最新映画『パレード』の公開を2月20日に控える行定勲監督にWOWOWがインタビュー!
[10/02/01]
提供元:PRTIMES
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WOWOW FILMS最新作「パレード」が2月20日(土)から全国ロードショーされる。
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が、かねてから熱望していた吉田修一の小説「パレード」を映画化したもので、マンションで共同生活する若者たちの青春群像をリアルに描いた。
「吉田さんの小説はつねに俯瞰で描かれていますが、『パレード』は特にその手法が際立っていて、一つ一つの場面はビビッドで面白いんだけど、青春小説の仮面を外すと恐怖小説のような空恐ろしさがあるんですよね。それに僕ら田舎者が東京という都会に浸食されていく感じがリアルに出ていて、そういう吉田さんの感性にシンパシーを感じました」
原作が出版されたのは2002年。その時すでに映画化のオファーを出していたというが、完成までに7年もの月日がかかった。
「7年前に撮っていたらもっと違った作品になっていたかもしれませんね。なぜならこの7年でずいぶん世の中が変わったし、吉田さんは千里眼的に『パレード』を書いたと思うんですが、小説に今の社会が追いついてしまった。だから映画ではさらに一歩先まで描く必要があったので、演出していても悩みました。でもどんなに考え抜いても、結局最後は原作に戻って来ちゃうんですよ。吉田さんがいかに優れた作家であるかを再認識しました」
「『パレード』ほど原作に翻弄され、映画を作りながら“発見する旅”をした作品はない」と語る行定監督。そんな監督にとって『パレード』は、大きな意味を持つ作品となった。
「レコード盤で言えば、『パレード』はツウ好みのB面でしょうね。監督としてはA面(大作映画)もやっていきたいけど、一個人としては時々B面のような個性の強い作品も作りたくなるんですよ。特に『パレード』は自分は何をやりたいのかと問いかけながら作った映画ですし、観客としてもたまには映画と対峙して観る作品があってもいいんじゃないでしょうか。僕としては『ロックンロールミシン』『きょうのできごと』に連なる“モラトリアム三部作”と考えていて、僕の原点に戻った作品だと思っています」
WOWOW FILMS最新作「パレード」は渋谷シネクイント、新宿バルト9ほかにて2月20日(土)から全国ロードショー。
また、それに先駆けてWOWOWでは、ヒットメーカー・行定勲監督に密着した特番や、これまでの監督作品を特集し放送する。
映画ファン必見のプログラム!
<WOWOW番組情報>
◆特番「映画監督・行定勲のパレード」2月6日(土)午後1:15放送(無料放送)
◆WOWOW FILMS「パレード」公開記念!行定勲監督の世界
・特番「映画監督・行定勲のパレード」2月11日(木・祝)午後3:00放送(再放送)
・映画「世界の中心で、愛をさけぶ」2月11日(木・祝)午後3:30放送
・映画「春の雪」2月11日(木・祝)夜 6:00放送
・映画「クローズド・ノート」2月11日(木・祝)夜8:40放送
◆ミニ番組「映画「パレード」役者×役者」随時放送