東日本大震災を描いた『ストーリー311 あれから3年』 出版記念トークイベントをレポート!
[14/03/28]
提供元:PRTIMES
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角川書店 ブランドカンパニー
『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、3月15日にトークイベントが開催された。トークイベントには執筆マンガ家のひうらさとる先生、うめ(小沢高広先生、妹尾朝子先生)先生、さちみりほ先生、新條まゆ先生、葉月京先生、松田奈緒子先生が登場。トークイベント終了後には、ライブペインティングやサイン会も実施。サイン会にはおおや和美先生、ななじ眺先生、樋口橘先生も参加し、とても充実したイベントとなった。
3月15日『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、トークイベントが行われました。「ストーリー311」はひうらさとる先生を発起人としたマンガ家有志11組が東日本大震災を取材し、現地で生まれたさまざまなエピソードを漫画で語り継ぐプロジェクトです。今回、その単行本の第2弾にあたる『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、3月15日に発行元のKADOKAWA・角川第1本社ビルにて、トークイベントが行われました。
トークイベントにはひうらさとる先生はじめ、うめ(原作担当:小沢高広先生、作画担当:妹尾朝子先生)先生、さちみりほ先生、新條まゆ先生、葉月京先生、松田奈緒子先生が参加されました。
イベントは発起人のひうらさとる先生の挨拶からスタート。「ストーリー311」プロジェクトが生まれたきっかけや第2弾を刊行するためのクラウドファンディングの立ち上げ、出版経緯などが語られました。ひうら先生のご挨拶の後、先生方の希望でトークイベントの前に、現地で復興活動を続けている方にお話をいただきたいと、松田奈緒子先生の作品にも登場しているボランティア団体TSUNAGARI(つながり)代表 勝又三成(かつまたみつなり)さんが会場に駆けつけてくださり、現地の様子を語ってくださいました。
勝又さんからは震災当日の様子や震災後、食糧などを避難所に運ぶために、山形県や新潟県まで調達に行ったこと、ボランティア活動を通じて現在拠点として活動されている歌津海浜地区の方々との出逢いや、ダイバーとしての経験をいかし漁場(ぎょば)のガレキ撤去を続けていること、そして約50人の地元の小中高生と歌津海浜地区の清掃を始め、全国から来たボランティアの方々と力を合わせて、昨年、長須賀海水浴場の一部をオープンさせたことなどが語られました。約20分にわたる勝又さんの「語り部」トークの後、松田奈緒子先生から「今でも子どもたちは外で遊べず、家と学校をバスで往復している生活なのですか」という質問があり、「ガレキや復興事業のダンプや作業車が通っているので、外では遊べません。だから、子どもたちの遊び場としても長須賀海水浴場のスペースを、もとのようにもっともっと広げていきたい」という現在の状況も語ってくれました。
勝又さんの「語り部」終了後、7人のマンガ家によるトークイベントがスタートしました。ここからは、小沢先生が進行役となって、初参加となる葉月先生や松田先生の感想や、各先生の取材エピソードや制作秘話を交えながら、トークショーが展開されました。新條先生は今回の作品の8ページ分のネームをあげるのに10日以上かかり(*小沢先生からは、通常8ページのネームであれば半日で完成できる分量という説明がありました)、大変苦労したというエピソードや、先生方すべてが8ページではとても収まらないという感想を述べられ、今後もマンガで東日本大震災を語りついでいきたいという抱負が語られました。また、どの先生も自分が訪れた町にとても愛着があり、これからも取材された町と深く関わっていきたいという話も披露され、約30分間にわたるトークイベントは瞬く間に過ぎていきました。
トークイベント終了後は、7人の先生によるライブペインティングが行われました。お題は「東北のうまいもの」。制限時間10分で各先生の思い思いの「うまいもの」が色紙に描かれていきました。ここでも、東北に対する先生方の思いが込めらた絵が披露されました。同時に参加された先生による寄せ書きも描かれました。今回、会場で描かれた色紙と寄せ書きは、ヤフー・チャリティオークションに出品する予定です。オークションの出品開始は、近日「ストーリー311」ホームページや公式twitterでご案内いたします。
