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スーダン:南コルドファン州のMSF病院に爆撃被害




[画像: http://prtimes.jp/i/4782/242/resize/d4782-242-971979-0.jpg ]

国境なき医師団(MSF)がスーダンで運営する病院が1月20日、スーダン空軍による爆撃を受け、医療活動の中止を余儀なくされている。爆撃は病院を意図的に狙ったもので、MSFは現地住民に対する援助活動を尊重するよう、スーダン政府に求めている。病院は南コルドファン州ヌバ山地の村落フランダラにあり、周辺地域を狙って繰り返される爆撃により、安全な医療活動が阻まれ、地元住民も救命医療を受けられなくなっている。

スタッフと患者、2名が負傷

患者・スタッフ合わせて約150人がいた昼の診療時間中に、スーダン空軍の戦闘機が13個の爆弾を内包するクラスター爆弾1発を投下。13個のうち2つが病院敷地内に着弾し、そのほかも敷地を囲む柵のすぐ外に落ちた。MSFスタッフ1人と患者1人が負傷し、病院施設も損害を被っている。
今回の攻撃は、スーダン政府がヌバ山地の反政府勢力に対し、南コルドファン州で繰り返している無差別爆撃作戦の一環。住民もたびたび空襲被害に遭い、保健医療施設でさえ攻撃対象を免れない状況が続く。
MSF活動責任者のマルク・ファン・デル・ミューレンは「病院に対する爆撃にこの上ない憤りを覚えています。避難する間もない中、100人余りの患者に犠牲者がでなかったことは幸いでしたが、皆、恐れおののき、さらなる攻撃におびえています」と話す。

昨年に続き、2度目の爆撃

フランダラの病院は2014年6月にも爆撃を受けた。爆撃は、スーダン政府が同病院におけるMSFの存在と活動を認識しているにもかかわらず行われ、複数の人が負傷し、1人が死亡。病院施設にも深刻な被害が生じた。MSFはこの際も公式に非難を表明し、医療施設の尊重を求めている。

ファン・デル・ミューレンは「爆撃が民間病院を意図的に狙い、それが地域社会に恐怖をもたらす戦略の一環であることは間違いありません。MSFは現地住民に対する援助活動を尊重するよう、改めてスーダン政府に求めます。また、語られることの少ない紛争に巻き込まれた人びとのための医療継続の道を、この逆境に屈せず模索していきます」と述べている。

MSFは南コルドファン州で活動する数少ない医療組織の1つ。フランダラの病院は外来病棟と入院病棟とを備え、2012年に開業した。それ以来、約8万件の診療と4000件の入院治療を提供している。
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