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ますます面白くなるライトヘビー級！


５月２９日（日本時間３０日）、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催されるＵＦＣ１１４（ＷＯＷＯＷで日本時間５月３０日(日)午後５：３０放送）で、ライトヘビー級のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンとラシャード・エバンスが激突する。ランペイジとエバンスの試合は「今年最大の遺恨マッチ」と呼ばれる一戦だ。
遺恨の発端は昨年３月のＵＦＣ９６にさかのぼる。同大会でキース・ジャーディンを破ったランペイジは、エバンスの持つベルトへの挑戦権をゲット。試合後オクタゴンでインタビューを受けている最中に王者エバンスが割り込み、両者の激しい舌戦が繰り広げられた。ランペイジが「お前をＫＯしてやる」と言えば、エバンスは「お前のパンチなんか効かない。先に一発殴らせてやるぜ」と応じ、バチバチと憎しみの火花が散ったのである。だがその後、ランペイジが顎の腱を負傷していることが判明、代わりにリョートが王座に挑戦し、エバンスをＫＯしてベルトを奪取してしまった。
これでランペイジvsエバンスのタイトル戦は宙に浮いたものの、両者は「ＵＦＣ登竜門ジ・アルティメット・ファイター　ヘビー級バトル」でコーチを務めることになった。番組収録中、敵対チームのコーチ同士として、両者の憎しみはさらにヒートアップ。憎いエバンスを倒すため、ランペイジはイギリスのウルフズ・レア（狼の巣）ジムで、エバンスと対戦経験のあるマイケル・ビスピンや、ミルコを倒したヘビー級ファイターのシェイク・コンゴらと猛特訓。「格闘技を始めて以来、最高に燃えてるぜ。調子も過去最高だ。ラシャードよ、覚悟しておけ!」と豪語。
一方のエバンスも、ランペイジと戦ったジャーディンをはじめ、パウンド・フォー・パウンドＮｏ．１の呼び声高いウェルター級王者ジョルジュ・サン・ピエールや、元パンクラス王者ネイサン・マーコート、そして７月にヘビー級正王者ブロック・レスナーと王座統一戦を行なう暫定王者シェイン・カーウィンらと猛特訓している。
ヴァンダレイ・シウバを一撃ＫＯしたランペイジと、ランペイジを破ったフォーレスト・グリフィンをＴＫＯしたエバンス。憎悪に燃える２人の対決はＫＯ決着必至だ。その先にはショーグンとのタイトル戦も待っている。ＵＦＣライトヘビー級戦線は、今、最高に熱く燃えている！
（文：稲垣　收）


◆◇◆　ＷＯＷＯＷ番組情報　◆◇◆

★「ＵＦＣ　-究極格闘技-　ＵＦＣ１１４　ＲＡＭＰＡＧＥ vs ＥＶＡＮＳ」　
　　５月３０日（日）午後５：３０

　　＜主な対戦カード＞
　　ライトヘビー級：クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs ラシャード・エバンス

★「ＵＦＣ　-究極格闘技-　ＵＦＣ１１５　ＬＩＤＤＥＬＬ vs ＦＲＡＮＫＬＩＮ」　
　　６月１３日（日）夜１０：４０

　　＜主な対戦カード＞
　　ライトヘビー級：チャック・リデル vs リッチ・フランクリン
　　ヘビー級：ミルコ・クロコップ vs パット・バリー

★「ＵＦＣ登竜門　ジ・アルティメット・ファイター　ヘビー級バトル」
　　毎週月曜深夜帯放送