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トーキョーアーツアンドスペース 10/7(土) より開催!TOKAS Project Vol. 6 「凪ぎ、揺らぎ、」

都市と文化を見つめるTOKASとケベック州との交流記念展

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2001年の開館以来、海外のアーティスト、キュレーター、アートセンターや文化機関などと協働して展覧会や関連プログラムを実施してきました。2018年より開始したTOKAS Projectは、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じて、アートや社会など、さまざまなテーマについて思考するプロジェクトです。

第6回となる今年度は、ケベック州政府在日事務所の開設50周年ならびに、ケベック州との本格的な交流5周年を記念して、2017年から2019年にかけて、TOKASのレジデンス・プログラムに参加した、ジャン=マキシム・デュフレーヌ&ヴィルジニー・ラガニエール、ジェン・ライマー&マックス・スタイン、ミシェル・ウノーと、2022年にケベックへ派遣され滞在制作を行った國分郁子の計4組の作品を紹介します。




[画像1: https://prtimes.jp/i/38211/533/resize/d38211-533-34f11d534ddb66967092-0.jpg ]

? 展覧会概要
会期:2023年10月7日(土)〜11月12日(日)
開館時間:11:00-19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(10/9は開館)、10/10(火)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)
入場料:無料
協力:ケベック州政府在日事務所、ケベック・アーツカウンシル、センター・クラーク
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2023/20231007-7228.html

? 展覧会について
TOKASレジデンシーに滞在した3組のアーティストが過ごした東京は、2020年に東京オリンピック・パラリンピック大会を控え、東京の街や日本の社会全体がいよいよ大きく変わっていこうとしていた時期に重なります。彼らはそれぞれ、都市化された労働環境へ順応するために掛かる負荷に苛まれる人々の心理や、そういった環境から少し離れたところで、人々の生活に馴染みすぎているために認識されず気づかれないまま存在する景色、一方で自然との決別を示すかのように建造される巨大防波堤の様子と人々の心の機微を静かに見つめ、収集し、作品へと醸成させました。

一方、ケベックへ渡航した國分郁子は、サーカス、アクロバットなど、ノンバーバル・コミュニケーションを用いた舞台芸術において、世界的評価を得るケベックのパフォーミング・アーツを代表するシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を起点に、身体表現によって共有される感情や体験を、演劇的解釈を用いて平面作品へと落とし込みます。制約された動きが生む緊張感と静寂、そして次の瞬間の躍動を融合させ、奥行きのある新たな時空間への展開を目指します。

この5年、10年の間に社会全体や人の意識を大きく揺るがす事象に誰もが直面し、特に世界が一斉に止まらざるを得なかった2020年の空白の時間は、身体に刷り込まれた文化や環境でさえも、微かな揺らぎとなって違和として炙り出されるようでもありました。この空白を忘れたかのように、素知らぬ顔をして世界が再び動き出した今日、空間、時間、音、感情、風景を切り取り、編み込んでいった彼らの作品から、本質的に変わったかもしれないものや、変わらなかったことに改めて気づけるかもしれません。

? 関連イベント 
アーティスト・トーク ※日英逐次通訳付き
日時:2023年10月7日(土) 15:00-16:30 
出演:ジャン=マキシム・デュフレーヌ&ヴィルジニー・ラガニエール、ミシェル・ウノー、國分郁子、ジェン・ライマー&マックス・スタイン

? 参加アーティスト
ジャン=マキシム・デュフレーヌ&ヴィルジニー・ラガニエール|Jean-Maxime DUFRESNE & Virginie LAGANIÈRE
[画像2: https://prtimes.jp/i/38211/533/resize/d38211-533-cd8bf14acea32b0c5809-1.jpg ]

人間の精神構造への関心と、建築、自然、技術革新を包括する社会の変容を探求するデュフレーヌとラガニエールは、労働環境における心理的葛藤、協調性が求められる故に負荷となっていく社会的モラルに対する逃避などをテーマに、社会の未来と不確実性を提示します。
【プロフィール】ジャン=マキシム・デュフレーヌ:フランス生まれ。2006年ケベック大学モントリオール校コミュニケーション学科実験メディア研究修了。ヴィルジニー・ラガニエール:カナダ生まれ。2006年ケベック大学モントリオール校コミュニケーショ ン学科ヴィジュアル&メディアアート学科修了。ともにモントリオールを拠点に活動。主な展覧会に、「La où je me terre」(ISELP、ブリュッセル、2023)など。

ミシェル・ウノー|Michel HUNEAULT
[画像3: https://prtimes.jp/i/38211/533/resize/d38211-533-b05c6eaeaf5215839913-2.jpg ]

2012年の初来日以降、定期的に東北地方を訪れ、その復興状況を記録し、大災害後に再建され変貌していく風景と、その自然との関係を形成しつづける人間社会について考察を重ねているウノーは、ドキュメントとは何であり、どこでどのように機能し得るのかを鑑賞者に問いかけます。
【プロフィール】1976年カナダ・ルパンティニー生まれ。モントリオールを拠点に活動。2004年カリフォルニア大学バークレー校ラテンアメリカ研究修士、平和構築・紛争予防学研究修了。主な展覧会に「Peninsule」(Gaspesie Museum、ガスペ、カナダ、2022-23)など。

國分郁子|KOKUBUN Yuko
[画像4: https://prtimes.jp/i/38211/533/resize/d38211-533-b560c93736cf796db60e-3.jpg ]

「地球劇場」をコンセプトに、サーカスの構成要素である「バランスの力学」に焦点を当てて絵画の支持基底面や重心が変化していく作品群を発表します。ひとりの人間が平衡を保とうとする一方で、社会と個のバランスが崩れ、混ざりあっていくひとつの世界観を、平面作品と空間構成で表現します。
【プロフィール】1982年千葉県生まれ。東京都を拠点に活動。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な展覧会に「VOCA展 2020」(上野の森美術館、東京)など。

ジェン・ライマー&マックス・スタイン|Jen REIMER & Max STEIN
[画像5: https://prtimes.jp/i/38211/533/resize/d38211-533-86b9b535be1554ad0aef-4.jpg ]

サウンド・インスタレーションや空間レコーディングをとおして、都市環境の共鳴や、音と空間からなる物理的な体験を探求しているライマーとスタインは、2019年に墨田区の工業地帯や河川敷で、明確な音色やテクスチャとして集めた街のざわめきやリズムを、今回の発表に向け、同じ場所に再訪して再録し、新たな展開を試みます。
【プロフィール】ジェン・ライマー:カナダ生まれ。マックス・スタイン:アメリカ生まれ。ともにモントリオールとロサンゼルスを拠点に活動。主な活動に「Reservoir Lyren」(Sonic Topologies Festival、チューリッヒ、スイス、2022)など。
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