【報道参考資料】中央アフリカ共和国・情勢レポート 協定署名後も続く戦闘
[14/08/11]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
首都バンギ沈静化の一方で、各地で続く対立
※本信は ユニセフ中央アフリカ事務所の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は http://bit.ly/V2RWQB でご覧いただけます
【2014年8月6日 バンギ(中央アフリカ共和国)発】
2014年7月の情勢レポートから、現地の状況とユニセフの活動をお伝えします。
■数字で見る概況
・影響を受けている子ども 230万人(OCHA 2014年5月13日)
・影響を受けている人 460万人(OHCA 2014年7月31日)
・支援を必要とする人 250万人(OHCA 2014年7月31日)
・国内避難民 52万7,000人(OHCA 2014年7月31日)
・国外へ避難した人 16万4,000人
(昨年12月以降、周辺4カ国:UNHCR 2014年7月25日)
・ユニセフ必要支援額(2014年) 8,100万米ドル
(約82億6,200万円 ※1米ドル=102円で換算)
・調達された資金額 3,100万米ドル
(全体の63%が不足/2014年7月31日時点)
■ハイライト
・7月29日、西部のウハム州Bagangafoにて、Boucaから来たアンチバラカが旧セレカを攻撃
約30人が殺害との報道、うち2人はMISCA(中央アフリカ国際支援ミッション)の兵士、
負傷者多数
これにより、1万2,000人から1万5,000人が避難したとみられる
・7月23日、コンゴ共和国のブラザビルで行われたフォーラムに、旧セレカとアンチバラカ
の代表も参加
暴力敵対協定に署名したものの、その後も武装勢力間の衝突が続いている
・7月7日〜8日、南部のワカ州のバンバリの避難所が旧セレカの攻撃を受け、27名が死亡、
35名が負傷
避難所にいた人たちは主にフランス軍部隊の敷地に移動
バンバリの治安はいくぶん回復し、人道支援活動も行えていたが、この一件で緊張が
高まり、自宅に戻れず
・7月に、西部のオンベラ・ムボコ州のYaloke、南西部のロバヤ州のBodaの現場視察を
実施
複数の支援機関による合同視察で、現地での支援活動をモニターし、子どもたちや
女性の状況を確認
・現在、ユニセフは手元資金の80%を活用しており、追加資金が調達されなければ、
女性や子どもへの支援継続が困難に
■ユニセフの主な取り組みによる成果(年間目標に対する達成率)
・急性栄養不良の5歳未満の子どもの84%に治療食による治療を実施、回復率は81%
・紛争の影響を受けている人の72%がトイレの利用が可能に
・性暴力を受けた人の71%が心と体のケアを受けた
・武装勢力から解放された子どもたちの64%と子どもたちの50%がレクレーションに
参加し、心のケアを受ける
・中央アフリカでは殺虫処理を施した蚊帳を全世帯で普及させることを目指しており、
バンギでは78%に配布
・5歳未満の子どもたちに88%に、はしかの予防接種を実施
・避難している3〜17歳の子どもたち24%が、安全な仮設学習スペースの利用が可能に
■情勢と人道支援ニーズ
・国内避難民52万7,000人のうち、バンギに10万2,000人(43カ所)が避難し、
うち3万7,400人が空港に
バンギ近郊では42万5,000人が避難
・国外へ逃れた人は、2013年12月以前を含めて累計39万9,530人
・バンギの7月の治安は、個別の事件を除いては、おおむね安定
・MISCAとEU軍の夜間パトロールにより、PK3とPK5の治安は大きく改善
・バンギ外では、国内数カ所で戦闘が起こり、首都へと避難する人も出ている
・7月7日〜8日に起きたバンバリでの戦闘後、少なくともトラック12台がバンギに
向かった
・ボダで5月中旬より始まった人道支援以降、包囲されていたイスラム教徒6,000人
の生活は改善
治安も回復してきており、ユニセフは引き続き、水と衛生、子どもの保護、栄養、
保健、教育などの支援を実施
・オンベラ・ムベコ州のYalokeでは、引き続き、包囲されている(イスラム系の)
フラニ族に支援を実施
栄養、保健、衛生習慣の普及と衛生用品、日用品などを提供
しかし、7月22日、MISCAがいたにもかかわらず、武装した男たちがキャンプに押し
入り、避難民から現金や携帯電話、ビニールシートなどを強奪
・UNHCRは、避難民たちに引き続き、カメルーンへの移送を希望するか意向を確認中
・Yalokeの避難民の多くは、中央アフリカに残ることを希望しており、今後、治安確保
のための取り組みが必要
・IOMによると、ウハム州のKaboとMoyon Sidoには、4月末にバンギを出て移動してきた
約40世帯(約200人)が到着、多くはフラニ族、徒歩でバンギを出発し、3カ月かけて
移動、ユニセフのチームが訪問
・大幅に遅れたが、国連スタッフと資材の保護をするMISCAのモロッコ部隊が7月中旬に
カガ・バンドロに到着
地域の治安安定と人道支援の実施の向上を期待
・ボサンゴアはアンチバラカが支配しており、一見平穏に、MISCAとフランス軍部隊の
パトロールも実施
しかし、BoucaとBatangafoでは、アンチバラカと旧セレカの戦闘が続き、アクセス
できず
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Linda Tom, ユニセフ・中央アフリカ事務所 広報官 Tel: +236 70550210,
