取引額は業界全体で22%増!1200兆円台USD/JPY(米ドル/円)の取引額は過去3番目 【外為どっとコム総研FX投資家調査2023年12月】
[24/01/31]
提供元:PRTIMES
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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。
目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1.FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
未決済ポジションは減少
金融先物取引業協会が1月18日に公表した資料によると、2023年12月の店頭FXにおける取引金額は1209兆円と、11月から約22%増加した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.3兆円と前月末比13.5%減少した。
個人投資家が好むUSD/JPY(米ドル/円)の取引額が、集計が開始された2008年以降で3番目の規模となる1074兆円となったことが、取引金額の増加につながった。
取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、EUR/JPY(ユーロ/円)とAUD/JPY(豪ドル/円)の順位が入れ替わった。
[画像1: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-aec9dfc47e9817e08c18-0.png ]
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年12月
相場急変で個人投資家は手を焼く
FX口座数が57万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年12月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約57万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年12月1日7:00 〜 2023年12月30日7:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは43.1%、マイナスは56.8%となった。プラスは前月比12.6%ポイントの大幅悪化で、今年に入り11カ月連続でプラス収支だったが、12月にその流れが途絶えた。また、年間を通じてみた場合も、プラスが39%、マイナスが59%、差し引きゼロが2%となった。12月はそれまでのUSD(米ドル)高・JPY(円)安の相場付きが180度変わったため、終盤に損失計上を余儀なくされる投資家が出たようだ。ただ、ここでの数字は、あくまでもプラス、ないしはマイナスだった投資家数の割合で、収支額の割合でない点にご注意頂きたい。
[画像2: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-d103ae1881ca71a8cb9e-1.png ]
図2-1.取引参加者の損益
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
USD/JPY(米ドル/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)の1位・2位は不変で、EUR/JPY(ユーロ/円)とGBP/JPY(ポンド/円)、ZAR/JPY (南アフリカランド/円)とNZD/JPY(NZドル/円)が入れ替わった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-e874a1947c45114f4bb3-2.png ]
図2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.2万通貨(42Lot)と前月から増加した。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,000円の必要保証金(1/22時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約25万2,000円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(1/22時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万6,800円となる。
[画像4: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-8e702c3c5e043e654986-3.png ]
図2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均110カ月(9年2カ月)へ伸びた。直近2年の平均は102.7カ月(約8年5カ月)となる。
[画像5: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-d6e183faff78c9589b2a-4.png ]
図2-4.口座開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が31%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代が半数以上を占める状態は変わっていない。
[画像6: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-e7e0b3c0f2d019b88eca-5.png ]
図2-5.取引参加者の年齢構成
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、30代が29.8%、40代が24.3%で、この2つの年代が半数以上を占めた。以下、20代が19.7%、50代が15.1%と続いた。今月は30代・20代の口座開設者の割合が増加したことも目立った。
[画像7: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-17707828a81607b5f7f1-6.png ]
図2-6.口座開設者の年齢構成
3.まとめ
2023年12月の為替市場は、植田日銀総裁による「チャレンジング」発言が日銀の金融政策の早期修正期待を強めたほか、パウエルFRB議長の「利下げを議論した」との発言がFRBの利下げ期待を高めるなど、日米の金融政策の方向性が急旋回する格好になった。こうした動きに、個人投資家は足元をすくわれる形になり、USD/JPY(米ドル/円)が140.255円までと月初から5.3%下落する過程で、損失確定の手仕舞いを迫られたと見られる。昨年同様、個人投資家に厳しい師走となった。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB
当社の最大の役割は、お客様にとって信頼に足るパートナーとして貢献すべく、価値ある情報を提供することです。外国為替のプロフェショナルという自負のもと、個人投資家の皆様が外国為替取引を行う際の一助となれるよう、さまざまな活動に取り組んでまいります。
■会社概要
株式会社外為どっとコム総合研究所( https://gaitamesk.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役:竹内 淳
事業内容:(1) 国際金融市場・経済に関する調査、研究、及びその情報の提供、販売 (2) 外国為替取引等に関する調査、研究 (3) 投資に関する各種セミナー、講演会、イベント等の企画、運営及び実施 (4) その他
資本金:50,000,000円
