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【フローレンス】保育園での「こども食堂」が地域子育て家庭支援への高い効果を実証

〜実施事業者及び利用者アンケート調査結果報告・今年度も助成先団体を7月10日まで募集!〜

認定NPO法人フローレンス(東京・千代田区 代表理事:赤坂緑)は、2023年度にこども家庭庁補助事業「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」を受託し、全国で保育園こども食堂等を実施する団体への助成事業を実施しました。
実施期間終了後、「保育園こども食堂」に関するアンケート調査を行い、その結果、多くの家庭が食支援活動を通じて経済的・精神的な負担の軽減を実感していることが明らかになり、「保育園こども食堂」が地域子育て家庭支援への高い効果を上げることが実証されました。また「保育園が身近な居場所・相談先となった」と利用者からの支持や、要支援家庭の対応も行うことができました。
今年度もこども家庭庁補助事業「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」を受託、「保育園こども食堂等を起点とした食支援事業実施団体への助成事業」を実施いたします。本事業に取り組んでいただける団体を広く募集します。




[画像1: https://prtimes.jp/i/28029/337/resize/d28029-337-99890ff6926af0260de4-2.png ]

フローレンスは、2019年度に仙台のおうち保育園(小規模保育園)内でこども食堂を開始。「保育園こども食堂」と名づけました。この活動を通して、保育園に通う家庭のみならず、保育園を地域の親子に開くことで、孤独や困難を抱える家庭とつながり、相談に応じたり支援をすることができるようになり、保育園の新たな役割の1つとして、大きな手ごたえを感じています。

昨年度、自園での事業実施や国や自治体への政策提言だけでなく、全国に「保育園こども食堂」及び「保育園等を起点とした食支援活動」の仲間を拡げるべく、こども家庭庁補助事業「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」を受託し、全国で保育園こども食堂等を実施する団体への助成事業を実施しました。多くの方がこの助成事業にエントリーし、全国で100を超える事例が集まりました。

フローレンスでは、この「保育園こども食堂等を起点とした食支援事業」を行う事業者を対象にアンケートを実施。助成を通じた活動の現状や利用者に対しての効果やニーズを詳細に調査しました。また、食支援活動の実施団体を経由して、利用者にもアンケートを依頼しました。食支援事業を利用している家庭のニーズや家庭状況を明らかにし、事業者・利用者双方からのアンケートを元に、今後の保育園多機能化の可能性を探りました。

調査結果の概要 


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/28029/table/337_1_b14148227ecd4adf10aee99b931451cc.jpg ]


1.実施事業者の95%が「地域の子育て家庭の支援ができた」と実感
・実施事業者の95%が、保育園こども食堂を通じて地域の子育て家庭の支援ができたと感じており、利用者アンケートでも育児支援への高い効果が認められました。
・利用者からは、保育園が「身近な居場所・相談先」として評価されています。特に、離乳食や食育に関するアドバイスが好評で、親子がリラックスして食事を楽しむ機会が増えたとの声が多く寄せられています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28029/337/resize/d28029-337-467050fba136fe0ddffa-1.png ]


2.実施事業者の76%で要支援家庭への対応が発生
・助成事業を活用した中で、76.4%の実施事業者が要支援家庭への対応を行っており、ひとり親家庭や経済的困窮家庭への支援が効果的に行われています。
・継続的な利用の案内や個別面談、行政への連絡など、具体的な支援活動が報告されています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28029/337/resize/d28029-337-4e2ad469290f8c2fb0e0-2.png ]


3.「保育園こども食堂」実施事業者の約7割が次年度も継続意向
・約70%の団体が、次年度も継続して活動を実施する意向を示しています。継続の理由としては、まだ支援が行き届いていない家庭を救い上げることが挙げられています。
・保育園の認知度向上やスタッフのモチベーション向上に寄与しているとの声も寄せられました。

4.事業継続の課題:事務作業や人員配置
・一方で、継続しないまたは未定と回答した事業者の多くが「事務作業の負担」や「人員配置の負担」を理由に挙げています。

利用者からの声


・「保育士などの専門家にちょっとした悩みや相談ができる場所がない」
・「1人の時間がない。特に0歳児を抱えていると気軽に話せるママ友もいない」
・「ワンオペ育児で夕飯の支度に時間がかかるため、こども食堂の利用が増えた」
・「物価高騰の影響で生活が苦しい。こどもの居場所が少なくなった」

これらの声などから、保育園こども食堂が子育て家庭の悩みを軽減し、地域全体での支援体制を強化する役割を果たしていることが明らかになりました。

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/28029/table/337_2_33f525b423a2f12a4ed91c10c818850f.jpg ]


今年度も助成事業を実施 助成先団体を7/1から募集


今年度も、こども家庭庁補助事業「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」を受託したことを受け、これを原資として「保育園こども食堂等を起点とした食支援事業実施団体への助成事業」を実施いたします。

[表3: https://prtimes.jp/data/corp/28029/table/337_3_6e58f6c755c60c169ea90d051cc18aa4.jpg ]


本事業の説明会を下記日程にて開催いたします。助成事業の詳細は説明会にてご確認ください。
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/28029/table/337_4_4e676818166d508a515347c23fa43152.jpg ]


保育園こども食堂を始めとした<保育所等を起点とした食支援事業>の意義や目的を理解し、ひとり親家庭を始めとした、困難を抱える家庭への支援に継続的に取り組んでいただける団体を広く募集いたします。家庭とのコミュニケーションや地域の関係機関との連携など、より効果的な事業の提案に期待しています。みなさまのご応募をお待ちしています。

フローレンスは、今年度もこの助成事業を通じて、「保育園こども食堂」が地域とつながる食支援活動の新たな一歩として全国での取り組みを継続し、より多くの家庭が安心して子育てを行える環境を提供していきます。

認定NPO法人フローレンスについて


こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは未来を担うこどもたちを社会で育むために、事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、社会課題解決と価値創造をおこなう国内最大規模のNPO法人です。

日本初の訪問型・共済型病児保育事業団体として2004年に設立し、ひとり親支援とこどもの貧困防止、こどもの虐待や親子の孤立防止、障害児家庭支援など、日本のこども・子育ての領域で総合的な活動をおこなっています。
2015年度に「小規模認可保育所」として国策化された「おうち保育園」をはじめとする保育事業、障害児家庭に保育や支援を届ける「フローレンスの障害児保育・支援」、こどもの虐待問題解決のため「フローレンスのにんしん相談・赤ちゃん縁組」、子どもの貧困を解決する「こども宅食」などの取り組みを全国に広め、たくさんの仲間と共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくることを目指しています。

?フローレンスコーポレートサイトURL: https://florence.or.jp/
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