トーキョーアーツアンドスペース レジデンス 2022 成果発表展「水路から柔い空へ」7/9より開催!
[22/07/01]
提供元:PRTIMES
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国内外のクリエーターたちによる、新しい日常における滞在制作の成果発表展
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデ
ンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、ヴィジュアル・アート、デザイン、キュレーションなどさまざまな
分野で活動するクリエーターたちへ滞在制作の機会を提供しています。
新型コロナウイルスと向き合うことに人々も順応しはじめた 2021年は、縮小した規模ではあるものの、TOKAS
のレジデンス・プログラムも活動を再開しました。TOKASレジデンシーでは2名の日本人アーティストが滞在制
作を行い、昨年に続きベルリンとのオンライン・レジデンスも実施しました。また、約1年ぶりにアーティストを海
外に派遣することもできました。
本展では2021年度にレジデンス・プログラムに参加した4名のアーティストによる成果を紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-8bc1bc8de1bb7102e69e-0.jpg ]
? 展覧会概要 ※新型コロナウイルス感染症対策のため、変更となる場合があります。
会期:2022年7月9日(土)〜8月14日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
開館時間:11:00 - 19:00(最終入場は30分前まで)
休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日(火)
入場料:無料
クリエーター:上村洋一、黒田大スケ、前谷開、ルーベン・デルス
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
提携都市/機関:ベルリン市(ドイツ、ベルリン)、HIAP [ヘルシンキ・インターナショナル・アーティスト・プログラム]、フィンランド文化財団(フィンランド、ヘルシンキ)
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2022/20220709-7099.html
? 展覧会について
今回レジデンス成果展に参加する4名のうち3名は、東京都墨田区のTOKASレジデンシーで滞在制作を行いました。新型コロナウイルスの影響が依然残る2021年は、海外からの参加者はほとんど居らず、黒田と前谷はほぼ一人で滞在期間を終えました。例年であれば滞在アーティストたちが交流し生活していた場はひっそりとし、彼らはその静けさの中、自身の身体や意識/無意識と向き合い続け、東京の街でのリサーチを進めました。
TOKASレジデンシーのすぐ横には人工河川である竪川が流れています。隅田川から東西に走るこの川は、その上を覆う首都高小松川線の高架によって、全体的に薄暗い印象を漂わせています。彼らはこの運河を日常的に見つめ、そこに都市の空白や虚無を見出し、何らかの気配を掴み取ろうとしました。
デルスは2021年秋に、ベルリンからオンライン・レジデンスで参加し、TOKASスタッフが協働して採取した近隣 の音や風景のイメージを用いて、作品制作に取り組みました。本展覧会に合わせて改めてTOKASレジデンシーに滞在し、外廊下から首都高と川を臨む建物の一室で、東京での新たな発見を新作に表します。
一方、ヘルシンキに渡航した上村は現地での交流やリサーチを行い、北欧ならではの針葉樹の森や苔、冬の日照時間の短さ、環境に対する意識が高い生活習慣から、日本の都市部とは異なる落ち着いた空気を体感しました。特に、緯度の高さから感じる光の淡さや空の低さ、それらが風景と交わることで現れる優しい色合いが印象的であったといいます。
本展では、彼らがそれぞれの滞在制作を発展させたインスタレーションを発表します。都市計画において整備され、やがて地下に潜った水路の上で、また、手が届きそうな柔らかな空の下で、彼らが掴み取った空気や気配を作品から感じていただけるでしょう。
? 参加クリエーター
上村洋一|KAMIMURA Yoichi
[画像2: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-394e3c89b229f3170c04-1.jpg ]
上村は、視覚や聴覚から風景を知覚する方法を探り、フィールド・レコーディングをはじめとするさまざまなメディアで表現しています。本展では、フィンランドでの滞在中、光や色、音などから得た抽象的で感覚的な体験を、サウンドやドローイングなどを用いて、サウンド・インスタレーションの形式で発表します。
【プロフィール】
千葉県を拠点に活動。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な展覧会に「RADIO DU VIVANT」(フランス国立自然史博物館・パリ植物園、2022)、「From Seeing to Acting」(Looiersgracht 60、アムステルダム、2021)、「Lands and the Beyond|大地の声をたどる」(ポーラ ミュージアム アネックス、東京、2021)など。
黒田大スケ|KURODA Daisuke
[画像3: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-f6f6eb7288c0d6553676-6.jpg ]