主要株主:株式会社外為どっとコム
[表: https://prtimes.jp/data/corp/52387/table/538_1_25db076819981d7ac5a76b83c0f08112.jpg ]
目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1.FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
未決済ポジションは減少
金融先物取引業協会が1月18日に公表した資料によると、2023年12月の店頭FXにおける取引金額は1209兆円と、11月から約22%増加した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.3兆円と前月末比13.5%減少した。
個人投資家が好むUSD/JPY(米ドル/円)の取引額が、集計が開始された2008年以降で3番目の規模となる1074兆円となったことが、取引金額の増加につながった。
取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、EUR/JPY(ユーロ/円)とAUD/JPY(豪ドル/円)の順位が入れ替わった。
[画像1: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-aec9dfc47e9817e08c18-0.png ]
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年12月
相場急変で個人投資家は手を焼く
FX口座数が57万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年12月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約57万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年12月1日7:00 〜 2023年12月30日7:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは43.1%、マイナスは56.8%となった。プラスは前月比12.6%ポイントの大幅悪化で、今年に入り11カ月連続でプラス収支だったが、12月にその流れが途絶えた。また、年間を通じてみた場合も、プラスが39%、マイナスが59%、差し引きゼロが2%となった。12月はそれまでのUSD(米ドル)高・JPY(円)安の相場付きが180度変わったため、終盤に損失計上を余儀なくされる投資家が出たようだ。ただ、ここでの数字は、あくまでもプラス、ないしはマイナスだった投資家数の割合で、収支額の割合でない点にご注意頂きたい。
[画像2: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-d103ae1881ca71a8cb9e-1.png ]
図2-1.取引参加者の損益
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
USD/JPY(米ドル/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)の1位・2位は不変で、EUR/JPY(ユーロ/円)とGBP/JPY(ポンド/円)、ZAR/JPY (南アフリカランド/円)とNZD/JPY(NZドル/円)が入れ替わった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-e874a1947c45114f4bb3-2.png ]
図2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.2万通貨(42Lot)と前月から増加した。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,000円の必要保証金(1/22時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約25万2,000円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(1/22時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万6,800円となる。
[画像4: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-8e702c3c5e043e654986-3.png ]
図2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均110カ月(9年2カ月)へ伸びた。直近2年の平均は102.7カ月(約8年5カ月)となる。
[画像5: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-d6e183faff78c9589b2a-4.png ]
図2-4.口座開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が31%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代が半数以上を占める状態は変わっていない。
[画像6: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-e7e0b3c0f2d019b88eca-5.png ]
図2-5.取引参加者の年齢構成
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、30代が29.8%、40代が24.3%で、この2つの年代が半数以上を占めた。以下、20代が19.7%、50代が15.1%と続いた。今月は30代・20代の口座開設者の割合が増加したことも目立った。
[画像7: https://prtimes.jp/i/52387/538/resize/d52387-538-17707828a81607b5f7f1-6.png ]
図2-6.口座開設者の年齢構成
3.まとめ
2023年12月の為替市場は、植田日銀総裁による「チャレンジング」発言が日銀の金融政策の早期修正期待を強めたほか、パウエルFRB議長の「利下げを議論した」との発言がFRBの利下げ期待を高めるなど、日米の金融政策の方向性が急旋回する格好になった。こうした動きに、個人投資家は足元をすくわれる形になり、USD/JPY(米ドル/円)が140.255円までと月初から5.3%下落する過程で、損失確定の手仕舞いを迫られたと見られる。昨年同様、個人投資家に厳しい師走となった。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB
当社の最大の役割は、お客様にとって信頼に足るパートナーとして貢献すべく、価値ある情報を提供することです。外国為替のプロフェショナルという自負のもと、個人投資家の皆様が外国為替取引を行う際の一助となれるよう、さまざまな活動に取り組んでまいります。
■会社概要
株式会社外為どっとコム総合研究所( https://gaitamesk.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役:竹内 淳
事業内容:(1) 国際金融市場・経済に関する調査、研究、及びその情報の提供、販売 (2) 外国為替取引等に関する調査、研究 (3) 投資に関する各種セミナー、講演会、イベント等の企画、運営及び実施 (4) その他
資本金:50,000,000円
主要株主:株式会社外為どっとコム
[表: https://prtimes.jp/data/corp/52387/table/538_1_25db076819981d7ac5a76b83c0f08112.jpg ]