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ノンフィクションW 闇を歩く 〜ダイアログ・イン・ザ・ダーク〜 WOWOWで放送




4月12日(月) 夜 10:00 WOWOWで放送  [HV]

 
「闇」がもたらすメッセージ、そして希望。
世界的な広がりをみせる“暗闇のエンターテインメント”に迫る!


 “見えないけど、見えてくる” 参加者の多くがそう語る話題のスポットがあります。昨年渋谷にオープンした「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。
直訳すると「暗闇の中の対話」というエンターテインメントです。その名の通り会場の中は真っ暗闇。自分の手のひらさえも見えません。
参加者は何人かと一つのグループを組み、約1時間ほどかけて闇の中を歩きます。そして、例えば水に触れたり、ビールを飲んだり、ブランコで遊んだり…時には冒険気分で吊り橋を渡ったりなど、日常の場面を体験。
視覚以外の感覚をフルに使って楽しむという趣向なのです。しかし、闇の中はそう簡単に歩けるはずもありません。そこで活躍するのが「アテンド」と呼ばれるスタッフ。一組に必ず一人が同行し、闇の中を導くのです。実は、アテンドスタッフは全員が視覚に障がいを持つ人たちで構成されています。普段から暗闇の中で暮らすアテンドにとって、ここは日常の延長に過ぎません。さらにアテンドとしての特別な訓練を受けているので、健常者が闇を楽しむための
ツボも心得ています。“見えないのに、見えてくる”。そんな不思議な感覚は、こうした仕掛けによって生まれるのです。

 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は1989年にドイツで始まりました。発案したのは、哲学者アンドレアス・ハイネッケ氏。闇の中は、健常者と障がいを持つ人たちの間にある壁を、取り除くことに有効なのではないか。そして、参加する人たちの間でも、身分や肩書きにとらわれない、本当のコミュニケーションを得られる場所ではないか。ハイネッケ氏のこうしたアイデアから始まった「ダイアログ」は、その後世界に広まり、これまで160都市600万人を動員。昨年春から日本でも長期開催が始まったのです。
 一切の視覚を奪われたとき、人間の心に、どんな変化が起きるのでしょうか?また、闇の中で共に過ごす人たちとの間に、どんな人間関係が生まれるのでしょうか?そして、視覚障がい者にとっての意味とは何なのでしょうか?
 番組では東京開催の準備段階から密着取材を敢行。アテンドたちの思いに迫ります。さらに、闇の中で覚える不思議な感覚を、脳科学の視点から検証。
その正体に迫ります。世界中を感動させる不思議なエンターテインメントの舞台裏を、どうぞお楽しみください。



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