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ファーウェイ、チャイナモバイルおよび上海汽車とともに 5Gを利用した遠隔運転のデモを実施




ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は6月28日、Mobile World Congress上海(6月28日〜6月30日、上海新国際博覧センター)において、チャイナモバイル(中国移動)と上海汽車とともに、世界初となる第5世代移動体通信(5G)を活用した遠隔運転技術のデモを一般の乗用車で実施しました。Cバンドの広帯域、低遅延の可能性を示した今回の共同デモは、コネクテッドスマートカーの開発の基礎を築くとともに、自動運転の信頼性を高める上でのマイルストーンとなりました。

[画像: https://prtimes.jp/i/7389/224/resize/d7389-224-832276-0.jpg ]


ファーウェイは、上海汽車のスマートコンセプトカーである「iGS」を接続する5G無線ソリューションを提供し、チャイナモバイルが通信を担いました。3社の緊密な協力を通じて、5Gネットワーク上で一般乗用車を使用した世界初となる遠隔運転のフィールドテストが実現しました。

今回のデモでは、ドライバーは車両から30 km離れた場所で運転を行いました。車両に設置された複数の高精細ビデオカメラから、広帯域の5Gネットワークを利用して送信された多数のリアルタイムHD映像によって、ドライバーは車両の周囲240度の映像(周辺視野を含む。一般的な人間の水平視野角は両目で180〜190度程度)を確認できました。また、ドライバーから車両にもハンドル、アクセル、ブレーキに対する制御信号を超低遅延の5Gネットワーク上で送信することで、さまざまな路側条件に瞬時の応答が可能になり、ドライバーは遠隔から車両を完全に制御し続けることができました。

5Gネットワークが実現する低遅延と広帯域は、遠隔運転アプリケーションが必要とするHDビデオストリーミング、迅速な応答、信頼性の高い接続などの要件を満たすために不可欠な要素です。今回のデモでは、5Gの超広帯域によって、車両からドライバーにHDビデオを常時完全な形で送信し続けられる通信速度を提供することができました。また、車両の制御機能全体に対するエンドツーエンドの遅延は10ミリ秒未満(5Gの新たな無線インターフェース自体の遅延は1ミリ秒未満)でした。これは、時速30 kmで走行中の車両において、ブレーキングから実際に減速を開始するまでの移動距離がわずか8 cmであることを示しています。危険が差し迫った状況では、安全性の確保に即座の緊急ブレーキがきわめて重要になります。

遠隔運転は、特に採掘現場や廃棄物処理場などの過酷で危険な環境や、ロードローラーによる大規模な土地の整備など遠隔による作業がより効率的な場合において、将来的に幅広く活用できる可能性があります。また、遠隔運転は自動運転を補完するためにも使用できます。たとえば、1人で車両の隊列全体を制御できるほか、カーシェアリングリソースの遠隔管理のように人間による入力が求められる状況や、被災地での救助活動などの緊急事態において、手動による介入が可能となります。

デジタル変革が世界中で加速するなか、コネクテッドスマートカーはICT業界が最も注力する分野になりつつあります。チャイナモバイル、上海汽車、ファーウェイは次世代の交通インフラの実現に向けて研究開発を推進し、実際の5G自動運転アプリケーションに向けたソリューションのフィールドトライアルに積極的に取り組んでいます。

Mobile World Congress上海 2017 特設サイト:http://carrier.huawei.com/en/events/mwcs2017(英語)

※本参考資料は2017年6月28日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
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