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大阪大学とマンダム、クロス・アポイントメント制度を活用し、動物実験代替法の開発を加速〜薬学研究科で国内機関として2例目のクロス・アポイントメント制度に関する協定を締結〜

https://www.mandom.co.jp/

国立大学法人大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)と株式会社マンダム(本社:大阪市、社長執行役員:西村元延、以下「マンダム」)は、2020年3月1日付けでクロス・アポイントメント制度(*)に関する協定を締結しました。両者は、すでに2018年8月1日付けで薬学研究科において国内機関としては初のクロス・アポイントメント制度に関する協定を締結しており、今回は同研究科にて2例目となります。この協定において、マンダム製品保証部評価分析室に所属する女性社員1名が、大阪大学大学院薬学研究科にも所属し、「動物実験に依らない安全性試験方法の構築」の研究に従事します。当女性研究者にとってはアカデミックな立場で研究に取り組むことでのモチベーション向上と視野拡大につながり、異分野の研究者との交流が盛んになることで、動物実験代替法開発の加速が期待できます。

マンダムでは動物愛護の観点から3Rs(**)の中の「Replacement(動物実験の置き換え)」に着目した動物実験代替法の開発に取り組んでいます。2007 年からは日本動物実験代替法学会を通じて、「マンダム動物実験代替法国際研究助成金」の公募を実施しており、代替法分野における更なる研究の活性化を図ることによって、社会に貢献してきました。引き続き、動物実験代替法における研究を広く推奨するとともに、各研究機関との共同研究も推進していきたいと考えています。
本制度を通じて、ヒト生体内の反応をより予測しやすいiPS細胞などの活用が可能となり、企業が得意とする応用研究と、大学が得意とする基礎研究との両方の知見を活用し、独自の安全性評価法を効率的に構築してまいります。この評価法の構築により、マンダムにおいてはこれまで以上に「安全・安心」な化粧品を提供していく体制が整うことが期待できます。また、大阪大学薬学研究科では以前から、基盤研究としての薬学研究を加速化させ社会課題解決に向けた応用研究、創薬研究に向けた体制強化に取組んでおります。本研究を通じ、新たな化粧品原料の安全性を担保でき、 研究成果の実用展開にも貢献していけると考えています。

(*)クロス・アポイントメント制度とは(経済産業省HP より)
研究者等が大学、公的研究機関、企業の中で、二つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート管
理の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発及び教育に従事することを可能にする制
度。
(**)3Rs
Replacement:動物実験の置き換え、Reduction:動物使用数の削減、Refinement:実験時の動物へ
の苦痛軽減

以上
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