ヘビー級に君臨するクリチコ兄弟の兄ビタリ、4度目の防衛戦をWOWOWで放送!…世界プロボクシング
[10/05/27]
提供元:PRTIMES
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WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ビタリ・クリチコvsアルバート・ソスノウスキー
日本時間5月30日(日)、ヘビー級に君臨するクリチコ兄弟の兄ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の4度目の防衛戦がドイツ・ゲルゼンキルヒェンで行われる(5月31日(月)夜8時よりWOWOWで放送)。挑戦者は番狂わせを狙うポーランドのアルバート・ソスノウスキーだ。
クリチコは膝の故障が癒えた08年10月に戦線復帰。いきなりサミュエル・ピーター(ナイジェリア/アメリカ)を屠ってWBCの頂点に返り咲くと、ファン・カルロス・ゴメス(キューバ/ドイツ)を9回TKO、クリス・アレオーラ(アメリカ)を10回終了TKOで下し、昨年12月にはケビン・ジョンソン(アメリカ)を一方的な判定で退けている。
7月に39歳になるが、顕著な衰えは見られない。以前のような右強打に頼ったボクシングから、丹念に左ジャブを突いてリスクを低く抑えたうえで勝負に出る堅実なボクシングに変わりつつあり、むしろ総合力はアップしている印象さえ与える。身長202センチ、リーチ203センチの巨人、しかも超ド級の強打者に慎重に構えられたのでは、相手は攻略の糸口を捜すことが極めて困難になってしまう。現に前出の4選手は、まったくチャンスをつかめずに軍門に下っているのである。
今回も圧倒的有利の声が多いが、クリチコ自身は「ソスノウスキーは経験が豊富で、速くてタフな相手」と自らを戒めている。
そのソスノウスキーはポーランド出身の31歳。ダリウス・ミハエルゾウスキー(元L・ヘビー級&クルーザー級王者)やトーマス・アダメク(元L・ヘビー級&クルーザー級王者 ※現ヘビー級)のように、国外に活躍の場を求めるポーランド選手が多いなか、ソスノウスキーは地元の「ポーリッシュ・ボクシング・プロモーション」と契約を結んで自国をベースに、イギリスやドイツ、アメリカなどを転戦しながら地道に活動を続けてきた。
なかなかスポットの当たらない存在だったソスノウスキーだが、昨年12月にパオロ・ビドス(イタリア ※96年アトランタ五輪出場&2000年シドニー五輪銅)を破って欧州タイトルを獲得。4月にはオードリー・ハリソン(イギリス)との防衛戦も決まっていたが、世界戦の話が舞い込んだためキャンセルしたという経緯がある。
「ドラゴン」の異名を持つ右のボクサーファイターで、小まめにポジションを変えながら左ジャブで切り込み、右ストレートからの連打で攻勢を印象づけるスタイルを持つ。パワーは平均的だが、スピードは最重量級では上の部類といえよう。
「客観的な予想として私が不利なことは承知している。でも、私はクリチコを倒してポーランド初の世界ヘビー級チャンピオンになってみせる」挑戦者に臆した様子はない。
しかし、ソスノウスキー自身も認めるようにクリチコ有利の予想は揺るがない。左ジャブで突き放し右ストレートで仕留めるという必勝パターンが、そのまま当てはまる可能性が極めて高いのではないだろうか。挑戦者が左右に忙しくポジションを変えながらワンツーを放って出入りすることができれば、あるいは試合は長引くかもしれない。
この試合の模様は、5月31日(月)夜8時よりWOWOWにて放送する。
Written by ボクシングライター原功
※ビタリ・クリチコ(WBC世界ヘビー級チャンピオン 38歳)
1996年11月 プロデビュー
1999年6月 WBO世界ヘビー級タイトル獲得
(vs ハービー・ハイド 2回KO)
2000年4月 WBO世界ヘビー級タイトル失う
(vs クリス・バード 9回終了TKO負け)
2004年4月 WBC世界ヘビー級タイトル獲得
(vs コーリー・サンダース 8回TKO)
※1度防衛後、膝の故障のため引退
2008年10月 WBC世界ヘビー級タイトル獲得
(vs サミュエル・ピーター 8回終了TKO)
戦績:41戦 39勝 37KO 2敗
※アルバート・ソスノウスキー(欧州ヘビー級チャンピオン 31歳)
1998年7月 プロデビュー
2006年11月 WBFヘビー級タイトル獲得
