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その日国際フォーラムのステージは熱狂した聴衆の拍手が止むことはなかった。
2011年9月3日、トップ・ジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子と世界No.１アコーディオン奏者リシャール・ガリアーノ、イタリアの名門オーケストラ、カメラータ・ドゥカーレが、アルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラに捧げたステージをエネルギッシュにそして官能的に「東京ジャズ2011」のステージで繰り広げられました。華やかで、ドラマティックな寺井の“リベルタンゴ”に、満員の聴衆は酔いしれていました。その歴史的なステージがCDとして甦り、寺井尚子＆リシャール・ガリアーノ『リベルタンゴ・イン・トーキョー』として2011年12月21日に発売されました。

寺井尚子とリシャール・ガリアーノは、2001年の初共演以来、何度もヨーロッパで一緒のステージを重ねてきました。2008年の「東京ジャズ」では、ガリアーノ・バンドのヴァイオリニストが、本番3日前に突然来日できなくなり、急遽代役に呼ばれた寺井尚子は、たった1時間のリハーサルで難しいガリアーノのレパートリーを完璧に弾きこなし、満場の喝采を浴びました。
世界一のアコーディオン／バンドネオン奏者、リシャール・ガリアーノは寺井尚子のことを「彼女はきわめて個性的で繊細。音楽においてパートナーに耳を傾けるという大切な資質を備えている。こういう心の広さを持っているのは偉大なミュージシャンだけだ」と語っています。
　
今年の「東京ジャズ2011」では、“東京ジャズ10周年”を飾るスペシャルなプログラムとして、寺井とガリアーノがイタリアの人気オーケストラをバックに、今年生誕90年を迎えるアストル・ピアソラに捧げるというプロジェクトが企画され、夏には、寺井自らがヨーロッパに飛び、ガリアーノと共にステージ・プランを練り上げました。

2011年9月3日、有楽町・東京国際フォーラムの満員の観衆は、鳥肌が立つような素晴らしい演奏に酔いしれていました。哀愁のタンゴのメロディが時に激しく、時に官能的に心を揺さぶる。ガリアーノの代表作「オパール・コンチェルト」「マルゴーのワルツ」など一糸乱れぬ素晴らしいプレイが続く。そして圧巻だったのは、2人の出会いともなったピアソラの代表曲「リベルタンゴ」。オーケストラをバックにした華麗かつドラマティックな演奏に客席の熱狂は最高潮に達しました。

その熱狂のステージを感じられる、まさに音楽ファン待望のライヴ盤です。ご期待下さい。

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◆寺井尚子＆リシャール・ガリアーノ『リベルタンゴ・イン・トーキョー』
2011年12月21日発売　2,800円(税込) TOCJ-68096
[収録曲]
１．リベルタンゴ　
２．マルゴーのワルツ　
３．鮫　
４．オパール・コンチェルト(第１楽章)
５．オパール・コンチェルト（第２楽章）
６．オパール・コンチェルト（第３楽章）
７．メロディセリ　
８．フ・レア　
９．ラ・クンパルシータ　
１０．忘却
[作曲者] アストル・ピアソラ（１，３，１０）、
リシャール・ガリアーノ（２，４〜８）
ヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲス（９）
※2011年9月3日　有楽町　東京国際フォーラムAにてライヴ収録

◆寺井尚子　EMIアーティスト・サイト（EMIミュージック・ジャパン）
http://emij.jp/terai/　(PC・携帯)