歴史、環境、身体の関係性から、不可視の「幽霊」のような存在に形を与えること主題に制作を行う黒田。東京の公共彫刻と、戦後実際にあったマッカーサー像建造計画についてリサーチをする傍ら、コロナ禍において、ほぼ自身一人のみでレジデンスに滞在していたという環境を重ね合わすことで、あり得たかもしれない架空の「誰か」との対話をインスタレーションで表します。
【プロフィール】
大阪府を拠点に活動。2013年広島市立大学大学院博士後期課程修了。 主な展覧会に「未然のライシテ、どげざの目線」(京都芸術センター、2021)、「本のキリヌキ」(瑞雲庵、京都、 2020)、「ハイパーゴースト・スカルプチャー」(Kanzan Gallery、東京、2019)など。「国際芸術祭『あいち 2022』」参加予定。
前谷 開|MAETANI Kai
[画像4: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-a5119089d8f8d91824ae-4.jpg ]
自身の行為を変換し、確認するための手法として、主に写真を用いた表現を行う前谷は、東京を流れる川や水路を都市の空白地点と見なし、リサーチを進めました。本展では、映像作品やセルフ・ポートレートなどの写真作品から、風景と身体の関係を探求しています。
【プロフィール】
神奈川県を拠点に活動。2013年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院芸術研究科表現専攻修了。主な展覧会に「Scape」(FINCH ARTS、京都、2022)、山中suplex「血の塩/Salt of the Blood」(LEESAYA、東京、2021)など。
ルーベン・デルス|Rubén D’HERS
[画像5: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-d9e75d93ab68d4778756-5.jpg ]
サウンド・インスタレーションと音楽が交差する活動を行うデルスは、意図的/非意図的に関わらず、頭に浮かぶ音のイメージや、音楽的幻聴について探求しました。 本展ではオンライン・レジデンス期間中にベルリンで制作したサウンド・スカルプチャーやペインティングをさらに発展させ、2022年6月からの東京滞在中に収集したオブジェクトを追加しながら、新たな作品を制作します。
【プロフィール】
ベルリンを拠点に活動。2016年ベルリン芸術大学大学院(Sound Studies)修了。主な展覧会に「A Garden of Forking Paths – Finale 4(MaerzMusik)」(SAVVY Contemporary、ベルリン、2022)、「Plural Domains」(ハーン美術館、ゲインズビル、アメリカ、2021)、「Resonanz & Resilienz」(Sehsaal、ウィーン、2021)など。
? 関連イベント ※予約制
アーティスト・トーク1
日時:7月9日(土)15:00 - 16:00
出演:上村洋一、黒田大スケ
アーティスト・トーク2
日時:7月23日(土)15:00 - 16:00
出演:前谷 開、ルーベン・デルス
※日英逐次通訳付き
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデ
ンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、ヴィジュアル・アート、デザイン、キュレーションなどさまざまな
分野で活動するクリエーターたちへ滞在制作の機会を提供しています。
新型コロナウイルスと向き合うことに人々も順応しはじめた 2021年は、縮小した規模ではあるものの、TOKAS
のレジデンス・プログラムも活動を再開しました。TOKASレジデンシーでは2名の日本人アーティストが滞在制
作を行い、昨年に続きベルリンとのオンライン・レジデンスも実施しました。また、約1年ぶりにアーティストを海
外に派遣することもできました。
本展では2021年度にレジデンス・プログラムに参加した4名のアーティストによる成果を紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-8bc1bc8de1bb7102e69e-0.jpg ]
? 展覧会概要 ※新型コロナウイルス感染症対策のため、変更となる場合があります。
会期:2022年7月9日(土)〜8月14日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
開館時間:11:00 - 19:00(最終入場は30分前まで)
休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日(火)
入場料:無料
クリエーター:上村洋一、黒田大スケ、前谷開、ルーベン・デルス
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
提携都市/機関:ベルリン市(ドイツ、ベルリン)、HIAP [ヘルシンキ・インターナショナル・アーティスト・プログラム]、フィンランド文化財団(フィンランド、ヘルシンキ)
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2022/20220709-7099.html
? 展覧会について
今回レジデンス成果展に参加する4名のうち3名は、東京都墨田区のTOKASレジデンシーで滞在制作を行いました。新型コロナウイルスの影響が依然残る2021年は、海外からの参加者はほとんど居らず、黒田と前谷はほぼ一人で滞在期間を終えました。例年であれば滞在アーティストたちが交流し生活していた場はひっそりとし、彼らはその静けさの中、自身の身体や意識/無意識と向き合い続け、東京の街でのリサーチを進めました。
