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　５連続ＫＯ防衛なるか、“モンスター・レフト”に注目！――ＷＢＣ世界スーパー・バンタム級チャンピオン、西岡利晃（３４歳＝帝拳）が１０月２４日（日）、東京・両国国技館でＷＢＣ同級１位の指名挑戦者レンドール・ムンロー（３０歳＝イギリス）を相手に５度目の防衛戦を行なうことが決定した。「ＫＯは狙ってできるものではないけれど、必ずチャンスはくる。その瞬間を逃さないように戦います」チャンピオンは自信と誇りを胸にＶ５戦に臨む。

「もう４０戦以上やってきたので、どこで誰と戦っても緊張しないでやれます」静かな口ぶりだが、西岡のコメントには確かな説得力がある。１６年のプロキャリア、４３戦３６勝（２３ＫＯ）４敗３分の戦績、世界タイトルＶ４の実績がそう感じさせるのだろう。この６年間はフランス、アメリカ、メキシコでの試合を含め１３連勝（９ＫＯ）と破竹の勢いを継続中だ。
７月２５日に３４歳になったが、「違います、２４歳ですよ。僕はいまが伸び盛りですから。試合でも練習でもそれを実感しています」と周囲を笑わせる余裕も。
　昨年５月、メキシコでジョニー・ゴンサレス（メキシコ）を戦慄的な３回ＫＯに屠ったのに続く指名防衛戦となる。相手のムンローは英国タイトル、欧州タイトル獲得の実績を持つサウスポーのファイターで、２２戦２１勝（９ＫＯ）１敗の戦績を誇る。「ガードがしっかりしていて手数が多い。打ち合って勝ってきた選手で、今度もすべてをかけて向かって来るはず」と西岡は警戒の色を見せる。
「サウスポー同士のカードだけに左はさらに警戒されるだろうし、右が重要」と西岡はキー・ポイントについても語る。
　世界のベルトをかけた日英対決は、序盤からスリリングな攻防が展開されることになりそうだ。そんななか、西岡の“モンスター・レフト”が、いつ炸裂するのか注目したい。

　アンダーカードには元世界２階級制覇チャンピオンのホルへ・リナレス（帝拳）、２５戦全勝（２１ＫＯ）の戦績を誇るＷＢＡ世界ミニマム級チャンピオン、ローマン・ゴンサレス（ニカラグア）、そして１６戦全勝（１４ＫＯ）の日本スーパー・ライト級チャンピオン、亀海喜寛（帝拳）も出場する（いずれも対戦相手は未定）。
　西岡とともに会見に臨んだ大型ホープ、亀海は「世界を狙うには攻撃力やスタミナが必要。よりアグレッシブなボクシングを目指します」と抱負を語った。

　試合の模様は１０月２４日（日）、ＷＯＷＯＷで無料放送として生中継される。

Written by ボクシングライター原功