●「ストーリー311」ホームページ
http://www.story311.com/
トークイベントとライブペイント終了後に参加された先生方から、今回のイベントに参加された方々へひと言ずつコメントをいただきました。
松田奈緒子先生
「現地でしかわからないことをたくさん知ることができました。また、震災で地球のすごさを実感しました。この作品を読んでいただいたすべての人に歌津に行ってほしいというのが、私の目標です」
さちみりほ先生
「私が訪れた福島県富岡町は3年前と全く変わっていない状況です。その状況下で原発作業員の方々が、がんばっているという声はなかなか届きません。ぜひ、現地でがんばっている方々に激励の声をかけてほしい。今回の話はぜひ1冊の本にしたい」
ひうらさとる先生
「長い間お話をきいてくださり、ありがとうございました。前回と今回のモデルとさせていただいた福島県の小学校教諭、T先生の旦那様が『ストーリー311』の第1弾を読んでくださり、それがきっかけでお二人が結婚されたばかりでなく、“この作品で自分の周りのことだけでなく、東北の状況を知ることができました”とおっしゃってくださったことがとても印象に残っています。これからも迷いながらでしょうが、活動を続けていきたい」
新條まゆ先生
「私が取材した大槌町の人達は前向きに生きています。取材をしてきて、彼らの心の変化がすごくわかりました。東北の人々の中にはもう被災地や被災者と言われたくない方々もいらっしゃると思います。これからもずっと大槌町を見守っていきたいです。みなさまご支援ありがとうございました」
葉月京先生
「今回初めて参加して、東北を応援する思いを持ち続けていきたい。神戸は復興をしました。東北も早くそうなってほしいです」
妹尾朝子先生
「震災の日から、私たちの生活は変わったと思います。私は家で水を常備するようになりましたし、災害に対しての意識も生活の一部に組み込まれています。その中で出会ったくさんのご縁をこれからも大切にしてお付き合いをしていきたいです」
小沢高広先生
「今回参加された先生方はきっと、この本をお読みくださった方々には自分が取材した町に興味を持ってほしいと思っているはずです。でも、できるならば、この本を読んでくださった方には、作中に出てくる場所はもちろん、たくさんの東北の地に行ってほしいと思います。もちろん僕もそうしたいと思います」
イベント終了後には、サイン会が行われました。サイン会にはおおや和美先生、ななじ眺先生、そして、第1弾の執筆者である樋口橘先生が参加。8名の先生方が、ご来場いただだいた方々の持参した『ストーリー311 あれから3年』にサインをしてくださいました(*新條まゆ先生と葉月京先生は都合によりサイン会不参加)。
約2時間30分にわたる出版記念トーク&サイン会イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
なお、今回参加できなかった方々に朗報があります。3月30日(日)仙台の喜久屋書店漫画館仙台店で、ひうらさとる先生、小沢高広(うめ)先生、松田奈緒子先生によるトークショーとサイン会(無料)を開催いたします(主催:ヒューマンアカデミー株式会社)。
詳しい情報はこちら
http://ha.athuman.com/event/311/311.php
この機会にぜひ奮ってご参加ください。みなさまの来場をこころからお待ちしております。
■作品データ
単行本コミックス(A5判)
『ストーリー311 あれから3年』
著者 ひうらさとる、青木俊直、うめ、おおや和美、岡本慶子、さちみりほ、
新條まゆ、ななじ眺、二ノ宮知子、葉月京、松田奈緒子
定価:本体890円+税
好評発売中!
東日本大震災から3年……。あの日と、あの日からの激動の日々を、
人気漫画家たちが現地で取材し、そこにある想いを漫画で描き残す、
感動必至の“311の物語”。
発行 株式会社KADOKAWA
編集 角川書店
角川つばさ文庫
『あの日起きたこと 東日本大震災 ストーリー311』
原作・絵/ひうらさとる、ななじ眺、さちみりほ、樋口橘、うめ
文/山室有紀子 (やまむろ・ゆきこ)
定価:本体600円+税
好評発売中!