ltom@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
※本信は ユニセフ中央アフリカ事務所の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は http://bit.ly/V2RWQB でご覧いただけます
【2014年8月6日 バンギ(中央アフリカ共和国)発】
2014年7月の情勢レポートから、現地の状況とユニセフの活動をお伝えします。
■数字で見る概況
・影響を受けている子ども 230万人(OCHA 2014年5月13日)
・影響を受けている人 460万人(OHCA 2014年7月31日)
・支援を必要とする人 250万人(OHCA 2014年7月31日)
・国内避難民 52万7,000人(OHCA 2014年7月31日)
・国外へ避難した人 16万4,000人
(昨年12月以降、周辺4カ国:UNHCR 2014年7月25日)
・ユニセフ必要支援額(2014年) 8,100万米ドル
(約82億6,200万円 ※1米ドル=102円で換算)
・調達された資金額 3,100万米ドル
(全体の63%が不足/2014年7月31日時点)
■ハイライト
・7月29日、西部のウハム州Bagangafoにて、Boucaから来たアンチバラカが旧セレカを攻撃
約30人が殺害との報道、うち2人はMISCA(中央アフリカ国際支援ミッション)の兵士、
負傷者多数
これにより、1万2,000人から1万5,000人が避難したとみられる
・7月23日、コンゴ共和国のブラザビルで行われたフォーラムに、旧セレカとアンチバラカ
の代表も参加
暴力敵対協定に署名したものの、その後も武装勢力間の衝突が続いている
・7月7日〜8日、南部のワカ州のバンバリの避難所が旧セレカの攻撃を受け、27名が死亡、
35名が負傷
避難所にいた人たちは主にフランス軍部隊の敷地に移動
バンバリの治安はいくぶん回復し、人道支援活動も行えていたが、この一件で緊張が
高まり、自宅に戻れず
・7月に、西部のオンベラ・ムボコ州のYaloke、南西部のロバヤ州のBodaの現場視察を
実施
複数の支援機関による合同視察で、現地での支援活動をモニターし、子どもたちや
女性の状況を確認
・現在、ユニセフは手元資金の80%を活用しており、追加資金が調達されなければ、
女性や子どもへの支援継続が困難に
■ユニセフの主な取り組みによる成果(年間目標に対する達成率)
・急性栄養不良の5歳未満の子どもの84%に治療食による治療を実施、回復率は81%
・紛争の影響を受けている人の72%がトイレの利用が可能に
・性暴力を受けた人の71%が心と体のケアを受けた
・武装勢力から解放された子どもたちの64%と子どもたちの50%がレクレーションに
参加し、心のケアを受ける
・中央アフリカでは殺虫処理を施した蚊帳を全世帯で普及させることを目指しており、
バンギでは78%に配布
・5歳未満の子どもたちに88%に、はしかの予防接種を実施
・避難している3〜17歳の子どもたち24%が、安全な仮設学習スペースの利用が可能に
■情勢と人道支援ニーズ
・国内避難民52万7,000人のうち、バンギに10万2,000人(43カ所)が避難し、
うち3万7,400人が空港に
バンギ近郊では42万5,000人が避難
・国外へ逃れた人は、2013年12月以前を含めて累計39万9,530人
・バンギの7月の治安は、個別の事件を除いては、おおむね安定
・MISCAとEU軍の夜間パトロールにより、PK3とPK5の治安は大きく改善
・バンギ外では、国内数カ所で戦闘が起こり、首都へと避難する人も出ている
・7月7日〜8日に起きたバンバリでの戦闘後、少なくともトラック12台がバンギに
向かった
・ボダで5月中旬より始まった人道支援以降、包囲されていたイスラム教徒6,000人
の生活は改善
治安も回復してきており、ユニセフは引き続き、水と衛生、子どもの保護、栄養、
保健、教育などの支援を実施
・オンベラ・ムベコ州のYalokeでは、引き続き、包囲されている(イスラム系の)
フラニ族に支援を実施
栄養、保健、衛生習慣の普及と衛生用品、日用品などを提供
しかし、7月22日、MISCAがいたにもかかわらず、武装した男たちがキャンプに押し
入り、避難民から現金や携帯電話、ビニールシートなどを強奪
・UNHCRは、避難民たちに引き続き、カメルーンへの移送を希望するか意向を確認中
・Yalokeの避難民の多くは、中央アフリカに残ることを希望しており、今後、治安確保
のための取り組みが必要
・IOMによると、ウハム州のKaboとMoyon Sidoには、4月末にバンギを出て移動してきた
約40世帯(約200人)が到着、多くはフラニ族、徒歩でバンギを出発し、3カ月かけて
移動、ユニセフのチームが訪問
・大幅に遅れたが、国連スタッフと資材の保護をするMISCAのモロッコ部隊が7月中旬に
カガ・バンドロに到着
地域の治安安定と人道支援の実施の向上を期待
・ボサンゴアはアンチバラカが支配しており、一見平穏に、MISCAとフランス軍部隊の
パトロールも実施
しかし、BoucaとBatangafoでは、アンチバラカと旧セレカの戦闘が続き、アクセス
できず
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Linda Tom, ユニセフ・中央アフリカ事務所 広報官 Tel: +236 70550210,
ltom@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)










SEO関連




