モズリーvsメイウェザー、究極のスピード対決!パッキャオとの“決勝戦”に駒を進めるのは?…世界プロボクシング
[10/04/30]
提供元:PRTIMES
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WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
シェーン・モズリーvsフロイド・メイウェザー
日本時間5月2日(日)に、群雄割拠のウェルター級戦線注目のビッグマッチ、シェーン・モズリー(アメリカ)vsフロイド・メイウェザー(アメリカ)の試合がアメリカ・ラスベガスで行われる。
当初、モズリーは1月にWBCチャンピオンのアンドレ・ベルト(アメリカ)と対戦するはずだったが、ベルトの両親の出身国ハイチが大地震に見舞われたため試合はキャンセルに。一方のメイウェザーは3月にWBOチャンピオンのマニー・パッキャオ(フィリピン)とのドリームマッチを計画していたが、ドーピング方法を巡って頓挫。結局、5階級制覇者同士の対決は流れてしまった。こうした経緯があって実現することになったのが今回の一戦だ。
試合はモズリーが保持するWBAウェルター級の“スーパー・タイトル”の防衛戦として挙行される。しかし、メイウェザーは勝ってもタイトル所持を拒んでいるため、モズリーが勝った場合のみ防衛が認められ、メイウェザーが勝った場合はタイトルは空位となることが確認されている。
多くのファンや関係者にとってタイトルの移動があるかどうかは大きな問題ではないだろう。純粋にどちらが強いのか、どちらが速いのか、その点に興味は集中するはずだ。
「私がベスト・ファイターだということを証明したい。そのチャンスがやっと巡ってきた。メイ(5月)ファースト(1日)は、メイ(メイウェザー)にファースト(最初)の黒星が記録される日だ。彼は負けて引退することになるはずだ」
38歳のモズリーは5歳下の5階級制覇者をそう皮肉っている。もちろんメイウェザーも黙ってはいない。
「シェーン(モズリー)が優れた選手であることは認めるが、彼は過去に5度も負けているじゃないか。誰が最強かは試合を見れば分かるさ。世界で最も優れたボクサーは私だ」
両者の共通項として、ボクシングの根幹を成すものがスピードである点が挙げられる。しかし、モズリーのボクシングがパワーを伴った攻撃型であるのに対し、メイウェザーのボクシングは防御面や反射において際立った速さを示すという点で相違を見てとることができる。コンビネーションの回転スピードと破壊力でモズリー、創造性やフェイントを含めた自在さと防御面でメイウェザーが勝るといえよう。
4月上旬まで賭け率は17対5でメイウェザー有利と出ていたが、中旬になって9対2に差が広がった。
モズリーがこの予想を引っくり返すには、鋭い踏み込みスピードが必要となりそうだ。相手の打ち出しのタイミングに合わせて踏み込めればパワーや体格差が生きてくるはずだ。
逆にメイウェザーの左ジャブと肩から直線的に繰り出される右ストレートに対応が遅れるようだとモズリーの勝機は萎んでしまうだろう。距離とタイミングをつかめず後手に回ったときの心許なさは、過去のバーノン・フォレスト(アメリカ)戦やロナルド・ライト(アメリカ)戦で暴露されているとおりだ。
勝敗を占ううえで不確定要素となっているのが、両者のブランクだ。モズリーは昨年1月から約1年3ヶ月、メイウェザーは昨年9月のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦前に1年9ヶ月の空白期間がある。体格で劣るマルケスには完勝したが、体の分厚いモズリーが相手となると自在にコントロールしきれるかどうか疑問だ。両者のコンディション、スタミナなども勝敗を左右する要素になる可能性がある。
メイウェザーが判定でパッキャオとの“決勝戦”に駒を進めるという見方が大勢を占めているが、モズリーのパワーがそんな予想を打ち砕く可能性も十分ある。メイウェザー有利は動かせないが、私的オッズは3対2といったところだが・・・
この試合の模様は、5月2日(日)午前11時よりWOWOWにてハイビジョン生中継で放送する。
Written by ボクシングライター原功
※シェーン・モズリー(WBA世界ウェルター級チャンピオン 38歳)
1993年2月 プロデビュー
1997年8月 IBF世界ライト級タイトル獲得
2000年6月 WBC世界ウェルター級タイトル獲得(防衛計3度)
2003年9月 WBA・WBC世界S・ウェルター級タイトル獲得(防衛計0度)
2007年2月 WBC暫定世界ウェルター級タイトル獲得(のちに剥奪)
2009年1月 WBA世界ウェルター級タイトル獲得
戦績:52戦46勝39KO5敗1無効試合
※フロイド・メイウェザー(元5階級制覇チャンピオン 33歳)
1996年10月 アトランタ五輪フェザー級銅メダル獲得後、プロデビュー
1998年〜2006年 S・フェザー級からウェルター級までの4階級で世界タイトルを獲得
2007年5月 オスカー・デラ・ホーヤに12回判定勝ちを収め、WBC世界S・ウェルター