2011年3月11日…あの日何が起きたのか? あの日から何が起きているの
か? まんが家が東北各地で取材し、人々の想いを描いた5つの物語。
涙せずにはいられない、感動の物語。
発行 株式会社KADOKAWA
編集 角川書店
『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、3月15日にトークイベントが開催された。トークイベントには執筆マンガ家のひうらさとる先生、うめ(小沢高広先生、妹尾朝子先生)先生、さちみりほ先生、新條まゆ先生、葉月京先生、松田奈緒子先生が登場。トークイベント終了後には、ライブペインティングやサイン会も実施。サイン会にはおおや和美先生、ななじ眺先生、樋口橘先生も参加し、とても充実したイベントとなった。
3月15日『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、トークイベントが行われました。「ストーリー311」はひうらさとる先生を発起人としたマンガ家有志11組が東日本大震災を取材し、現地で生まれたさまざまなエピソードを漫画で語り継ぐプロジェクトです。今回、その単行本の第2弾にあたる『ストーリー311 あれから3年』の発売を記念して、3月15日に発行元のKADOKAWA・角川第1本社ビルにて、トークイベントが行われました。
トークイベントにはひうらさとる先生はじめ、うめ(原作担当:小沢高広先生、作画担当:妹尾朝子先生)先生、さちみりほ先生、新條まゆ先生、葉月京先生、松田奈緒子先生が参加されました。
イベントは発起人のひうらさとる先生の挨拶からスタート。「ストーリー311」プロジェクトが生まれたきっかけや第2弾を刊行するためのクラウドファンディングの立ち上げ、出版経緯などが語られました。ひうら先生のご挨拶の後、先生方の希望でトークイベントの前に、現地で復興活動を続けている方にお話をいただきたいと、松田奈緒子先生の作品にも登場しているボランティア団体TSUNAGARI(つながり)代表 勝又三成(かつまたみつなり)さんが会場に駆けつけてくださり、現地の様子を語ってくださいました。
勝又さんからは震災当日の様子や震災後、食糧などを避難所に運ぶために、山形県や新潟県まで調達に行ったこと、ボランティア活動を通じて現在拠点として活動されている歌津海浜地区の方々との出逢いや、ダイバーとしての経験をいかし漁場(ぎょば)のガレキ撤去を続けていること、そして約50人の地元の小中高生と歌津海浜地区の清掃を始め、全国から来たボランティアの方々と力を合わせて、昨年、長須賀海水浴場の一部をオープンさせたことなどが語られました。約20分にわたる勝又さんの「語り部」トークの後、松田奈緒子先生から「今でも子どもたちは外で遊べず、家と学校をバスで往復している生活なのですか」という質問があり、「ガレキや復興事業のダンプや作業車が通っているので、外では遊べません。だから、子どもたちの遊び場としても長須賀海水浴場のスペースを、もとのようにもっともっと広げていきたい」という現在の状況も語ってくれました。
勝又さんの「語り部」終了後、7人のマンガ家によるトークイベントがスタートしました。ここからは、小沢先生が進行役となって、初参加となる葉月先生や松田先生の感想や、各先生の取材エピソードや制作秘話を交えながら、トークショーが展開されました。新條先生は今回の作品の8ページ分のネームをあげるのに10日以上かかり(*小沢先生からは、通常8ページのネームであれば半日で完成できる分量という説明がありました)、大変苦労したというエピソードや、先生方すべてが8ページではとても収まらないという感想を述べられ、今後もマンガで東日本大震災を語りついでいきたいという抱負が語られました。また、どの先生も自分が訪れた町にとても愛着があり、これからも取材された町と深く関わっていきたいという話も披露され、約30分間にわたるトークイベントは瞬く間に過ぎていきました。
トークイベント終了後は、7人の先生によるライブペインティングが行われました。お題は「東北のうまいもの」。制限時間10分で各先生の思い思いの「うまいもの」が色紙に描かれていきました。ここでも、東北に対する先生方の思いが込めらた絵が披露されました。同時に参加された先生による寄せ書きも描かれました。今回、会場で描かれた色紙と寄せ書きは、ヤフー・チャリティオークションに出品する予定です。オークションの出品開始は、近日「ストーリー311」ホームページや公式twitterでご案内いたします。