2008年11月 元世界挑戦経験者ダニー・ウィリアムスに8回TKO勝ち
2009年12月 欧州ヘビー級タイトル獲得
戦績:48戦 45勝 27KO 2敗 1引き分け
ビタリ・クリチコvsアルバート・ソスノウスキー
日本時間5月30日(日)、ヘビー級に君臨するクリチコ兄弟の兄ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の4度目の防衛戦がドイツ・ゲルゼンキルヒェンで行われる(5月31日(月)夜8時よりWOWOWで放送)。挑戦者は番狂わせを狙うポーランドのアルバート・ソスノウスキーだ。
クリチコは膝の故障が癒えた08年10月に戦線復帰。いきなりサミュエル・ピーター(ナイジェリア/アメリカ)を屠ってWBCの頂点に返り咲くと、ファン・カルロス・ゴメス(キューバ/ドイツ)を9回TKO、クリス・アレオーラ(アメリカ)を10回終了TKOで下し、昨年12月にはケビン・ジョンソン(アメリカ)を一方的な判定で退けている。
7月に39歳になるが、顕著な衰えは見られない。以前のような右強打に頼ったボクシングから、丹念に左ジャブを突いてリスクを低く抑えたうえで勝負に出る堅実なボクシングに変わりつつあり、むしろ総合力はアップしている印象さえ与える。身長202センチ、リーチ203センチの巨人、しかも超ド級の強打者に慎重に構えられたのでは、相手は攻略の糸口を捜すことが極めて困難になってしまう。現に前出の4選手は、まったくチャンスをつかめずに軍門に下っているのである。
今回も圧倒的有利の声が多いが、クリチコ自身は「ソスノウスキーは経験が豊富で、速くてタフな相手」と自らを戒めている。
そのソスノウスキーはポーランド出身の31歳。ダリウス・ミハエルゾウスキー(元L・ヘビー級&クルーザー級王者)やトーマス・アダメク(元L・ヘビー級&クルーザー級王者 ※現ヘビー級)のように、国外に活躍の場を求めるポーランド選手が多いなか、ソスノウスキーは地元の「ポーリッシュ・ボクシング・プロモーション」と契約を結んで自国をベースに、イギリスやドイツ、アメリカなどを転戦しながら地道に活動を続けてきた。
なかなかスポットの当たらない存在だったソスノウスキーだが、昨年12月にパオロ・ビドス(イタリア ※96年アトランタ五輪出場&2000年シドニー五輪銅)を破って欧州タイトルを獲得。4月にはオードリー・ハリソン(イギリス)との防衛戦も決まっていたが、世界戦の話が舞い込んだためキャンセルしたという経緯がある。
「ドラゴン」の異名を持つ右のボクサーファイターで、小まめにポジションを変えながら左ジャブで切り込み、右ストレートからの連打で攻勢を印象づけるスタイルを持つ。パワーは平均的だが、スピードは最重量級では上の部類といえよう。
「客観的な予想として私が不利なことは承知している。でも、私はクリチコを倒してポーランド初の世界ヘビー級チャンピオンになってみせる」挑戦者に臆した様子はない。
しかし、ソスノウスキー自身も認めるようにクリチコ有利の予想は揺るがない。左ジャブで突き放し右ストレートで仕留めるという必勝パターンが、そのまま当てはまる可能性が極めて高いのではないだろうか。挑戦者が左右に忙しくポジションを変えながらワンツーを放って出入りすることができれば、あるいは試合は長引くかもしれない。
この試合の模様は、5月31日(月)夜8時よりWOWOWにて放送する。
Written by ボクシングライター原功
※ビタリ・クリチコ(WBC世界ヘビー級チャンピオン 38歳)
1996年11月 プロデビュー
1999年6月 WBO世界ヘビー級タイトル獲得
(vs ハービー・ハイド 2回KO)
2000年4月 WBO世界ヘビー級タイトル失う
(vs クリス・バード 9回終了TKO負け)
2004年4月 WBC世界ヘビー級タイトル獲得
(vs コーリー・サンダース 8回TKO)
※1度防衛後、膝の故障のため引退
2008年10月 WBC世界ヘビー級タイトル獲得
(vs サミュエル・ピーター 8回終了TKO)
戦績:41戦 39勝 37KO 2敗
※アルバート・ソスノウスキー(欧州ヘビー級チャンピオン 31歳)
1998年7月 プロデビュー
2006年11月 WBFヘビー級タイトル獲得
2008年11月 元世界挑戦経験者ダニー・ウィリアムスに8回TKO勝ち
2009年12月 欧州ヘビー級タイトル獲得
戦績:48戦 45勝 27KO 2敗 1引き分け