級タイトル獲得 (5階級制覇達成)
2009年9月 1年9ヶ月ぶりにリングにカムバック、ファン・マヌエル・マルケスに12回
判定勝ち
戦績:40戦全勝25KO
シェーン・モズリーvsフロイド・メイウェザー
日本時間5月2日(日)に、群雄割拠のウェルター級戦線注目のビッグマッチ、シェーン・モズリー(アメリカ)vsフロイド・メイウェザー(アメリカ)の試合がアメリカ・ラスベガスで行われる。
当初、モズリーは1月にWBCチャンピオンのアンドレ・ベルト(アメリカ)と対戦するはずだったが、ベルトの両親の出身国ハイチが大地震に見舞われたため試合はキャンセルに。一方のメイウェザーは3月にWBOチャンピオンのマニー・パッキャオ(フィリピン)とのドリームマッチを計画していたが、ドーピング方法を巡って頓挫。結局、5階級制覇者同士の対決は流れてしまった。こうした経緯があって実現することになったのが今回の一戦だ。
試合はモズリーが保持するWBAウェルター級の“スーパー・タイトル”の防衛戦として挙行される。しかし、メイウェザーは勝ってもタイトル所持を拒んでいるため、モズリーが勝った場合のみ防衛が認められ、メイウェザーが勝った場合はタイトルは空位となることが確認されている。
多くのファンや関係者にとってタイトルの移動があるかどうかは大きな問題ではないだろう。純粋にどちらが強いのか、どちらが速いのか、その点に興味は集中するはずだ。
「私がベスト・ファイターだということを証明したい。そのチャンスがやっと巡ってきた。メイ(5月)ファースト(1日)は、メイ(メイウェザー)にファースト(最初)の黒星が記録される日だ。彼は負けて引退することになるはずだ」
38歳のモズリーは5歳下の5階級制覇者をそう皮肉っている。もちろんメイウェザーも黙ってはいない。
「シェーン(モズリー)が優れた選手であることは認めるが、彼は過去に5度も負けているじゃないか。誰が最強かは試合を見れば分かるさ。世界で最も優れたボクサーは私だ」
両者の共通項として、ボクシングの根幹を成すものがスピードである点が挙げられる。しかし、モズリーのボクシングがパワーを伴った攻撃型であるのに対し、メイウェザーのボクシングは防御面や反射において際立った速さを示すという点で相違を見てとることができる。コンビネーションの回転スピードと破壊力でモズリー、創造性やフェイントを含めた自在さと防御面でメイウェザーが勝るといえよう。
4月上旬まで賭け率は17対5でメイウェザー有利と出ていたが、中旬になって9対2に差が広がった。
モズリーがこの予想を引っくり返すには、鋭い踏み込みスピードが必要となりそうだ。相手の打ち出しのタイミングに合わせて踏み込めればパワーや体格差が生きてくるはずだ。
逆にメイウェザーの左ジャブと肩から直線的に繰り出される右ストレートに対応が遅れるようだとモズリーの勝機は萎んでしまうだろう。距離とタイミングをつかめず後手に回ったときの心許なさは、過去のバーノン・フォレスト(アメリカ)戦やロナルド・ライト(アメリカ)戦で暴露されているとおりだ。
勝敗を占ううえで不確定要素となっているのが、両者のブランクだ。モズリーは昨年1月から約1年3ヶ月、メイウェザーは昨年9月のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦前に1年9ヶ月の空白期間がある。体格で劣るマルケスには完勝したが、体の分厚いモズリーが相手となると自在にコントロールしきれるかどうか疑問だ。両者のコンディション、スタミナなども勝敗を左右する要素になる可能性がある。
メイウェザーが判定でパッキャオとの“決勝戦”に駒を進めるという見方が大勢を占めているが、モズリーのパワーがそんな予想を打ち砕く可能性も十分ある。メイウェザー有利は動かせないが、私的オッズは3対2といったところだが・・・
この試合の模様は、5月2日(日)午前11時よりWOWOWにてハイビジョン生中継で放送する。
Written by ボクシングライター原功
※シェーン・モズリー(WBA世界ウェルター級チャンピオン 38歳)
1993年2月 プロデビュー
1997年8月 IBF世界ライト級タイトル獲得
2000年6月 WBC世界ウェルター級タイトル獲得(防衛計3度)
2003年9月 WBA・WBC世界S・ウェルター級タイトル獲得(防衛計0度)
2007年2月 WBC暫定世界ウェルター級タイトル獲得(のちに剥奪)
2009年1月 WBA世界ウェルター級タイトル獲得
戦績:52戦46勝39KO5敗1無効試合
※フロイド・メイウェザー(元5階級制覇チャンピオン 33歳)
1996年10月 アトランタ五輪フェザー級銅メダル獲得後、プロデビュー
1998年〜2006年 S・フェザー級からウェルター級までの4階級で世界タイトルを獲得
2007年5月 オスカー・デラ・ホーヤに12回判定勝ちを収め、WBC世界S・ウェルター
級タイトル獲得 (5階級制覇達成)
2009年9月 1年9ヶ月ぶりにリングにカムバック、ファン・マヌエル・マルケスに12回
判定勝ち
戦績:40戦全勝25KO