●「ストーリー311」ホームページ
http://www.story311.com/
トークイベントとライブペイント終了後に参加された先生方から、今回のイベントに参加された方々へひと言ずつコメントをいただきました。
松田奈緒子先生
「現地でしかわからないことをたくさん知ることができました。また、震災で地球のすごさを実感しました。この作品を読んでいただいたすべての人に歌津に行ってほしいというのが、私の目標です」
さちみりほ先生
「私が訪れた福島県富岡町は3年前と全く変わっていない状況です。その状況下で原発作業員の方々が、がんばっているという声はなかなか届きません。ぜひ、現地でがんばっている方々に激励の声をかけてほしい。今回の話はぜひ1冊の本にしたい」
ひうらさとる先生
「長い間お話をきいてくださり、ありがとうございました。前回と今回のモデルとさせていただいた福島県の小学校教諭、T先生の旦那様が『ストーリー311』の第1弾を読んでくださり、それがきっかけでお二人が結婚されたばかりでなく、“この作品で自分の周りのことだけでなく、東北の状況を知ることができました”とおっしゃってくださったことがとても印象に残っています。これからも迷いながらでしょうが、活動を続けていきたい」
新條まゆ先生
「私が取材した大槌町の人達は前向きに生きています。取材をしてきて、彼らの心の変化がすごくわかりました。東北の人々の中にはもう被災地や被災者と言われたくない方々もいらっしゃると思います。これからもずっと大槌町を見守っていきたいです。みなさまご支援ありがとうございました」
葉月京先生
「今回初めて参加して、東北を応援する思いを持ち続けていきたい。神戸は復興をしました。東北も早くそうなってほしいです」
妹尾朝子先生
「震災の日から、私たちの生活は変わったと思います。私は家で水を常備するようになりましたし、災害に対しての意識も生活の一部に組み込まれています。その中で出会ったくさんのご縁をこれからも大切にしてお付き合いをしていきたいです」
小沢高広先生
「今回参加された先生方はきっと、この本をお読みくださった方々には自分が取材した町に興味を持ってほしいと思っているはずです。でも、できるならば、この本を読んでくださった方には、作中に出てくる場所はもちろん、たくさんの東北の地に行ってほしいと思います。もちろん僕もそうしたいと思います」
イベント終了後には、サイン会が行われました。サイン会にはおおや和美先生、ななじ眺先生、そして、第1弾の執筆者である樋口橘先生が参加。8名の先生方が、ご来場いただだいた方々の持参した『ストーリー311 あれから3年』にサインをしてくださいました(*新條まゆ先生と葉月京先生は都合によりサイン会不参加)。
約2時間30分にわたる出版記念トーク&サイン会イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
なお、今回参加できなかった方々に朗報があります。3月30日(日)仙台の喜久屋書店漫画館仙台店で、ひうらさとる先生、小沢高広(うめ)先生、松田奈緒子先生によるトークショーとサイン会(無料)を開催いたします(主催:ヒューマンアカデミー株式会社)。
詳しい情報はこちら
http://ha.athuman.com/event/311/311.php
この機会にぜひ奮ってご参加ください。みなさまの来場をこころからお待ちしております。
■作品データ
単行本コミックス(A5判)
『ストーリー311 あれから3年』
著者 ひうらさとる、青木俊直、うめ、おおや和美、岡本慶子、さちみりほ、
新條まゆ、ななじ眺、二ノ宮知子、葉月京、松田奈緒子
定価:本体890円+税
好評発売中!
東日本大震災から3年……。あの日と、あの日からの激動の日々を、
人気漫画家たちが現地で取材し、そこにある想いを漫画で描き残す、
感動必至の“311の物語”。
発行 株式会社KADOKAWA
編集 角川書店
角川つばさ文庫
『あの日起きたこと 東日本大震災 ストーリー311』
原作・絵/ひうらさとる、ななじ眺、さちみりほ、樋口橘、うめ
文/山室有紀子 (やまむろ・ゆきこ)
定価:本体600円+税
好評発売中!
2011年3月11日…あの日何が起きたのか? あの日から何が起きているの
か? まんが家が東北各地で取材し、人々の想いを描いた5つの物語。
涙せずにはいられない、感動の物語。
発行 株式会社KADOKAWA
編集 角川書店