TOKASレジデンシーのすぐ横には人工河川である竪川が流れています。隅田川から東西に走るこの川は、その上を覆う首都高小松川線の高架によって、全体的に薄暗い印象を漂わせています。彼らはこの運河を日常的に見つめ、そこに都市の空白や虚無を見出し、何らかの気配を掴み取ろうとしました。
デルスは2021年秋に、ベルリンからオンライン・レジデンスで参加し、TOKASスタッフが協働して採取した近隣 の音や風景のイメージを用いて、作品制作に取り組みました。本展覧会に合わせて改めてTOKASレジデンシーに滞在し、外廊下から首都高と川を臨む建物の一室で、東京での新たな発見を新作に表します。
一方、ヘルシンキに渡航した上村は現地での交流やリサーチを行い、北欧ならではの針葉樹の森や苔、冬の日照時間の短さ、環境に対する意識が高い生活習慣から、日本の都市部とは異なる落ち着いた空気を体感しました。特に、緯度の高さから感じる光の淡さや空の低さ、それらが風景と交わることで現れる優しい色合いが印象的であったといいます。
本展では、彼らがそれぞれの滞在制作を発展させたインスタレーションを発表します。都市計画において整備され、やがて地下に潜った水路の上で、また、手が届きそうな柔らかな空の下で、彼らが掴み取った空気や気配を作品から感じていただけるでしょう。
? 参加クリエーター
上村洋一|KAMIMURA Yoichi
[画像2: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-394e3c89b229f3170c04-1.jpg ]
上村は、視覚や聴覚から風景を知覚する方法を探り、フィールド・レコーディングをはじめとするさまざまなメディアで表現しています。本展では、フィンランドでの滞在中、光や色、音などから得た抽象的で感覚的な体験を、サウンドやドローイングなどを用いて、サウンド・インスタレーションの形式で発表します。
【プロフィール】
千葉県を拠点に活動。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な展覧会に「RADIO DU VIVANT」(フランス国立自然史博物館・パリ植物園、2022)、「From Seeing to Acting」(Looiersgracht 60、アムステルダム、2021)、「Lands and the Beyond|大地の声をたどる」(ポーラ ミュージアム アネックス、東京、2021)など。
黒田大スケ|KURODA Daisuke
[画像3: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-f6f6eb7288c0d6553676-6.jpg ]
歴史、環境、身体の関係性から、不可視の「幽霊」のような存在に形を与えること主題に制作を行う黒田。東京の公共彫刻と、戦後実際にあったマッカーサー像建造計画についてリサーチをする傍ら、コロナ禍において、ほぼ自身一人のみでレジデンスに滞在していたという環境を重ね合わすことで、あり得たかもしれない架空の「誰か」との対話をインスタレーションで表します。
【プロフィール】
大阪府を拠点に活動。2013年広島市立大学大学院博士後期課程修了。 主な展覧会に「未然のライシテ、どげざの目線」(京都芸術センター、2021)、「本のキリヌキ」(瑞雲庵、京都、 2020)、「ハイパーゴースト・スカルプチャー」(Kanzan Gallery、東京、2019)など。「国際芸術祭『あいち 2022』」参加予定。
前谷 開|MAETANI Kai
[画像4: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-a5119089d8f8d91824ae-4.jpg ]
自身の行為を変換し、確認するための手法として、主に写真を用いた表現を行う前谷は、東京を流れる川や水路を都市の空白地点と見なし、リサーチを進めました。本展では、映像作品やセルフ・ポートレートなどの写真作品から、風景と身体の関係を探求しています。
【プロフィール】
神奈川県を拠点に活動。2013年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院芸術研究科表現専攻修了。主な展覧会に「Scape」(FINCH ARTS、京都、2022)、山中suplex「血の塩/Salt of the Blood」(LEESAYA、東京、2021)など。
ルーベン・デルス|Rubén D’HERS
[画像5: https://prtimes.jp/i/38211/373/resize/d38211-373-d9e75d93ab68d4778756-5.jpg ]
サウンド・インスタレーションと音楽が交差する活動を行うデルスは、意図的/非意図的に関わらず、頭に浮かぶ音のイメージや、音楽的幻聴について探求しました。 本展ではオンライン・レジデンス期間中にベルリンで制作したサウンド・スカルプチャーやペインティングをさらに発展させ、2022年6月からの東京滞在中に収集したオブジェクトを追加しながら、新たな作品を制作します。
【プロフィール】
ベルリンを拠点に活動。2016年ベルリン芸術大学大学院(Sound Studies)修了。主な展覧会に「A Garden of Forking Paths – Finale 4(MaerzMusik)」(SAVVY Contemporary、ベルリン、2022)、「Plural Domains」(ハーン美術館、ゲインズビル、アメリカ、2021)、「Resonanz & Resilienz」(Sehsaal、ウィーン、2021)など。
? 関連イベント ※予約制
アーティスト・トーク1
日時:7月9日(土)15:00 - 16:00
出演:上村洋一、黒田大スケ
アーティスト・トーク2
日時:7月23日(土)15:00 - 16:00
出演:前谷 開、ルーベン・デルス
※日英逐次通訳付き