ヨーロッパ難民危機 ノバク・ジョコビッチ ユニセフ親善大使 祖国セルビアで難民の子どもたちを訪問 【プレスリリース】
[15/09/25]
提供元:PRTIMES
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過酷な状況の子どもたちの保護を訴える
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/561/resize/d5176-561-807515-1.jpg ]
※ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_85613.htmlでご覧いただけます。
【2015年9月23日 ベオグラード(セルビア)発】
ノバク・ジョコビッチ ユニセフ親善大使は、ユニセフ(国連児童基金)が支援するベオグラードの「子どもにやさしい空間」を訪問し、セルビア経由で西ヨーロッパへ向かう難民及び移民の子どもたちを訪問しました。
ジョコビッチ大使は、難民や移民のほぼ3分の1を占める子どもたちの状況に非常に心を痛めました。多くはシリアやアフガニスタン、イラクの暴力から逃れるために避難してきた子どもたちです。
「子どもたちは燃えるような暑さや雨が降る寒い夜に堪えて、家族と共に何日も旅をしてきました。彼らは肉体的に疲れ切り、心の傷を抱えています」とジョコビッチ大使は話しました。「ユニセフが設置した『子どもにやさしい空間』は、子どもたちに安全な休む場所と遊び場、及び、質の高い専門家による心理社会的支援を提供しています」
今年の始め以来、セルビアでは、12万9,947人の人々が難民申請者として登録されました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の推定によると、少なくとも同数の人々が難民登録をせずにセルビアを通過しているということです。
ユニセフはマケドニア旧ユーゴスラビア共和国近くのプレセボと首都ベオグラードの2カ所に教材と玩具を配備した「子どもにやさしい空間」を設置しました。それぞれの場所では同時に最大50人の子どもたちが遊んだり、心理社会的支援を受けたりすることができます。
これまでに6歳から10歳までのおよそ1,100人の子どもたちが、これらの安全な場所で休息をとったり、遊んだりしています。「子どもにやさしい空間」は子どもたちへの支援にとどまらず、子どもたちと共に長旅をしてきた親たちが、切望してきた安心感を感じられる場所でもあり、親たちはここで受けたケアをとても喜んでいます。
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/561/resize/d5176-561-356500-2.jpg ]
現在の危機的な状況に対応して、ユニセフ・セルビア事務所では、最も弱い立場にある子どもたちや家族を特定し、適切な支援を提供するために、プレスボとベオグラードでソーシャルワーカーの追加採用を行っています。ソーシャルワーカーはまた、同伴する保護者がいない子どもが見つかった場合の対応方法の基準作りを支援しています。
プレスボとベオグラードには、授乳中の母親が母乳育児を続けられるように、また母乳育児についての情報を得られるように、2カ所の母親と赤ちゃんのためのコーナーが設置されています。これらの場所では約200人の乳児と幼い子どもたちが食事を摂り、子どもたちの栄養状態のモニタリングが行えるようになる予定です。
多くの家族が、近年の紛争で使用された地雷や不発弾が未だ残るクロアチアを通過しているため、難民や移民の人々がその犠牲とならないよう、ユニセフはパートナー団体と共に地雷に関する情報提供を行っています。
「難民や移民の子どもたちは、子どもの権利条約に則って、適切に保護されなければなりません」と、ジョコビッチ大使は話します。「ここにいる難民の子どもたち、またヨーロッパにいる他の多くの難民や移民の子どもたちは不適切な環境で暮らしています。彼らは屋外で眠っています。冬が近づくにつれ、特に幼い子どもたちの健康は危機に晒されるのです」
「こういった絶望的な状況下にある子どもたちを救うための最善の方法は、この莫大な人口移動の根本要因を解決するための協働です。紛争を終結するためのより積極的な外交努力を通じて、さらには、難民の出身国への開発及び人道支援の提供によって、解決していくのです」と、ジョコビッチ大使は付け加えました。
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/561/resize/d5176-561-807515-1.jpg ]
※ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_85613.htmlでご覧いただけます。
【2015年9月23日 ベオグラード(セルビア)発】
ノバク・ジョコビッチ ユニセフ親善大使は、ユニセフ(国連児童基金)が支援するベオグラードの「子どもにやさしい空間」を訪問し、セルビア経由で西ヨーロッパへ向かう難民及び移民の子どもたちを訪問しました。
ジョコビッチ大使は、難民や移民のほぼ3分の1を占める子どもたちの状況に非常に心を痛めました。多くはシリアやアフガニスタン、イラクの暴力から逃れるために避難してきた子どもたちです。
「子どもたちは燃えるような暑さや雨が降る寒い夜に堪えて、家族と共に何日も旅をしてきました。彼らは肉体的に疲れ切り、心の傷を抱えています」とジョコビッチ大使は話しました。「ユニセフが設置した『子どもにやさしい空間』は、子どもたちに安全な休む場所と遊び場、及び、質の高い専門家による心理社会的支援を提供しています」
今年の始め以来、セルビアでは、12万9,947人の人々が難民申請者として登録されました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の推定によると、少なくとも同数の人々が難民登録をせずにセルビアを通過しているということです。
ユニセフはマケドニア旧ユーゴスラビア共和国近くのプレセボと首都ベオグラードの2カ所に教材と玩具を配備した「子どもにやさしい空間」を設置しました。それぞれの場所では同時に最大50人の子どもたちが遊んだり、心理社会的支援を受けたりすることができます。
これまでに6歳から10歳までのおよそ1,100人の子どもたちが、これらの安全な場所で休息をとったり、遊んだりしています。「子どもにやさしい空間」は子どもたちへの支援にとどまらず、子どもたちと共に長旅をしてきた親たちが、切望してきた安心感を感じられる場所でもあり、親たちはここで受けたケアをとても喜んでいます。
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/561/resize/d5176-561-356500-2.jpg ]
現在の危機的な状況に対応して、ユニセフ・セルビア事務所では、最も弱い立場にある子どもたちや家族を特定し、適切な支援を提供するために、プレスボとベオグラードでソーシャルワーカーの追加採用を行っています。ソーシャルワーカーはまた、同伴する保護者がいない子どもが見つかった場合の対応方法の基準作りを支援しています。
プレスボとベオグラードには、授乳中の母親が母乳育児を続けられるように、また母乳育児についての情報を得られるように、2カ所の母親と赤ちゃんのためのコーナーが設置されています。これらの場所では約200人の乳児と幼い子どもたちが食事を摂り、子どもたちの栄養状態のモニタリングが行えるようになる予定です。
多くの家族が、近年の紛争で使用された地雷や不発弾が未だ残るクロアチアを通過しているため、難民や移民の人々がその犠牲とならないよう、ユニセフはパートナー団体と共に地雷に関する情報提供を行っています。
「難民や移民の子どもたちは、子どもの権利条約に則って、適切に保護されなければなりません」と、ジョコビッチ大使は話します。「ここにいる難民の子どもたち、またヨーロッパにいる他の多くの難民や移民の子どもたちは不適切な環境で暮らしています。彼らは屋外で眠っています。冬が近づくにつれ、特に幼い子どもたちの健康は危機に晒されるのです」
「こういった絶望的な状況下にある子どもたちを救うための最善の方法は、この莫大な人口移動の根本要因を解決するための協働です。紛争を終結するためのより積極的な外交努力を通じて、さらには、難民の出身国への開発及び人道支援の提供によって、解決していくのです」と、ジョコビッチ大使は付け加えました。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)