子どもよりも、「大学に入ったら勉学に力を入れてほしい」と回答した比率が高い。一方、子どもは親よりも、「大学に行けば社会で活躍するための実力がつく」「大学を卒業することが能力があることの証明になる」「周囲が大学へ行くなら大学へ行ったほうがよい」と考える傾向がある。

3.大学選択の際もっとも重視するのは、親子とも「専攻したい学問分野があること」だが、第2位以降は、親は「授業料が過度の負担にならないこと」「就職実績がよいこと」と続き、子どもは「入試の難易度が合っていること」「キャンパスの雰囲気がよいこと」と続く。

4.約7割の親が、「子どもが大学卒業後にすぐ就職できるかどうか心配だ」と回答。


 調査結果から、高校生と保護者の大学受験や大学進学に対する意識には大きなギャップがあることがわかりました。

 昨今の就職難を反映してか、約7割の親は、子どもが大学を受験する前の段階から、子どもが大学を卒業した後の就職について心配に思っています。そのため、これから迎える大学受験や大学進学をよい機会に、子どもには学力を伸ばし成長してほしい、そして、大学進学後も学び続けてほしいと思っています。一方、子どもは親と比べて、大学受験はできるだけ楽に済ませたい、大学に行きさえすればその先は何とかなる、と漠然と捉えています。

 以上のような親子の意識のギャップを1つの材料とし、子どもたちが、よりよい大学受験や大学進学をするために必要なことを、家庭や学校で考えるきっかけとしていただければ幸いです。


●調査概要
・名称
 高校生と保護者の学習・進路に関する意識調査
・調査対象
 高校1年生〜3年生とその母親(子どもの学年、性別はほぼ等比率)
・調査地域
 全国(全国8地域ブロック別の子ども数の比率に応じてサンプルを収集した)
・有効回答数
 4,647組(高校生4,647人、その母親4,647人)
※以下の分析では、大学進学を希望する高校生3,231人と、子どもに大学進学を希望している保護者3,297人を全体サンプルとして集計した。
・調査時期
 2011年9月9日〜12日
・調査方法
 インターネット調査
・調査項目
 (1)学習・進路に関する親子の意識のギャップ
 (2)震災の影響による高校生の価値観の変化
※11月30日リリース  http://benesse.jp/berd/aboutus/katsudou/press_04.html


●Benesse 教育研究開発センターの活動/Benesse 教育情報サイトでの情報提供について
・Benesse 教育研究開発センター(http://benesse.jp/berd/)では、今後も、時代の変化に即したテーマで調査や研究活動を行い、その結果を広く社会に開示することで、さまざまな方々との議論の輪を広げていきたいと考えています。
・Benesse 教育情報サイト(http://benesse.jp/)では、ベネッセが保有する教育関連のデータを公開しています。
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