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ダッソー・システムズが手がける「リビング・ハート・プロジェクト」、心疾患治療の改善に向けて、さらに前進

・心臓の動きをシミュレーションできるデジタル3Dシミュレーションモデルがクラウドで利用可能になり、医学研究に新たな展望を拓く
・プロジェクトの参加団体数は全世界で 95 団体に到達、心臓における薬物間相互作用のシミュレーションも可能に
・米国の「21 世紀治療法 (21st Century Cures Act) 」に基づく FDA の取り組みを、シミュレーションとモデリングで支援




[画像: https://prtimes.jp/i/6067/245/resize/d6067-245-184054-0.jpg ]

ダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は本日、3DEXPERIENCE Forum North America において、「リビング・ハート・プロジェクト」における数々の最新の成果について発表しました。本プロジェクトは、患者の個別化医療向けに心臓の 3D シミュレーションモデルを作成し、その活用を推進することで、心疾患の治療、診断、予防に役立てようという取り組みです。科学界や医学界が、より良い患者ケアの実現に向けて迅速で的を絞った方法を模索する中、「リビング・ハート・プロジェクト」は参加しやすい仕組みを整えつつ、プロジェクトの参加者や応用範囲を拡大しています。

心臓の動きをシミュレーションできる3Dデジタルモデルの「リビング・ハート」は、この度、3DEXPERIENCE プラットフォーム・オン・ザ・クラウドで提供されることとなりました。これによって、小規模な医療機器メーカーなどでも、高速で柔軟な HPC (高性能コンピューティング) と共に、心臓の3Dデジタルモデルを活用できるようになりました。どのようなライフサイエンス企業でも、必要なものが一式揃ったオンデマンドのHPC 環境に即座にアクセスでき、インフラコストを抑えながら、安全かつコラボレーションが可能なバーチャル・テストを繰り返すことができます。これは臨床現場で直接「リビング・ハート」を利用するための、大きな一歩を踏み出した、ということでもあります。

「医療機器の開発段階では、何千回ものテストが必要です」と、Caelynx の社長兼チーフエンジニアである Joe Formicola 氏は述べています。「『リビング・ハート』がクラウド上に移行したおかげで、新しい設計を何度でも効果的にテストできます。しかも、テストを 1 回ずつ実行するのではなく、心臓のシミュレーションモデルを使用して無限に繰り返せるため、時間やコストの削減は言うまでもなく、イノベーションを阻む障壁も大幅に引き下げられます」

ダッソー・システムズは、2014 年に FDA (米国食品医薬品局) と 5 年間の共同研究契約を締結して以降、シミュレーションやモデリングの利用に関して規制当局と調整を重ね、承認プロセスの短縮を図ってきました。2016 年 10 月には、 第 4 回「Annual FDA Scientific Computing Day」で、ダッソー・システムズの取締役会副会長兼最高経営責任者であるベルナール・シャーレスが基調講演を行いました。2017 年 7 月には、科学振興を資金面で支援するという FDA の計画を FDA 長官のスコット・ゴットリーブ医師が公表し、次のように述べています。「多種多様なデータセットを体系化し、研究デザインの代替案を検討する上で、モデリングとシミュレーションは重要な役割を担います。臨床試験の複数段階をまたいで、安全で効果的な新しい治療法を効率的に発展させられるのです」

「リビング・ハート・プロジェクト」の会員数は全世界で 95 団体以上に達しており、医療研究者、医療従事者、機器メーカー、規制当局などが連携して、ヘルスケア分野の課題解決に向けたオープンイノベーションに取り組んでいます。プロジェクトでは、心臓の3Dデジタルモデル、関連技術、専門知識を会員に公開することで、これまでに 15 件の研究における助成金申請を支援してきました。また、ピアレビュー (論文審査) のある学術専門誌に投稿された 8 件の論文では、心疾患の理解促進や医療機器の安全性と有効性の検証などに、これまでにない形で心臓の3Dデジタルモデルが利用されています。

「リビング・ハート」を使った初の試みもありました。薬物相互作用が臓器機能全体に与える影響を詳細にシミュレーションするというものです。先日、スタンフォード大学の研究者と UberCloud が、製薬会社が薬剤による不整脈誘発のリスクを評価するためのモデルのプラットフォームとして、「リビング・ハート」を使用しました。こうしたリスクは、FDA の承認時に最も問題視される副作用です。

「『リビング・ハート・プロジェクト』は、ダッソー・システムズの広範囲に及ぶ戦略的な取り組みの一つです。高度なシミュレーションアプリケーションを活用し、科学の限界を超えたいと考えています」と、ダッソー・システムズの医薬品・医療機器業界担当バイス・プレジデントであるジャン・コロンベルは述べています。「コミュニティ作りと変革的なプラットフォーム作りを同時に進めてきた結果、『リビング・ハート・プロジェクト』の導く世界が徐々に見えてきました。心臓血管研究の展望を広げるだけでなく、脳、脊椎、足、目といった心臓以外の部位でも貢献し、まったく新しい治療法を切り開いていくでしょう」

詳しくはこちら:
リビング・ハート・プロジェクト
https://www.3ds.com/heart

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
http://www.3ds.com/ja

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(以上)

ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは、3DEXPERIENCEカンパニーとして、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしています。ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約22万社のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。

3DEXPERIENCE、Compassロゴ、3DSロゴ、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、BIOVIA、NETVIBESおよび3DEXCITEはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたはその子会社の登録商標です。
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